『いつか春が』執筆日記

波乱に満ちた人生。夢に向かって挑戦する男のドキュメントストーリー。

過去の投稿日別表示

[ リスト | 詳細 ]

全1ページ

[1]

イメージ 1

イメージ 2

第三章について解説しましょう。
この章は検事による密室での取調べの模様を再現しました。今の時代に
本当にこのような取調べがなされたのかと最初は誰も信じてくれませんでした。
無実の人間がやってもいないことを何故認めるのか?なぜ自白調書にサインを
したのかが大きな謎でした。しかし、密室の中では私たちの想像を絶する
取調べが行われていたことが、あとで明らかになっていったのです。
その時の模様を聞いていた証人が見つかり、検事が脅迫して嘘の自白調書を
作り上げていたことが判明し、二年後に裁判の流れが一気に変わっていくのです。
上の写真が修正途中の原稿です。下の写真が完成した本のページです。

【第三章のあらすじ】
父の突然の逮捕でショックが覚めやらない中で、いよいよ父への検事の取調べが
始まった。最初は告発状の内容を信じて融資の見返りにカネをもらったと
決め付けていた検察だったが、告発状の内容が虚偽であったことに気づき始めた
検事にとって、もはや真実がどうであろうと逮捕したからには犯人にして
起訴しなければ検察としての信用を失い大変なことになる。
「この野郎!署名せんか!」「私はやっていません!こんなことも話していません!」
「何を!否認するのか!こん畜生!ぶち殺すぞ!」耳をつんざくような検事の怒声と
手刀が机に炸裂する音が響く。その音はフロア全体に響き渡っていた。
こうして取調室という密室の中で、、検事に
殺されるという恐怖と犯人にされていく恐怖で意識がもうろうとなりながら
嘘の自白調書が次々と作られていった。家族も弁護士もまさか取調室でこのような
恐ろしい取調べが行われていることなど知る由もなかった……。


読者の声によると、本書は前半は主に事件の経過と背景などを中心に
書いているので少々重たく感じるかも知れませんが、中盤以降の真実が
明るみになってくる頃から、どんどん読むスピードが上がってくるようです。
最後は爽やかな感動に包まれるという声が多いようです。

この取調べの場面は、当時保釈された父に詳しい状況を聞きとりしながら私が
まとめていったのですが、父は恐怖のあまりPTSDになり記憶が断片的に
なっていました。本書でも書いているように記憶を蘇らせようといろんな方法を
試しました。検事の恐ろしい形相が夢の中にまで現れて苦しむ父を見ながら
この事実を法廷で伝えようと必死でした。
奇跡的にこの取調べの時のすごい怒声や音を聞いていたという証人が見つかったから
この事実が認められたのですが、もし証人が見つからなかったらきっと犯人として
有罪にされていたでしょう。
その後の私の聞き込み調査で、他にもこの時の怒声を聞いていた人がいることが
分かりました。密室での取調べの実態をどうやって証明するか……これが
父の裁判の大きな山場となっていきましたが、当時の私たち家族は必ず父が
釈放されると信じていました。
私は、この第三章ではどのようにして完璧な自白調書が作られていったかを
事実にもとづきリアルに描くことにつとめました。

当時は裁判が始まって一年半もの間、誰にも信じてもらえず父だけでなく
私たち家族も本当に苦しくて…この章の原稿を書いている時は、さすがに
私までも具合が悪くなり、何度も執筆を中断してしまいました。
やっていないならば、なぜ署名したのかと言われる方がおられますが
このような取調べの状況の中ではたして署名を拒否できる人がいるでしょうか?
恐怖で意識を失いかけながらも、はたして署名を拒否できるか……。
えん罪事件の多くは、この自白調書が決定的な証拠とされる場合が多いのですが
このような極限状態の中で取調べが行われることを一人でも多くの人に
知っていただければ幸いです。

次回、第四章へとつづく……

全1ページ

[1]


.
Fight
Fight
男性 / 非公開
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について
友だち(26)
  • こうやま みか
  • ハザマ
  • masaki1957825
  • めぐむさん
  • mir*rin*55
  • 相馬 龍
友だち一覧

スマートフォンで見る

モバイル版Yahoo!ブログにアクセス!

スマートフォン版Yahoo!ブログにアクセス!

骨太

執筆

司法

教養

アート

文学

人生

エッセイ

つぶやき

標準グループ

よしもとブログランキング

もっと見る

プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事