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お腹が痛い
いつもなら楽勝気分で転がしているのに今日に限って、かなり状況が違う。
お腹が・・・痛いのだ。
まだ発車したばかりで終点まで定刻で走っても45分はかかる。
バス停の数18・・・。こういう時、『気が遠く』なるのではなく、
『気が変』になるのだ。と初めて知ることになった。
バス停3つ目を過ぎると何だかおさまってきた。
しかし、これは獲物にロックオンしたジョーズが一旦、海中に潜り
再び襲い掛かるための序曲にしか過ぎないのである。
油汗が、たら〜り・・・
そして僕は予定通りケツから襲われる。
もの凄い鈍痛が下腹部で暴れる。
ジョーズと戦いながら訳が分からぬ内にバス停は9つ目を過ぎる。
『何か知らんが9つ目まで来たゾ〜!』あと9もある。しかし半分になった。
なんとかなるのか?
運行は続く。
ジョーズは相変わらず僕の肛門をいたぶり続ける。
降り行く乗客の運賃や定期券を確認するふりをし(それどころではないのだ!)
『ありがとうございました。』と、言ってはいるが
『何でもいいから早くおりてくれ〜!』と心では叫んでいるのである。
運行しながら流れる風景の中で運転席にいる僕の目は
ガソリンスタンド(トイレに駆け込む)を探しているのだ。
しかし、乗務に就いて7年。
このコースにスタンドが無い事は分かっていた。
分かっているのに探している。
もう気が変になり始めているのである。
バスは走る。
いく分進んだようだ。
やがて僕は大きな岐路に立たされた。
限界である。
バス停はあと3つ。オナラも出つくし次は間違いなく『実』である。
周りを見たが物陰は無い、狭い路地も無い。コンビニも無い。
勿論、スタンドも無い。隠れる所がどこにも無い・・・。
あるのはいつの間にか握り締めているポケットティッシュ2つ。
僕の岐路は以下の通りである。
岐路1 今ここで脱糞しちゃう。
岐路2 民家に駆け込む。
岐路3 我慢する。(難易度5)
僕の選択は分り切ってはいるが想像以上に過酷なものだった。
岐路3である。
バス停3つは僕が心の中で般若心経を唱えたり、
松田聖子の『青いさんご礁』を歌ったり、
神様に人生を振り返り懺悔しているうちに
終点の手前の信号まで辿り着いた。
その信号が変わり終点に着くまでのわずかな時間は
目が回るほど永いものだった。
終点に着いた。
扉を開けるなり僕はお客さんに
『す、すみません。お腹が痛いのでトイレにいきます。』と直球で謝ると。
誰よりも早く僕が一番に飛び降りた。
案内所の職員専用トイレに駆け込んだ。
ジョーズは肛門を喰い破らんばかりだった。
ズボンとパンツを同時に下ろし、かがんだ瞬間・・・
僕はこの世のすべてに感謝しジョーズに別れを告げ、至福の瞬間を得た。
ジョーズは流れて行った。
永い一日だった・・・
そして僕は知った。
運行中にウンコを我慢すると
『気が遠く』なるのではなく『気が変』になるのだと。
終
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私も良くお腹が痛くなるので、凄く気持ちわかります。 出かけるのは苦手・・・限界を超えると冷たい汗が出てきておかしくなりますよ〜間に合ってよかったですね。(*^_^*)
2005/5/2(月) 午前 9:18
整腸剤や正露丸を手放せない毎日です。コメントありがとう。本当に死ぬかと思った。
2005/5/2(月) 午後 0:56
辛かったねぇ(´Д⊂)、、、ぼくも昔、東京まで2時間かかって通ってた時しょっちゅう貧血で途中下車してたからなぁ。。。その場面とっても気持ちわかります;;
2005/5/3(火) 午後 9:48
乗務に腹いたは天敵です。
2005/5/4(水) 午後 0:22
おおお、、神に祝福を、、大変だったね(笑)、その苦しみ、僕にはよーく理解できます、、本当にお疲れ様でした、、
2005/5/5(木) 午前 7:27 [ - ]