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「螢籠」志賀勝

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 「螢籠」作詞 喜多條忠 作曲 荒木とよひさ 編曲 丸山雅仁 歌 志賀勝
 「糸魚川発23:52青森行」作詞 喜多條忠 作曲 荒木とよひさ 編曲 丸山雅仁 歌 志賀勝

 志賀勝さんのシングル盤レコードだ。

 A面は「螢籠」。今は別れてしまった若き日の恋人を想う歌で、歌詞は喜多條忠さんだから内容は軟弱フォークなんだけど、志賀勝さんが歌うと、硬派の恋愛が苦手な男の淡い想い出といった感じがするな。

 縁日で買った螢とそれが入っていた螢籠。恋人の前でひとつふたつと螢を放して、恋人の頬をかすめて飛んでいく、光る恋だったという歌詞。

 情景は浮かぶけど、実際はそんな場合は螢は光らんはずだが・・・。しかしまずまず印象深い歌詞だな。

 そんな残った螢籠を見て、若き日の恋人を想うところがいいかもなぁ。曲もまずまず。

 B面は「糸魚川発23:52青森行」。歌詞で親不知の地名を引っ掛けているところが何とも。やはり喜多條忠さんの作詞で、志賀勝さんが歌うと一味も二味も違って聞こえてくるんだなぁ。

 駆け落ちなのか、糸魚川駅でタイトルのとおりの列車に、これは夜汽車だな。乗って青森に行く予定だったけど・・・恋人は来なかった・・・という歌詞の内容だ。

 歌謡曲の歌詞で、こんな待ち合わせがあって、結局来なかったという、たまにある歌詞だが・・・。実際はどうなんだろう。そのような経験があった人はどのくらいいるのかな。

 実は俺はこんな経験があるんだよ。恋人と嬬恋村のほうに一泊旅行で行くことになっていて、全て予約もとっていたけど、上野駅で待ち合わせて、京浜東北線で上野駅に向かっていたら、その車内で女の子の方が俺を見つけてくれた。

 「もし私が来なかったらどうしたの?」

 なんて言われてしまったけど、俺はまったく来ないなんて思っていなかったからなぁ。

 ま、その子とも別れてしまったけどよー。その時に嬬恋村で採ったミヤマカラスアゲハの♀の特大サイズの標本を見るたびに思い出すよ(笑)。これはA面の方の「螢籠」と通じる事があるかな。

 そんなことを思い出してしまったけどよー。この歌では結局、それで別れてしまったんだな。そんな5年前の出来事を想い出している歌だ。

 ラストのセリフ部分で、

   ”風のうわさじゃお前は お前は北国の遅い桜も見ないまま 死んだという・・・”

 ちょっとドキッとする文句だな。

 ジャケットは、硬派のおっちゃんが遠い昔の恋話を想い出しているようで、この2曲の唄の雰囲気にあっているのかもしれない。

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