『いつか春が』執筆日記

波乱に満ちた人生。夢に向かって挑戦する男のドキュメントストーリー。

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西日本新聞 『本と批評』平成20年6月29日(日)付記事 

   「いつか春が」を出版した副島健一郎さん
     『捜査当局の自白偏重を問う』

「こんちくしょう、ぶち殺すぞー」。取調室での検事の脅迫的な
自白の強要場面。そのリアルな描写は、今なお冤罪が絶えない
日本の刑事捜査を印象づける。

 舞台は佐賀市。平成十二年十一月七日の朝、地元組合長宅に
地検が家宅捜査に入る場面から物語は始まる。背任容疑で逮捕
された組合長の無罪確定までの五年間が、裁判の劇的な展開を
軸に描かれる。基礎資料となったのは筆者(組合長の二男)の
ノート十五冊に及ぶ記録だ。

「冤罪の暴露本ではなく、国家権力相手の裁判の苦しさ、それ
を裏で支えた家族の絆を伝えたくて本を書きました」。仕事や社
会的信用を失いつつも、父の無罪の証明に奔走する筆者の
必死さが行間ににじむ。

「父の無実を証明する証拠や証人を見つけようと延べ五十人以
上に話を聞きました。国家権力という巨象に立ち向かうアリみ
たいですが、歪められた真実を明らかにするにはこれしかない、
と」。
その懸命な聞き込みが父のアリバイを裏付ける「手帳」にたどり
着かせた。
一方の検察側。
反組合長派の告発をうのみにし、自白だけを支えにした。結果、
事実関係の捜査を怠った検察の完敗。容疑者の尊厳を踏みにじる
調書でっちあげ。鹿児島の県議線に絡む「踏み字事件」や富山の
強姦冤罪事件などとその構図は共通している。

 食品偽装事件などで脚光を浴びた内部告発がここでは組合長追
い落としの謀略に使われ、それに検察がのった。報道機関もメデ
ィアスクラム
(集団的過熱取材)を繰り広げた。
 本の末尾に父勘三さんが一文を寄せている。

「密室での(捜査側の)
暴走にブレーキ役を果たすのが取調べの可視化(録音や録画)で
はないか」。法務省の見解はこうだ。「取調官と容疑者の心の通う
会話の中から真実が解明されてきた。前面可視化されれば真実の
解明が難しくなる…」
(鳩山邦夫法相)。どちらに説得力があるか。

「無罪を勝ち取っても失われた時間は戻らない。でも、すごく濃
密でした。どん底を見たけど、あきらめない勇気を学びました。
やり直しは厳しいけど、自分らしく生きようと思います」。今は
ネットビジネスで再起を期す日々だ。
福岡県春日市在住。四十九歳。
       (不知火書房・一七八五円)

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