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今日の西日本新聞の夕刊に本に関する記事が掲載されました。
佐賀県で先行発売されたあと、福岡だけが営業をストップしたまま本を発売する
タイミングを待った状態でした。出版社は、これからいよいよ本格的に本の紹介を
開始するそうです。やはり無名の著者では本の内容がうまく伝わらず、この前のように
「郷土本」として山笠や博多の歴史本などと同じコーナーに並べられてしまう可能性が
高いことを危惧して、発売のタイミングを図っていたのです。
書店の皆様に新刊本やノンフィクションのコーナーに並べてもらえることを祈るばかりです。
【平成二十年六月十二日 西日本新聞夕刊の記事】
■■■ 冤罪 家族の苦悩 本に ■■■
「佐賀市農協背任」で無罪
事件は被告だった父だけでなく家族の人生も切り裂いた―。不正融資に関与した
として背任罪に問われ、無罪が確定した元佐賀市農協組合長、副島勘三さん(78)
の次男健一郎さん(49)=福岡県春日市=が事件の舞台裏や家族の苦悩をつづった
「いつか春が」(不知火書房)を出版した。検事の暴言が問題となった密室での
取調べの様子も詳細に描いており、裁判員制度導入を前に捜査の在り方をめぐる
議論に一石を投じる内容だ。
◆「取調べの可視化 必要」
勘三さんは同農協組合長だった二〇〇一年、幹部らが土地の担保評価を大幅に
水増しして約一億円を不正融資した事件の共謀容疑で佐賀地検に逮捕されたが、
一、二審ともに無罪判決が出され、〇五年九月に確定した。
勘三さんは取調べで否認したが聞き入れられず、検事から「ぶち殺すぞ」
「うそつくな」と暴言を浴びた。不本意な自白調書にも署名を強いられた。
同書では逮捕前の家宅捜索から佐賀地裁で無罪を言い渡される場面までを描いている。
逮捕直後の新聞報道をめぐり「父を犯人視していると憤った健一郎さんだが、
自身も「犯人の家族」と決め付けられ、当時営んでいたコンサルタントの仕事は
キャンセル続出。友人とも疎遠になった。深夜の工事現場でアルバイトをしながら
父の裁判を支え、無罪の証拠を求めて走り回った経緯も書き込んだ。
健一郎さんは「無罪になっても信用や仕事は戻らない。捜査はもっと慎重で
あるべきだ」と指摘。勘三さんは「取調官の暴走を防ぐには取り調べの録音・
録画しかないのではないか。私たちの経験を公表することで違法捜査や冤罪、
報道被害の防止につながれば」と話している。同書は千七百八十五円。
問い合わせは不知火書房=092(781)6962。
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