OLYMPUS PEN-D

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TRIP35を入り口に、どんどん進んでいったところに、PENの底なし沼がありました・・・(-_-)
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前の記事から少し間が空いてしまったが、PEN-Dのその後について・・・

超重要な部品が飛んでなくなってしまい、シャッターがチャージできなくなったため、カメラとしての機能を失ってしまったわけだが、なぜこの話がまだ続くのか・・・その理由は

代わりの部品を作ったから

ここまできたら、もう執念を通り越して怨念かも知れない・・・(^^;

部品をとばしてしまった次の日、「そういえばPEN-Dを直した人のWebの中に、その部品を作った人がいたなぁ」というのを思い出した。

では、何を使ってそんな部品を作ったかっていうと

ボールペンの軸の金属の部分

確かに考えてみると、飛んだ輪っかの部品とボールペンの先は直径が似ている。

幸い書けなくなったボールペンなんて、会社の机の上にいっぱいある。
なので、その中から経の少し違いそうなものを二本くらい持って帰り加工した。
イメージ 1
◇ボールペンを加工して作った部品◇

できあがりだけ見るとあっさり作れるようだが、これがなかなか工夫と時間のかかる作業で、結局二晩かかってしまった。
なぜかというと、ボールペンの軸から必要な部分だけ取り出すときに、いきなりちょうどいい大きさにしようとすると、軸がつぶれてしまうので、少し大きめに切り出してヤスリで少しずつ削りながら長さを調節したから。
イメージ 2
◇材料にしたボールペンの軸◇
◇押しピンの先に切り出したボールペンの軸を突き刺してヤスリで削る◇
◇左上は、ギリギリを狙いすぎてつぶれた軸◇

やっと振り出しに

必要な部品を何とか作り出し、やっと初日の「何でシャッターがうまくチャージされないのか」という問題解決に戻ってきた。
ここまでさんざん苦労した分、やっとシャッターがチャージされて切れるまでのいろいろな部品の動きが頭に入っていたので、少しは見当が付いてきた。
結局レンズをはずしたときに急にうまく動かなくなった原因はわからないが、次の調整をすることがポイントだったみたい
 1.巻き上げをロックするためのリングの移動量が少なかったことがわかったので、下の写真の赤丸の部分のネジをはずして、この棒のストロークが短くなるように調節した
 2.シャッターの蓋を止めているリングを強く閉めすぎるとうまく動かないのでほどほどにする。元々ペイントで印が付いているので、少し緩いと思ってもその印のところ以上には強く締めない。
イメージ 3
◇1.の説明で調節した部分◇
イメージ 4
◇2.このリングの締め付けはほどほどに◇

何とか復活

非常に山あり谷あり、一時はもうだめかと思ったが何とかカメラとして使えるところまで復活させた。
この後は、レンズに付いたカビを拭き取って、組み立て直して完成。
ここでも、手が滑ってネジがカメラの中に転がり込んでまた分解して取り出して・・・と言うような行ったり来たりが何度もあり、そのたびに心臓が止まるような思いをしながらの作業となった。

その結果、急激にフィルムを巻き上げると時々シャッターが空振りするが落ち着いて回せば正常に動く状態まで復活することができた。

本当に長い戦いが、とりあえずここで終わったヽ(^0^)ノ

というわけで、早速またもやダイソーの100円フィルム(と言ってもコダック)を詰めて試し撮り。
その結果は・・・苦労が報われた(T^T) というもの
イメージ 5
◇こんな感じ・・・◇
詳細は、PEN-D使用レポートで・・・
感想としては、もう当分やりたくないと言う気持ち9割と、もっと強い刺激が欲しいと言う気持ちが1割と言うところか。
登山家が、難しい山に挑んで命からがら帰ってきたくせにまた登りたくなるのと同じような感覚かも知れない(-_-)

おまけ ボールペンからの切り出す時のポイント

部品を作るような物好きな人もいないかと思うが・・・覚えのため
・切り出すときの長さは欲しい長さの2倍くらい。切ると言うより、押し切る、と言う感じなので、あまりぎりぎりの長さにすると軸ごとつぶれてしまう。
・ニッパーを使い、少し切れ込みを入れては回す、と言うことを繰り返し、切れ込みの溝を深くしていく。
・切れる瞬間は「パチン」と勢いよくちぎれるので、よそに飛んでいかないように、ニッパーにセロテープで蓋をしておく(プチ工夫)。
・切り出したら、後は必要な大きさになるまでひたすらヤスリで削る。
イメージ 6
◇ニッパーのセロテープ◇
さて、シャッターの調子が悪くなってしまった原因を探るべく、勢いでシャッターユニットのところまできてしまったわけだが、とにかくこの時は「夜も遅くなったし、さっさとまともに動くようにして寝てしまいたい」という気持ちばかりが先に立っていたようだ。

まずはシャッターがチャージされる仕組みを理解して、さらにどうしてそれがチャージされないか、と言う原因を突き止めなければならない。(仕組みについては、覚えのために記事の下の方に乗せてあるので、実際に必要な人だけが参考にしていただければ・・・)

ネットの情報を参考にしながら、実際にフィルム巻き上げの歯車を回しながら、シャッターがチャージされるときの機械の動きを見ていたが、頭が働かないことも合わせて、なかなか仕組みが理解できなかった。
それでも、シャッターがチャージされるために重要なのは、下の写真の部分だがこの中でも、赤の丸の小さな部品は無くしてしまってはいけない超重要な部品であることだけはわかった。
イメージ 1
で、とにかく何度も動きを見ながら、仕組みと不具合の原因を探ろうとしていたのだが、危険な場所をさわっている割には徐々に扱いが雑になってきた。
そして、10分ほどシャッターをチャージしてその失敗を繰り返していた時、突然

ピン! と音がして、超重要な赤丸の部品が暗闇の中に飛んでいってしまった   (O_O)

その瞬間一瞬空気が凍り付いた。
そしてそのあと、ポトッと言う音が部屋の隅の遠くでした。
その音の感じと、聞こえてきた方向を全身全霊で記憶して、その後床にはいつくばり、目を皿のようにして想定されるエリアを一生懸命探した・・・今見つけないと、朝になって家族が行き来して、さらに掃除が始まってしまうと絶望だ・・・   (T_T)

で、結果は

見つけられずにあきらめた(-_-)

この部品がないと、シャッターは完全にチャージできなくなる。
なので、目の前にあるカメラはこの時点でただの鉄の塊のオブジェになってしまった。

このあきらめた瞬間はかなりショック。
その理由は?H2>すなおにレンズだけをきれいにできれば、かなり状態の良いカメラとして復活していたのに、それとは逆にカメラとしての機能を終わらせてしまったから   (×_×)

というわけで、一番きちんと直したいカメラを一番残念な状態にしたまま、この日の作業を終了することになってしまった。
それでも、飛んでいった部品の行方が気になって夢に出てくるようで、眠りも浅く次の日を迎えてしまった・・・

と言うわけで、PEN-Dの話はここで終了・・・かと言えばそうではなく、まだ続く

これも結構長くなったので、なぜかは次の記事で・・・

参考:シャッターがチャージされるときの機械の動き

ここから先は、必要な人だけで・・・

PEN-Dのシャッターがチャージされる仕組みとポイントについてのメモ
イメージ 2
上の部品A,B,Cが連動してシャッターがチャージされる
 1.フィルム巻き上げの歯車を回すとそれに連動してAの部品が左に移動
 2.それに押されてBの部品が左に移動。これだけで実際はシャッターがチャージされる。
 3.Bの部品がシャッターチャージできる場所まで移動するためには、ここに付いている小さいリングの厚さが必要。無くなると移動距離が足りず、シャッターがチャージできない(T_T)
 4.Bに押されて、さらにCが左に移動。これの役割はフィルム巻き上げギアのロック。このリングには本体側に棒が付いていて、この棒がギアをロックする。
 5.Bの部品の動きとCの部品の動きの微妙なバランスで、シャッターの機能がうまく動くか失敗するかが分かれるようだ・・・
いよいよレンズを外して、カビを掃除するお話・・・
この時は、早く掃除して、フィルムを入れて、試し撮りをしたい、と言うことばかり考えていたような気がする。

ただ、今回の記事もまだまだ入り口。泥沼につま先をつっこむきっかけになったあたりまでだろう。

ところでPEN-Dのレストアについては、Web上でいくつか情報があったのだが、レンズを外す作業については見つけることができなかった。
やってしまえば簡単なのだが、ちょっと間違うと今回のような泥沼に入る可能性もあるので、自分の苦労が他の人の役に立てば・・・と言うことでレポートする。

やってしまえば簡単な手順

レンズを外すには、「カニ目回し」という特別な道具が必要になる。
これが2〜3,000円するので、ちょっと買うのはためらわれる。別の道具を組み合わせたりして代用している強者もいるようだが、作業の効率と、なんか大失敗してから結局仕方なく買いそうなので、これだけは最初から買うことにした(先に勢いで買ってしまったフィルターはずしのプライヤーをのぞく)
これを使って、まずはレンズの一番外側の枠を外す。
イメージ 1
一番外の枠が外れたところ。右にあるのがカニ目回し(正確にはそのものではなく、同等の作業ができるジャンクコンパスというヤツ)

枠の黄色い○の部分が溝になっているので、カニ目回しを開いて、ちょうどその溝に両方の先が引っかかるようにして反時計回りに回してやると外れる。
力のいれ具合は、押し6 回し4くらい。回す方に力がいってしまうと先がズリッと外れて、レンズを傷つけるおそれがあるからだ。

あと、外す前にアルコールを枠の周りのねじ溝にしみこませておくと楽に回り始める・・・というか今回は、そうしていない状態でいきなり回すと、堅くてビクともしなかった。

それと同じようにして内側の枠も外すと、レンズが付いている土台が現れる。
本当はこれを外せば今回の作業は終わりだったはず・・・
イメージ 2
しかし、この土台も結構な力で回しても最初はビクともしなかった。

で、思わず簡単に外せそう、と言う安易な考えだけでその外側の銀色のシャッター速度を調節するリングを外してしまった。

あとから思うと、これを外したことも一つの罠だったのかも知れない


じつは、この状態で一番前のレンズは土台に乗っかっているだけなので、ちょっと逆さにしてとんとんすると外れる。
で、カビはそのレンズと下のレンズの間だったので、これを掃除して元に戻せば終わりだった。

結局、この外側のリングを外して、土台の下にガーゼでアルコールをしみこませてちょっと待ったあともう一度回すと、これもズリッという感覚と一緒に回り始めた。
イメージ 3
左:レンズと土台 右:シャッターが奥に見える

ここまで分解できたので、レンズを掃除して今回の作業は終わり。あとは元通りにするだけ・・・のはずだった。
イメージ 4
ばらしたレンズとレンズの枠たち

しかし、ここから悪魔の導き?で泥沼に進んでしまう...(-_-)

「せっかくここまで分解しているんだから、このシャッターの奥のレンズも汚れていないか確認しておこう」と考えた。
幸いなことに(実は不幸)このカメラは「バルブ」というシャッターを開けっ放しにしておける設定があるからだ。
そこで、フィルムを巻き上げてシャッターをチャージし、シャッターボタンを押して、開けっ放しにしようとしたのだが、上手く動かなくなってしまっていた(゜◇゜)ガーン
さっきの銀の外枠を外したせいで、メカのバランスが変わったしまったのかも知れない(勝手な想像)
※シャッターなんて、準備をしなくてもバンバン切れるもんだと思っていたら、弓矢を飛ばすときにぎゅーってひくみたいに、シャッターを動かすためのバネを引っ張っておく必要がある。このころのカメラは、その準備がフィルムの巻き上げと一緒にされるようだ。電池を使うカメラは、モーターでフィルムを自動巻上げしたときに、一緒にシャッターのバネをのばしたり、そもそもシャッターを動かすためにバネなんか使わなくなってたりするみたいだけど・・・
で、この後どうしたかというと、禁断のシャッターユニットに手をかけてしまった
このあたり、駆け出しの素人が手を出すと、カメラの生け贄の一つや二つ簡単に作ってしまいそうな危ない世界・・・ただ、一番最初に思っていた「早くきれいにして試し撮りがしたい」というはやる気持ちがこういう行動に向かわせたみたい・・・

シャッターユニットにご対面するには、三枚目の写真のシャッターの周りに見える、ギザギザの薄い板を左にくるくる回して外し、その下の銀色の円盤を外す。
イメージ 5
ついに見えた・・・ここがジャンク泥沼地獄の入り口だった・・・というのは、この後初めて思い知る(;_;)

つづく

PEN-D のお話 その1

入手して手を入れた順番は前後するが?H2>まずはPEN-Dのお話。 このお話は、かなりつらくて長い戦いとなってしまった(T_T)
やっと今さっきその沼から生還したところ・・・本当に大変だった。

PENに興味を持ち始めてから、ジャンクなPENをいくつか買っていたのだが、今回ヤフオクでゲットしたのはPEN-Dと言う、ちょっとマニアック指向?なカメラ。
どこがマニアックかって言うと、ハーフサイズのコンパクトカメラなのに、フルマニュアル+露出計付きと言うところ。まぁ、スタンダードなPENシリーズが元々フルマニュアルなので、ソコは同じかも知れないが、さらなる違いは大きくて明るいレンズと露出計が付いていると言うことだろう。

フルマニュアル・・・と言ってもピンとこないかも知れないが、最近のデジカメばかり使っていると、写すしたい方向に向いてシャッターを半押しにすると、ピント、露出、シャッタースピードがあっという間に自動で設定されて、あとはシャッターをそのまま押し込むだけで普通の写真はいとも簡単に撮れる。更に最近は、人を写すとき、風景を写すとき、夜景を写すときなど、その時に応じてその設定のバランスまで勝手に決めてくれる。
これが、フルマニュアルになると、すべて手動でやらなければならない。特に、ピント合わせは「目測ピント」という超原始的なもの。それこそ野生の勘で距離を決めて「エイッ」と写してしまう。更に、ピントを合わすことすら忘れて、あとでボケボケの写真・・・(T_T)と言うことも珍しくない。
何で、今更こんな苦労をしたくなるんだろうね(-_-)

イメージ 1
で、今までヤフオクで買った他のPENよりもちょっと高めなんだけど、それでもキャップとケースとストラップ、さらには取説まで付いているから、かなりのお買い得。ちょっと難点はレンズにカビ生えている、と言うところだけ。
(ちなみにかかった金額は、数台のPENを合わせても型落ち大安売りのデジカメを買うよりも安い程度...それよりも、工具や修理する道具が同じくらいかかっている(-_-)...)

イメージ 2
【見たらすぐにわかる巨大なレンズのカビ。フィルム室側から見えるレンズにも付いていた】

元々分解するのも楽しみのうち、と割り切っているから、そのあたりは織り込み済みでゲットした。

で、手元に来てみると、予想以上に筐体がきれいだし、露出計もきちんと動く。当然シャッターもちゃんと動いているようで、あとはレンズのカビを掃除したらバリバリに使えるお買い得品・・・と舞い上がってしまった。
で、さっさとレンズを掃除して、次の日から使ってみたい・・・と気持ちばかりがはやっていた。

この気のはやりがこの先の泥沼につながってたんだろうね・・・つづく

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