ウディ・アレン通信(&ロスト・シネマ通信)

16年、初夏刊行予定 ウディ・アレン最新評伝本・訳書「ウディ」

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 気づくのが遅すぎたんでしょうね、きっと。
 
 土曜日の朝、教育テレビで放映中のアニメ「ひつじのショーン」。最高におもしろいですね。
 
 今頃、気づきました。
 
 朝9時から放映されていますが、夜型の私は、土曜日、この時間に起きることがなかったのです。
 
 ところが、ある朝、ふとチャンネルをまわしたら、この番組を放映していて……。
 
 以後、土曜日は早起きするようになりました。
 
 監督は「ウォレスとグルミット」シリーズのニック・パーク。
 
 私はこのシリーズが大好きだったんですが、こんな番組も手掛けていたんですね。
(2009年の作品のようです)
 
 英国の農園で暮らす羊たち。
 
 ショーンはいたずら好きの羊です。彼には羊の仲間がいて、さら犬やその変わり者の主人、さらに3匹の豚が住んでいます。
 
 いかにも英国的な田園風景中で、毎回、珍騒動が繰り広げられるんですが、その笑いの質がいかにも英国的。時にシニカルで、風刺的です。
 
 動物なんですが、人間みたいなライフスタイルだったりします(ビーチボーイ風の犬に飲み物を運ばせ、羊は外の長椅子でくつろいでいます)。
 
 人形の表情もおもしろいし、視覚的にはさすが、ニック・パークだけあり、細かな装飾など凝っています。
 
 独特の世界観があります(ある時、ドーと笑いがこみあげてきます)。
 
 子供も楽しめるでしょうが、風刺的な部分は大人が見てこそ、本当の意味が分かるのかもしれません。
 
 セリフがなくて、動物や人物の動きだけで見せます。サイレントのコメディのような感覚もあります。
 
 キャラはかわいく、話は独創的で、ユーモアには毒がある。でも、暗さはなく、お茶目で明るい。
 
 英国のユーモアが好きな方、ぜひぜひ、見てください。
 
 DVDがほしくなりますよ、きっと。
 
 
 
 
 
 先月、NHKで放送されて見逃していたカズオ・イシグロのドキュメンタリー番組をやっと見ました。
 
 知人がわざわざ電話で知らせてくれまして、それがなかったら、見逃すところでした。
 
 おもしろかったです。
 
 ただ、ツィッターにも書きましたが、「わたしを離さないで」のネタをばらしすぎるのが、気になりました。
 
 私は映画を見ていたので、なるほど、と思いましたが、なにも、ここまでバラさなくてもいいのでは?
 
 それと、出てくるコメンテイターが、科学者や女優など、文学のアマチュアばかりで、文学のプロがいない。
 
 こういう人の話も、それなりに興味深いと思いますが、どこか、雰囲気論で終わってしまう。
 
 結局、イシグロの本質論に突っ込んだ番組にはならなくて、やや食い足りなさも残りました。
 
 ただ、イシグロ本人の話は、とてもおもしろい。自分の作品について過剰に語りすぎないところもいいです。
 
 彼にとっての「日本」というのは、故郷の「長崎」なんですね。
彼と同じように、長崎県に幼年期にいた私としては、とても親近感を感じました。
 
 当時の九州の風景は、東京の人には想像もできない場所だと思います。
 
 あの港から風景。それが彼の原風景と知り、興味深かったです。
 
 彼も皿うどん、食べていたんでしょうか?
 
 長崎の路面電車を見ていたら、皿うどんが、たまらなく食べたくなりました。
 
 映画版「わたしを離さないで」。よかったと思います。特にある程度、生きてしまった女性には、身につまされるテーマも入っていますが、それに関しては、番組では言及されませんでした。
 
 ところで、番組の中に、作家のアレックス・ガーランド(「ザ・ビーチ」)が出てきます。電話取材をしたことがありますが、こんなに、ガタイがしっかりした人とは、ビックリでした。
 
 
 
 
 月曜日の夜にNHKで石岡瑛子のドキュメンタリーを放映していました。夜10時からの番組です。
 
 とてもおもしろくて、最後まで見いってしまいました。
 
 私の世代には、石岡さんは、PARCOの斬新なCFが、最初の衝撃として残っています。
 
 まだまだ、日本が素朴だった70年代。パルコのCFにはフェイ・ダナウェイやドミニク・サンダなどの女優が登場して、すごい衝撃でした。
 
 さらにチャック・ベリーのパルコのポスターも、本当にかっこよくて、「あのポスターがほしいなー」と、ずうっとパルコの階段で見ていたのを覚えています。
 
 でも、彼女は40代の時、そんな日本での成功を捨てて、アメリカにわたって、自分を試したんですね。
 
 創造的な転機は、アメリカで見た黒澤明の「七人の侍」。終わった後、アメリカ人たちが、黒澤の話をするのを聞いて、この映画の普遍的な力に感嘆し、自分もこういう作品を作りたい、と考えたそうです。
 
 彼女の信条は3つ。
 
 「自分にしかできないもの」(original)
  「革新的なこと」(revolutional)
 「時を超える」(timeless)
 
 それをめざして、作品を作ってきたそうです。なるほど、彼女の作品を見ると分かるような気がします。
 
 映画の世界に最初に足を踏み入れたのは、ポール・シュレイダー監督の「mishima」で、初めてアート・ディレクションを担当。これはカンヌで芸術貢献賞を受賞。
 
 その後、マイルス・デイヴィスのモノクロのアルバムカバーを製作して、こちらはグラミー賞受賞。さらに映画ではコッポラ監督の「ドラキュラ」のコスチュームを担当して、アカデミー賞を受賞。
 
 いまは、ブロードウェイの舞台「スパイダーマン」(演出ジュリー・テイモア)の衣装を手がけているそうで、その舞台裏も番組では紹介されていました。
 
 ひとつの作品が終わると、すべてを捨てて、次の作品にまっさらな心で取り組むそうです(だから、部屋には、過去の作品の写真など飾っていない)。
 
 いつも、チャレンジしたい、と語る彼女は、とても、71歳とは思えなかった(50代後半でも通じると思いました)。
 
 「スパイダーマン」で音楽を担当するU2のボノやエッジも、彼女を絶賛していて、すごいなーと思います。
 
 この舞台の主役は「ソーシャル・ネットワーク」にも出演していたアンドリュー・ガーフィールドくんで、私は、けっこう、注目している男優のひとりです(英国出身)。
 
 そんな彼が主演で、才人のジュリーが演出する「スパイダーマン」の舞台も、おもしろそうですが、石岡さんの衣装も大胆で、創造的。
 
 そして、よりベターなものをめざして、チャレンジする石岡さんの姿は、ほんとうに美しいと思いました。
 
 そして、日本にいては、やっぱり、ダメなんだな、とも。
 
 今回、グラミー賞をとった上原ひろみも、天才的なピアニストで、その実力を考えると、受賞も「やっぱりね。彼女はもともと天才だし」と、なんの驚きもなく、納得できましたが、上原ひろみにしても、日本にとどまっていては、小さな成功しかなかったはずです。
 
 海外に出て、今回の受賞作で組んだスタンリー・クラークやチック・コリアとの出会いがあってこそ、その才能が花開いたわけです(彼女は、もっともっと、大きくなれるはずですが)。
 
 石岡さんは、そんな女性クリエイターの先駆者だったわけで、彼女がチャレンジを続ける姿に、なんだか、私も大きな勇気をもらったのでした。
 
 
 
 
 
 
 
 
 「坂の上の雲」の<広瀬、死す>のエピソード、今日の午後1時5分より、再放送があります。
 
 私は前半を少しばかり見落としているので、今日は最初から見ようと思います。
 
 広瀬役の藤本隆宏が、本当にかっこいいんです(別に記事を書きましたが、九州弁でいう「よか男」です)。
 
 ご興味ある方は、ぜひ、ご覧ください。
 日曜日は仕事があるので、なかなか「坂の上の雲」第2部をきちんと見ることができませんが、私と友人の間で盛り上がっているのが、軍人の広瀬を演じている藤本隆宏の話題です。
 
 本木演じる主人公の友人役で、ものすごくガタイがいいです。
 
 それも当然。元オリンピック選手だったんですね。そういえば、名前を見たことがあるような……。
 
 でも、その後は、劇団員となって、舞台に立っていたとか。脇役が多かったようです。
 
 テレビはほとんど出演したことがないようですが、今回の広瀬役は、大抜擢だったんですね。
 
 本当にかっこいいです。ガタイもしっかりしていますが、存在感があります。
 
 九州弁で「よか男」という表現がぴったり!(九州出身だそうですが)
 
 で、友人と私で、「坂の上の雲」の話となると、この「よか男」ネタで盛り上がっていたんですが、残念ながら、今週の回で、広瀬は亡くなってしまいました(ドラマとしても緊迫感のある内容でした)。
 
 もう、「よか男」に会えない……。さびしいです。
 
 九州弁の「よか男」。これは標準語の「イイ男」とは、微妙にニュアンスが違うような気がします。
 
 広瀬=藤本さんは、「よか男」という言葉を体現していました。
 
 「いい男だね」を九州弁に訳すと「よか男たい」になると思いますが、藤本隆宏には、こんな賞を捧げましょう。
 
 「よか男たい、賞」(よか男大賞)!!!
 
 あ、オヤジギャグ。失礼しました。
 

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