この映画では、(まだまだほんの一部だと思いますが) 逮捕されて、起訴された身に何が起こるのか、 裁判の流れや進行の仕方は知る事ができたし、 監督のメッセージは随所で「セリフ」よく表れていて、 監督が伝えたい事が、どんどん伝わるし、 何を知ってほしいのかもよく分かる映画でした。 だから見終わった後は、いろんな感情や考えで頭がパンパンです! 監督が知って欲しかった事、それは日本の裁判の現状で 真実に関わらず「罪を認めろ!」と脅迫するような警察の実態も、 刑事事件を扱う弁護士は圧倒的に少ないという現実も、 有罪率99.9%も、 裁判官が置かれている状況も、 私にとっては、初めて知ったことがとても多くて、 驚くべき内容のものもありました。 でも決して、デフォルメされたものではなくて、 むしろ現実はきっともっとひどいと想像がつきます。 裁判は真実を明らかにするところではなく、被告人が有罪か無罪かを判断するところ と言っていましたが、 「自分は無実だ」と証明するのがどれだけ大変な事なのか!!! 疑わしきは罰せずといいつつ 99,9%の有罪率
この背景には、免罪を主張し、無実は認められるのはわずか3% おそらく後に「事例」として影響する事もあるでしょうし、 映画を見て分かるように、 残念ながら無実であってもそれを証明するのは難しいという事 それに 裁判官が無実と判断する事は、検事を、警察を否定する事、つまりは国家権力に楯突くという事 という事にも触れていましたね 最終的な判断をくだす裁判官。 映画でもよく分かるように、裁判官によって裁判の進み方もまるで違う。 もちろん、検事も弁護士も人それぞれ。 どうしても考えてしまうのは、 あのまま裁判官が変わらなかったら?ということです。 人の証言も、 記憶だって時間が経つほど曖昧になるし、 自分の都合のいいように記憶したものを解釈したり、真実味が疑わしい事も十分考えられる。 こういう不安定なもによって「真実」も「人の人生」も左右されてしまう可能性がある とても怖いことです。 でも人が人を裁くってこういう事なんですよね。 映画のセリフにありました。
刑事裁判の最大の使命、それは☆無実の人を罰してはならない☆ということ これが監督が言いたい事だろうと思います。 この映画で有罪を言い渡した裁判官の態度が(金子(加瀬亮)の立場に立って見ていたので) 冷たく感じる場面が多々ありましたが、 決して「悪意」があるのではなく、 無罪を勝ち取るには、 裁判官に無罪と言わせるだけの確固たる証拠が必要で、 何より無実を証明する!という断固たる決意と 本人も支える人たちも精神的に相当タフにならなければいけない事がよく分かりました。 十人の真犯人を逃すも 一人の無辜を罰するなかれ
無辜(むこ) 罪のない人
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こういうのは、かなり語ってしまいますよぉ(笑)
これをいいことに女子高生あたりがわざとやったりして
慰謝料(示談金)請求したりとか… マジ、許せない!!
絶対に冤罪はあってはならないはずなのに。。。
人が人を裁くには、やはり限界があるのでしょう。
でも、犯罪は罰しなければイケナイ。
すごい難しいですね…
是非、レンタルしようと思います!
2007/8/11(土) 午前 1:57 [ カッキー ]
>かっきーさん☆
これは語りがいのある映画ですから!^^
「女性側のウソ」でお金目的の事もあるみたいですよね、
信じられない!(怒)
難しいですよね・・・。
どうか、どうか見極めて、正当な判断を下して欲しいと
思うばかりですね。
2007/8/11(土) 午前 2:19
これは監督渾身の問題提起でしょう!素晴らしいと思いました。TBさせてください。
2007/8/11(土) 午前 5:22 [ - ]
もうDVDになってるんですか?
知らなかった(><)劇場では見逃したんですよね。
早速ディスカスに予約しないと(^^)ありがとう☆
2007/8/11(土) 午後 11:22
>yaskazさん☆
本当ですね!
「シャル・ウィー・ダンス」とは全く違ったジャンルでしたが、
周防監督の力作ですよね!
TBありがとうございます^^
2007/8/13(月) 午前 0:07
>つばささん☆
レンタル始まりましたよ〜♪
私も観れるのが楽しみな作品でした^^
つばささんもぜひ!
2007/8/13(月) 午前 0:10
男が、悪いといえば、悪いのですが、この犯罪って難しいですよね。触られたほうは、この人が犯人だって思ったら、絶対、変えないだろうし、もし違ってたとしても、なかなかそれを受け入れたくないだろうしね。ほんとに難しいです。
2007/8/13(月) 午後 6:07
これは怖いことです。そして栽培員制度っていうのが入るでしょ?民間の陪審員が。これも問題があって、全国の有権者から抽出されるらしいですよ。こういった裁判の素人が裁判に携わるわけですから。
大きな問題ですよ。
2007/8/14(火) 午前 10:13
とことんリアルで、監督のメッセージが強烈に伝わってくる映画でしたね。加瀬君の演技も見事でした!
2007/8/14(火) 午後 8:38
この前観ましたよ!最後の最後で言っていた「裁判とは"とりあえず"有罪か無罪かを決めるところだ」っていう件が非常にインパクトが強かったです。冤罪はあってはならないと思いますが、今の日本の裁判の仕組上発生せざるを得ないんでしょうか…非常に考えさせられる映画でした。
2007/8/14(火) 午後 11:07 [ yutty ]
>MASAさん☆
本当ですよね・・・。痴漢の犯人を捕まえる時も、
勇気をだして「この人です」と言っているんでしょうし・・・。
誤解はなかなか解けないですよね・・・。
2007/8/16(木) 午前 2:16
>mossanさん☆
栽培員制度を取り入れることで、課題も増えるでしょうね・・・。
素人にどれだけ公正な判断が出来るか、責任ある事ですしね。
2007/8/16(木) 午前 2:22
>★Swanさん☆
本当ですね!監督の伝えようとする事・思い、
どんどん伝わってきました〜!
加瀬亮の「どこにでもいる、いたって普通の青年」の感じがぴったりでしたね。適役でした。
TBありがとうございます^^
2007/8/16(木) 午前 2:30
>famicom_soundさん☆
わたしも、「裁判とは"とりあえず"有罪か無罪かを決めるところだ」
というのはとても印象的でした。
真実を見極めるところ!には至っていないというのが現実のようで・・・。
駅で取り押さえられてから、一瞬にして人生が一変して・・。
本当に怖いと思いました。
初めて知ったことも多いですし、ショッキングでした。
考えさせられる映画でしたね。
2007/8/16(木) 午前 2:36
この映画見ましたけど、警察も、検察も、初めから決め付けてますよね。その次点で間違ってるような気がする。無実が、立証しづらいのは、ここらへんの問題もあるような気がします。
2007/8/20(月) 午前 0:20
>MASAさん☆
本当に、そうでしたね。
決め付けていて、しかも「認めちゃえ!」っていう感じでしたよね。
あれよあれよと、起訴されちゃって・・・。
本来は、その手前で誰かがきちんと見極めるべきなんですよね。
2007/8/20(月) 午前 2:25
この映画って、向かう先が国家権力なんですよね、監督、惚れました
2007/9/2(日) 午前 6:28
>hayuku★さん☆
そうですね。社会的メッセージ性の強い作品でした。
私も監督に惚れました!
2007/9/2(日) 午後 6:24
つららさんのところでお名前拝見して飛んできました。
重い、深い作品でしたね。
そうそう、あのまま裁判官が変わらなかったらと思わずにいられません。無罪判決を出す裁判官は出世しにくいというお役所体質も理解できなくなく、フクザツでした。TBさせて下さいませ。
2008/3/3(月) 午後 11:38
>Mさん☆
見応えありましたね〜
初めて知ることがほとんどで、いろいろ考えさせられました!
本当ですね・・・複雑です。
TB,ありがとうございます!
2008/3/10(月) 午後 10:21