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映画雑誌の老舗「キネマ旬報」では、毎年、その年の<映画本大賞>を選んでいます。15人ほどの選者がいまして、10冊の本を選び、1位から10位まで順位をつけます。
1位の本に10点が入り、10位は1点という採点方法で集計がされます。いわゆる、<ベストテン>方式ですね。
私はバタバタしていて、この記事を見ていなかったんですが、知り合いの方が「”ロスト・シネマ”もリストに入っていましたよ」と教えて下さったので、さっそく<映画本大賞2007>を見てみました(3月下旬号に掲載されていました)。
1位のアルトマンのインタビュー本(これは自社の出版物ですね)をはじめ、マキノ監督や舛田監督らの本、さらに日本の映画史的な本がズラリで、「読み物」的な本は、今ひとつ、弱い印象です。
そんな中、沢木耕太郎さんの本が19位、川本三郎さんの本が26位で、わが「ロスト・シネマ」(河出書房新社より発売中)は、28位!!!
エッセイ系の本は弱いので、この結果、「けっこう健闘しているのでは?」と、私の知り合いの方も言って下さいました。
この本に投票して下さった選者の方々には心から感謝しています(なんと、3位に入れて下さった方もいらっしゃいました)。
雑誌やネットに書評が出た時も、すごくうれしかったんですが、こういう風にその年のベストテン形式で評価をいただくと、さらに大きな励みになりますね。
本の位置が社会化された気がします。
1番下の61位まで見ていくと、本当にさまざまな形で映画の本が1年間に出ていますし、ここに名前がなくても、いい本が他にもあったはずです。が、そんな中、10冊のうちの1冊に選んで下さった方がいた、というのは、本当に心からうれしいです。
これまで他にも単行本は出しましたが、自分にとっても、これは新しいチャレンジになった本です。
「これまでの映画本とは、ひと味違う本」という言葉を下さった知り合いの方もいらっしゃいました。
実は10年ほど前に出した訳書の「ウディ・オン・アレン」(キネマ旬報社刊)は、ロングセラーとなっていて、発売当時、高い評価もいただきましたが、訳書は他の方でもできるお仕事です。
でも、著書は自分にしか書けないものなので、今回の出来事、本当にうれしいです。
昨年、出たロスト・シネマの芽が、大きく成長して、花が咲く日がくれば……。
この本の姉妹編にあたるこのブログも合わせて、がんばっていきたいと思います。
*ちなみに「ロスト・シネマ」は河出書房新社のサイト、アマゾンコム、紀伊国屋のサイトなど、いろいろなところで入手可能です。よろしくお願いいたします。
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うれしいニュースですね。
この本を出すにあたって、いろいろと苦労を知ってるだけに本当によかったですね。
2008/3/22(土) 午後 5:29 [ yak**shima ]
yakkoshimaさんへ。本の応援、ありがとうございます。本の成果はすぐには分からないと聞いていますが、とりあえず、本の分室として、このブログを作り、みなさんに来ていただいていますので、それだけでも、進歩ではないかな、と思っています。カメの歩みかもしれませんが、これからも、少しづつ、がんばります!(応援をいただいたお礼に左のお花を贈ります)。
2008/3/22(土) 午後 5:39 [ raincity3 ]
おめでとうございます。
映画本大賞というのがあるんですね。ひと口に映画本といっても評論、エッセイ、評伝など幅広いので部門別に分けたほうがいいかもですね。そしたら「ロスト・シネマ」はエッセイ部門で1位かも!(笑)
2008/3/23(日) 午前 1:49 [ ナナ氏。 ]
rcnbtさまへ。ありがとうございます。確かにジャンルがいろいろあると、その選者の好きなジャンルのものを上にしてしまいます。
「ロスト・シネマ」、エッセイ部門があっても、1位はありえないです。それはあんまりにも上すぎます。私的には10冊のうちに選んでくださった方がいただけで、本当にうれしかったのです(けっこう時間をかけた書き下ろしだったので)。お祝いの言葉をいただいたお礼にコーヒーをどうぞ!
2008/3/23(日) 午前 2:26 [ rai*c*ty3 ]
コアな映画ファンの方は、その延長で、あるジャンルを極めたくなったり、学術的内容に興味がいくのかも知れませんね。
映画は製作された時代を反映しますが、一本の映画が語り継がれていくのは、その時代にあった切り口で新しい価値を与えられた時ではないでしょうか。『ロストシネマ』は語りつくされたかもしれない映画の新しい価値を生み出したと思います。少なくとも僕は、封切時に4回も観た『ミリオンダラー・ベイビー』や、友達と隅々まで語りつくした『サイドウェイ』に、今新たな印象を持つようになりました。解釈が変わったというよりは広がった感じです。また、どうしても消化しきれなかった『アメリカン・ビューティー』や『イン・ザ・ベッドルーム』が腑に落ちています。これはある映画や監督、ジャンルなどを狭く深く掘り下げるだけでは決して辿り着かないものだと思います。この広さと柔軟さが読み手から見た『ロストシネマ』最大の魅力です。僕は宇田川さんの本は大好きですが、映画ファン以外には薦めません。でも『ロストシネマ』は薦めます。『ロストシネマ』はむしろ、普段は映画本を買わない層にも裾野を広げたのではないでしょうか。
2008/3/24(月) 午後 10:27 [ keetz ]
keetzさんへ。コメント、ありがとうございます。実はけっこう感激して、何度もタメ息をつきました。ありがとうございます。
そして、「ロスト・シネマ」を書きたい、と思った時の動機を思い出しました。
keetzさんのコメントに刺激され、別枠で、この本に関する今の私の気持ちをちょっと書きたくなりました。
そちらも読んでいただけるとうれしいです(今から書きますね)。
2008/3/24(月) 午後 11:14 [ rai*c*ty3 ]
まさに、わたしが思っていたことを的確にkeetzさんが書かれていたので感激しました。その通りだと。そして、びっくりしたのは昨日、友人から「イン・ザ・ベッドルーム」を観て深いところで人生を静かに考えた、というようなメールが届いたんです。彼女に「ロスト・シネマ」を勧めてからというもの、それまで縁がなかった映画を観ては「ロスト・シネマ」のおかげだわ、と彼女。開眼したようです。ほんと、裾野を広げたんですね。
2008/3/25(火) 午前 0:12 [ keity ]
keityさまへ。ありがとうございます。お友達、「イン・ザ・ベッドルーム」、ご覧になったんですね。こわい映画でしたね。確かに深い作品でした。日本ではあんまり評価されていませんが。本が役に立ったのはうれしいです。
keetzさんのコメントへのお礼に、「ロスト・シネマ」に関する新しい記事を起こしました。
http://blogs.yahoo.co.jp/raincity3/35431949.html
keityさんのコメントにも感謝です。
2008/3/25(火) 午前 1:42 [ rai*c*ty3 ]