『いつか春が』執筆日記

波乱に満ちた人生。夢に向かって挑戦する男のドキュメントストーリー。

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今は不定期の更新しかしていないのに、いつも訪問して下さる
みなさん・・・本当にありがとうございます。なかなか返事も
書けなくて申し訳ありません。でもちゃんと読んでいますよ。
あたたかい励ましに感謝しています。
頑張っていますが、落ち着いたらまたいろんなことを書きます。
今はペンが湿っています。


さて、私の著書の中で接見(面会)や独房の様子を描いていますが、
年に一度だけ刑務所の中の様子が一般に公開されます。
先日、父が勾留されていた佐賀少年刑務所の見学会に行って
きました。

普段は敷地内での撮影も禁止されていますが、「撮影していい
ですか?」と職員に尋ねると「禁止という規則はないからいい
んじゃないですか」との返事。この日だけは特別なようでした。
塀の中は撮影は禁止です。コンクリートの塀の中へは予め見学
希望の手続きをすませて、カメラなどの私物はロッカーに預けて
40人づつくらいがゾロゾロと一列になって中へ入っていきました。
列の前と後ろには職員がつき、各作業場で説明がなされて次へ
次へと歩いていく約30分の見学ツアーでした。

清潔で広々とした作業場。運動場も少し見えましたが、とにかく
広い、広い。まるで工業団地の中を見学しているような感じでし
た。高い塀の内側の上部には針金みたいな線が張り巡らされており
センサーだそうです。普段は静かな佐賀少年刑務所で、少年という
名称がついていますが、実際は三十代までが3割。あとの七割は
四十代から七十歳くらいまでの受刑者および未決囚(拘置所に勾留
されている容疑者や被告)。未成年者は2〜3名。

七十歳を超えていた父は、ここではやはり最高齢だったようです。
そんな父を敷地内のどこかにある取調室で、あの検事は拷問的な
取調べ行ったのだ・・・ここの静けさから察すると、検事の怒声や
机を叩きつける音は、かなり周囲にも響き渡っていたはずです。
職員や受刑者の耳にも聞こえていたはずだろうなと思いながら
塀の中を歩いていました。

拘置所は同じ敷地内にありますが、さらに別のコンクリートの塀で
仕切られているようで、どこにあるのかさえ分かりませんでした。
受刑者用の作業場を案内してもらいましたが、ここでは木工製品や
墓石などが生産されていました。きれいに整頓された作業場は、
工場そのもの。もちろんこの日は誰も居ないガランとした光景
でしたが、平日は各作業場で七百人以上の人たちが働いているそう
です。刑務所はどこも収容人員をオーバーしており、ここも昨年は
120%だったけれど、今は改善されて110%だそうです。

写真の説明をします。
最初の写真は接見の順番を待つ「待合室」。ここで自分の番号が
呼ばれるのを静かに待ちます。なんともいえない空気が漂っています。
番号が呼ばれたら金属探知機を通って接見場へと向かうのです。
携帯電話や貴金属は待合室にはロッカーに預けてですね。

接見場となる建物に向かう途中に「差入窓口」があります。
ここの小さな窓越しに差入れの衣類や本などを差入れするのです。
窓に張られた規則には、紐のついた衣類やベルトは禁止と書かれて
います。自殺防止のためです。

実際の独房を再現したモデルルーム?が公開されていました。
畳部分は二畳半。あと一畳分くらいのスペースにトイレや洗面台が
設置されており、やはりかなり狭いですね。ここでは二段ベッドが
設置されていましたが、受刑者の場合は今はすし詰め状態で、この
狭い空間で二人で生活するそうです。拘置所の場合は一人です。
受刑者の場合はテレビが見れるのでテレビ台がついています。
テレビは服役態度の評価などによって見る時間や曜日が決められ、
なにか問題をおかしたらテレビは禁止となるそうです。
気が合わない者同士が三畳の独房で一緒に生活すると、ストレスが
たまって大変なようです。

拘置所の独房にはテレビがありません。誰とも
会話をしないまま一日中この狭い空間に勾留されるのです。
正座か胡坐の姿勢で朝から夜の六時ま小さな机の前に座って、
じっとしていなければならないそうです。するとだんだん
精神的にまいってきて精神状態がおかしくなり、ひどくなると
自殺を考えたりするわけです。
家族とも会えない、誰とも会話もできない状態で一日中壁に
向かって座っている・・・気が狂いそうになほど孤独と不安になり、
精神的におかしくなってしまうそうです。取調室でも精神的に
追いつめられ、独房でも精神的に追いつめられる。
だから、苦しさのあまり、やってもいない罪を自白させられて
しまう・・・。父もこんな狭い独房で苦しい拘留生活を強いられて
いたのかと思うと、モデルルームを見て悲しくなりました。

食事は一日2400キロカロリー。意外と見栄えがいい食事で驚きま
した。すべて受刑者の人たちが朝の五時半から800人以上の食事を
作るそうです。麦三割、コメ七割・・・これが俗に言う「くさいメシ」。
起床は朝の六時半。食事は七時から10分くらいで食べなければ
ならなくて朝はバタバタと忙しいそうです。

拘置所での生活は本ではこのように描いています。
  ↓
連載3話★涙の再会…「接見室」
    http://blogs.yahoo.co.jp/rainrain1192/12467918.html
 
連載6話★「15分間の幸福」…父への手紙
    http://blogs.yahoo.co.jp/rainrain1192/12660178.html

連載8話★「さっ、家に帰ろう」…保釈の瞬間
    http://blogs.yahoo.co.jp/rainrain1192/12792958.html



説明をしてくださった職員のかたに「テレビや本で見ましたが、
佐賀市農協背任事件のあの取調べはここで行われたのですよね」と
尋ねてみました。職員は驚いたような困惑したような表情で
「さあ、私は何も知りません・・・」と一言。
「聞いたことないのですか」
「さあ・・・」
父はここの刑務官には良くしてもらったと言っていました。
刑務官たちの礼儀正しい対応が嬉しかったと。

私は父が逮捕されて勾留されて、どのような生活を強いられていたのか
ずっと気になっていました。初めて見た独房の様子・・・なぜこんな独房に
勾留されなければならなかったのか。無実なのにこの敷地内のどこかで
すっ裸にされて写真を撮られて、取調室では検事に殺されると思うくらいの
拷問的な取調べを受けて心身ともにボロボロにされた。
それでも必死に闘って無実を証明したけれど誰からも謝罪もないし、
あとは知らんぷり。

いったい何だったのだろう・・・。

複雑な心境で佐賀少年刑務所を後にしました。

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