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トヨタの新世代ハッチバック「カローラスポーツ」(2018.6〜)に試乗。
前身はオーリス(欧州版カローラ)。
日本では 初代が2006年 2代目が2012年に発売された。
今回の型から、オーリスは ほぼ全市場でカローラの名に変わって統一された。
日本では、セダン・ワゴン(もうすぐ発売)とともに国内専用5ナンバー仕様は無くなり、
グローバルモデルへの統合が予想されている。
ハイブリッド仕様(1.8L)とガソリン仕様(1.2Lターボ)があり、
グレードはどちらも「G“Z”」「G」「G“X”」で構成。
車両価格は、ハイブリッド仕様が約30万円高い。
HYBRID G“X” (1.8直4+モーター CVT FF) 2,419,200円
全長4375×全幅1790×全高1460mm WB:2640mm 1340kg 最小回転半径:5.1m
195/65R15タイヤ&15×6.5Jスチールホイール(フルキャップ)
プロポーションは、初代オーリス/ブレイドに似ている。
その点からも、カローラ後継じゃなくて、オーリス後継というのがわかる。
ブレイド(初代オーリスの兄弟車) (2009.11撮影)
顔は、いまどきトヨタのキーンルック。 マイナーチェンジで後付けした無理矢理感あるものと違い、まとまっている。
魚が大口あけてるようなヤリス(マツダ2のOEM)はノーコメント。(コメントしてるがな)
キーンルックは、7年前の2代目オーリスから始まったらしいよ。
2代目オーリス いまのキーンよりは大人しめ
(2013.10撮影)
HYBRID G“X”
ハッチは、下端中央の窪みから引き上げて開ける。
バックカメラは トヨタバッジの下部に位置。 ナンバー位置だとかなり低くなるから、これでOK。
ゴルフのようなバッジ内格納ギミックはないが、
下部をくり抜いて水滴つかない工夫がみられる。
G“Z” (1.2直4ターボ CVT FF)
2,419,200円
全長4375×全幅1790×全高1460mm WB:2640mm 1340kg 最小回転半径:5.3m
225/40R18タイヤ&18×8Jアルミホイール(切削光輝+ダークグレーメタリック塗装) マツダ3の曲面の流麗さには驚いたけど、カロスポも踏ん張り感があってGOOD。 この2台(ハイブリッドのボトムグレードと ガソリンのトップグレード)は全く同じ価格。
じゃあハイブリッドにするか→ハイブリッドにするならもうちょっといいのにするか作戦?
リアビューは、初代より この2代目に近いかもね。
(2013.10撮影)
HYBRID G“X” ハイブリッド仕様でも、プリウスとは異なる ストレート式のシフト。
このグレードは内装が黒一色で簡素。メーターがちとさびしい。
G“Z” 視点からは ボンネットはあまり見えなかったような。(それでも初代とは雲泥の差)
オーディオ額縁は、C−HRと違い 7インチ9インチ共用の模様。
前席シートは、プリウス同様サイドサポートの張り出しが大きい。(窮屈ではない) (そろそろシャアに触れろよ…)
(2013.10撮影)
初代 SAIとともに、見切りの良くなさ(というか車両感覚の掴みにくさ)はトヨタ車トップクラス。
(兄弟車ブレイド・2008.11撮影)
・運転してみて・
50系プリウス・C−HR同様、脚の良さが光る。初代オーリスと兄弟車ブレイドは 当時のカローラよりはエスティマなどに近いような 乗り味で 既に動的質感は高かった(特に後者)が、脚が別物。
ハイブリッド G“X”
うちのプ君やクラちゃんと同サイズの 大人しい65タイヤを履く。
わずかな距離の試乗だったが、ショックをいなす軽快さは垣間見られた。 後席試乗時、MRI検査を受けてるみたいに盛大にロードノイズが響いていたが、
たまたま路面が悪かったからだと思いたい。
加速は、同じパワーユニットの50系プリウス同様に力強い。
<トヨタ 1.8L HVのエンジン+モーター諸元>(グレード抜粋)
30プ :2ZR-FXE+3JM 99+82ps 14.5+21.1kgf・m 減速比3.267
プリα :2ZR-FXE+5JM 99+82ps 14.5+21.1kgf・m 減速比3.703
ノア/ヴォク/エスク :2ZR-FXE+5JM 99+82ps 14.5+21.1kgf・m 減速比3.703
50プ :2ZR-FXE+1NM 98+72ps 14.5+16.6kgf・m 減速比2.834
C-HR :2ZR-FXE+1NM 98+72ps 14.5+16.6kgf・m 減速比3.218 カローラスポーツ :2ZR-FXE+1NM 98+72ps 14.5+16.6kgf・m 減速比2.834
カロスポは、減速比含めて現行50系プリウスと同スペック。 ガソリン G“Z”
40偏平の18インチタイヤを履く。15インチ仕様より太くて直径も大きい。
試乗車には、減衰力可変ショックアブソーバー「AVS」
(108000円のメーカーオプション・G“Z”グレードにのみ設定)が装着されていた。
(切換スイッチは シフトレバーの奥に位置。押したり引いたり操作でとてもやりやすい。)
モードをスポーツプラスにすると、明確に引き締まる。
コンフォートにすると、18インチのバネ下バタつきも見事に吸収。
(15インチとは タイヤ+ホイールの重量差はかなりあるはず)
でも、好みの位置に一度決めたらそうはいじらないような気も。
トヨタがベストとするのがノーマル位置なら、ノーマル位置だけでもいい。
いろんなシーンで走りを楽しみたい人にはいいのかも。
ちなみに、ノーマル・AVSともに、製造はKYB。
可変ダンパーってのは、デフォルト位置でも ノーマルとは多少なりとも感触は異なる。
(初代60系ノアのTEMSでも体感できる違いがあった←TEMS版の方が上質)
なので、単にプラス装備と考えず、AVSありなしで乗り比べてみるとよいと思う。 1.2Lターボは、加速させた時の音が一寸面白かった。
どこから出てるんだろ、NZエンジン(1.3/1.5L)初期のぷわーんみたいな音。
パワーはというと、アクセルを踏み込んでからなかなか加速しなくて
(ずいぶんタイムラグがあるな)と思ってたら、どうやらその時のが加速だったらしい。
4名乗車だったにしても、牙を抜かれた、という表現を使いたくなる力感の無さだった。最近の試乗車種がそういう傾向だったからか、パワーのないクルマが増えたと感じる。
(エンジン自体の特性・トランスミッションの制御・車重)
環境への対応を余儀なくされる、時代の流れかね。
昭和の排ガス規制時はリアルタイムでは経験していないが、こんなかんじだったのかな。
・内装・居住性・
どういうコンセプトで、このパッケージングにしたのかな?
後席のミニマム感は 想像していなかっただけに残念。
全長4375mmといったら、現行カローラ前期型を超える大きさなんだけど…。
ヘッドスペース・ニールームは確保できているものの、座面が低くて快適性はいまひとつ。
あと、乗降時の後席ドアの空間がかなり狭い。
(開口部自体が狭いのか、開口部に対して後席位置が前よりなのか、は未確認)
大げさに言うと、2ドア車で前席倒して乗りこんでるような感覚。
菅田将輝君と中条あやみちゃんが流々茶飲みつつ(飲んでないだろ)
唄いながら2人で走ってるだけなら 後席はプラス2でも良いだろうが、
9月に発売されるセダンやワゴンも同じ乗降性だったら かなしい。
TNGAプラットフォームによる低重心化? と思い浮かんだのは、
低く抑えれば、前後方向への余裕が必要となるから。
限りあるサイズに押しこめば、どこかにしわよせがくる。
似た外観の初代はどうだったんかなあ?スピードメーターはG“Z”専用、のちにRAV4にも採用された液晶タイプ。
デジタルにもできるっていうから、どんな面白いのが出てくるのかと思ったら、
ちっこい数字が上部に出るだけだった。
試乗時燃費:8.3km/l
・拡がる車幅・
体感上はそう違わないという、セールスの言い分には賛同できない。
ミラーtoミラーや最小回転半径での比較は、
サイズ増を懸念して訝しがる客を説得させるための常套手段。
物理的大きさは動かしようがない。 ・5ナンバーセダンユーザーの受け皿は?・
セールスマンの答え→ルーミーやアクア
シニア層だと、荷室が一緒になったハッチバック・ワゴン・ミニバンは
過去の商用バン的イメージが強いことが
セダンにこだわるひとつの理由なんじゃないかなぁ。
・次期カローラのセダンとワゴン・
カローラスポーツの車幅を50mmほど削って日本市場に合わせてくるとの情報もある。
どの部分が変わるのか あるいはそのままなのか、
期待と不安の入り混じる 今回の試乗であった。
街で見かけたカローラスポーツ |
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