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この前の記事では絵を描くところまで行かなかったので、今回は実際に描いたところを。 その日は久しぶりに、早く家に着くことができた。 そして、幼稚園に行きだした息子も、早く寝るようになってきた。 そう、久々に自由な夜の時間ができたのだ。 はやる心を抑えながら、道具を準備する。 左上が今回買った透明水彩絵の具。 ホルベインの24色セットに、「オペラ」と「シャドーグリーン」を単色で追加した。 「オペラ」は絵の具の3原色の一つとして使う。 すなわち、他の色に混ぜて使い、元の色にちょっと赤みを帯びさせる役割だ。 もちろん、花を描くときなどは、そのまま使える。 「シャドーグリーン」は、暗い樹木系の色を塗るときに必須である。 右上がパレット。 プラスチック製のものが家にあったが、やっぱりアルミ製のもののほうが格好いい。 妻はいらないといったが、結局買った。 形から入るのも大切? このパレットは、大きくて二人で使えるので、いい買い物だったと思っている。 左端が絵筆たち。 家にもたくさん絵筆があるが、二人が同時に着色することを考えると、必要そうなものは買い足しておきたい。 写真に写っているのは、ホルベインの丸筆1号、10号、12号、24号である。 そして、スケッチブックに貼ってある紙が、今回の下絵である。 本来なら自分で鉛筆を使ってスケッチをしないといけないのだが、下絵を使うことでその過程を省略する。 いい所取りだ。 スケッチが苦手な人でも色塗りが楽しめる。 今回、私が挑戦するのは、フランスはノルマンディのリヨン・ラ・フォレの風景。 グリザイユ技法と言って、建物などの暗い部分を先にグレーで塗っておく技法を使う。 透明水彩を使うので、後で重ねて色を置けば、グレーに塗った部分はその色がちょっと濃くなるという寸法。 グレーと言ってもそういう色の絵の具があるのではなく、混ぜ合わせてグレーを作る。 「バーントアンバー」という黄土色みたいな絵の具を70%、「セルリアンブルー」を30%混ぜ合わせると、ニュートラルなグレーになると書いてある。 私は、「バーントアンバー」をぐにゅっとパレットの上に出し、その半分弱の長さの「セルリアンブルー」を横に出した。 そして、水で溶く。 ・・・が、なんかねちょねちょしている。 水が明らかに足らない。 もっと、水を入れる。 ・・・まだ足らない。 水を入れる。 足らない。 ・・・。 結果、大量の絵の具ができてしまった。 どうやらこの絵の具は、あまり量を使うものではなさそうだ。 しかも、色はグレーにはならなくて、明らかに茶色である。 「もしかして、紙に塗ったらグレーになるのかな?」 なんて、気楽に思って紙に塗ってみると、やっぱり茶色は茶色。 本のウソツキ。 結局、茶色のグリザイユになってしまった。 ここまでに、30分かかる。 次に、「シャドーグリーン」75%に「セルリアンブルー」を25%混ぜて、暗い緑色を作る。 木の葉のうち、暗い部分の着色である。 透明水彩なので、下絵は単なる下絵でなく、絵の具の着彩の下から現れてきて、絵の一部となる。 だから、普通のデッサンと透明水彩用の下絵は、微妙に異なるのだ。 綿密に線を書き込んではいけないのだ。 絵が完成したときに、絵の具の下から見えても構わないところだけ、必要最小限に鉛筆で描く。 だから、下絵だけ見ていると、その線が絵のどこの部分を示しているのか分からないことがある。 自分で描いた下絵なら分かるものだろうけど、人の描いた下絵なので良く分からない。 手を抜いたしっぺ返しはくるものだなぁ。 ここまでに、25分。 次は、屋根と芝を塗る。 屋根は「ライトレッド」80%に「ウルトラマリンディープ」を15%、「オペラ」を5%混ぜて、若干赤みかかった茶色を作って塗る。 芝は「パーマネントイエローレモン」+「セルリアンブルー」である。 ここまで来ると、透明水彩は、あまり絵の具の量を使わないことが良く分かった。 信じられない程の少量の絵の具で、多くの場所を塗ることができるのだ。 しかし、芝を塗るときは少なすぎたようで、色を作り直す必要が出てきた。 同じように作ったつもりが、色が少し変わってしまった。 ここまでに、20分。 次に木々の着彩である。 木々は、その場所によって、微妙に色が違う。 黄緑がかっているところは「パーマネントグリーンNo.1」+「イエローオーカー」、 薄い緑のところは「テールベルト」+「シャドーグリーン」、 真緑に近いところは「シャドーグリーン」+「ビリンジャンヒュー」で塗る。 同じ混ぜ方をしても、水の量でさらに色は変わっていく。 ここらあたりが、透明水彩の腕の見せどころだろう。 また、重ね塗りをすることで、色を混ぜていくこともできる。 ここまでに、20分。 それにしても、絵の具の色の名前は面白い。 「No.1」とか言われても・・・。 もちろん、一等賞という意味ではなく、ただの第一番という意味だが、 なんとなく「俺の緑がNo.1だぜ」といきがられている気がする。 最後の仕上げは、 花の色を入れて、右隅の車輪を塗って、 道路標識や家の扉や窓を塗って、 芝に「パーマネントイエローレモン」を重ねて塗って、 木の葉先に細い筆で、細かいタッチを加えてできあがり。 完成絵の写真撮影ではフラッシュをたかなかったので、実際に近い色で写っている。 ここまでに、20分。 合計2時間ナリ。 久々に、楽しい2時間であった。 下手とか上手とかを抜きにして、手本はあるにせよ、自分の好きな色を塗っていくのは、単純に楽しい。 同じくらいの時間で、妻も1枚仕上げた。 妻の描いたのは、フランスはローヌアルプ地方のイヴォアール。 ・・・なんか、実力に差がありすぎる?(^^; まあ、私が下手とか、妻が上手とか、そういうことは置いておいて、 大人の塗り絵をやったときにも思ったのだが、 妻と私の画風はかなり違う。 妻は薄い色で淡白に塗る。そして、細かくて丁寧。 一方、私は濃くて雑。 私が小学生くらいであったならば、 「キミの絵には勢いがある」 なんて、なぐさめられたかもしれないけれど。 同じ画材なのに、全く違ったテイストになるのは、なんか不思議。 *** 多少詳しく書いたのは、少しでも描いている様子を伝えたかったからです。
面白そうだなぁと思われた方は、ぜひ始めてみませんか? 絵心なくても、色を塗っていくだけで楽しいですよ。 もちろん、次のステップも限りなくありますし。 |
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・・・記事書くのに時間かかった。
うひゃー、もうこんな時間。
早く寝なくちゃ。
2007/6/30(土) 午前 2:07
大人の塗り絵。過程が楽しめて面白かったです。^^(らぼさんの説明だけで・・・)
やっぱり、色を塗るだけでも画風があるんですね。
私が塗ったら・・・どちらかと言えば、らぼさん風に近いんだろうな・・・。
今後の趣味の参考にしますね。^^
2007/6/30(土) 午後 0:09
水彩画で本当にやりたいのは絵手紙。
ヨーロッパの街を旅しながら、心に残った風景を手紙に書き留める。
そんなのが理想です^^
2007/6/30(土) 午後 1:55
あら?奇遇です。私もやってみたいもの、ベスト10には入ります〜♪絵手紙、いいですよね。^^
老後の楽しみに取っておいているんですよ。(^^;ゞ
2007/6/30(土) 午後 3:39
いいですよね^^
私もどちらかと言えば、老後の楽しみ派(早い・・・?)です。
ただ、老後にはスマートに描けるように、今から練習です(^^;
2007/7/1(日) 午後 11:47
うーん、この違い、それぞれの個性が出るんでしょうね(笑)
私も絵手紙は、狙っています!!
2007/7/2(月) 午後 9:59
絵手紙ファンって、結構いらっしゃるんですね^^
30年後は、いろいろ旅行して、絵手紙ブログなんてできるといいですね♪
2007/7/2(月) 午後 11:32
るしゃなさんもですか〜!じゃあ、30年後に絵手紙ブログをそれぞれ開設すると言う事で・・・(笑)
絵手紙ブログ同盟、いかがですか??(爆)
2007/7/3(火) 午後 6:25
30年後っていうことは、僕が今まで生きてきた人生を、もう一回繰り返す時間ですね・・・なんと、気の長い話だこと。
2037年は、どんな未来なんでしょうか。
2007/7/4(水) 午前 0:07
絵手紙ブログ同盟、いいですねー^^
らぼさんも、いかが?(笑)
2007/7/6(金) 午前 1:07
>るしゃなさんへ(こんなところで・・・)でしょでしょ〜!!
るしゃなさんも、一枚噛みましたね〜♪
らぼさんも、是非!!(強制してる?)
2007/7/6(金) 午後 9:22
絵手紙ブログ同盟、いいですよ^^
元々、僕がいい始めたことだし。
でも、30年後は遅すぎるので、そこそこ練習したら、年に数回の旅行時に描いてみます♪
2007/7/7(土) 午前 0:22
今回の生協に、絵手紙キットが売っていたんですが、まだ時期早尚。
またの機会があるだろうと、見送りました。(ToT)
こういうものから入った方がいいですよね?(笑)
2007/7/8(日) 午後 8:39
そうですね・・・って、アドバイスできればいいんですが、
私もドシロウトなもんで(^^;
時間と余裕を確保してからですね。
あ、僕は両方ともないか。
2007/7/9(月) 午前 0:25
絵手紙キットもらい物があるんですが…まだ、触るのが怖い(爆)
2007/7/13(金) 午前 10:06
え〜、あるなら触ってみましょうよ(^^;
2007/7/13(金) 午後 11:50
ステキですね^^
やってみたくなりました!
らぼさん、ブログお休み中ですか??
2008/3/10(月) 午後 10:57
お返事遅くなって、ごめんなさい。
最近は、全く見てなかったもので。
もう半年くらい書いていませんが、ブログを消していないのは、一応復活する予定だからです。
来月に引越しがあるので、その後ですかねー。
それにしても、今月は忙しかった++
2008/3/29(土) 午前 9:53