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久しぶりの更新である。
ちょっと面白いニュースがあったので、それをネタにしようと思う。
おしゃれ?非常識?祇園祭おけいはんポスターに「逆さ帯」記事が消されてしまうと悲しいので、下記に引用する。
7月17日14時18分配信 産経新聞
京阪電鉄の祇園祭キャンペーン用のポスターやチラシに登場する女性イメージキャラクター「おけいはん」の帯が上下逆向きに巻きつけられていたことが分かった。同社は「おしゃれの一環」と主張するが、京の伝統文化を受け継ぐ関係者らからは疑問の声も上がる。はたしておしゃれなのか、それとも…。
ポスターは大小計5800枚、チラシは4万枚作られ、6月末から今月16日まで電車内や駅などで掲示された。
女性モデルの帯の文様は扇状の波を交互に重ねた「青海波」といわれる日本の伝統的な吉祥柄。赤地に金色の青海波があしらわれ、通常とは上下逆向きに巻きつけられていた。
京阪電鉄広報担当によると、同社の祇園祭の広告物用の着付けを10年以上担当する40代の女性スタイリストが調整。「帯の文様を崩す流行に乗った。おけいはんの年齢設定は10代で、元気の良さをアピールしたかった」と、意図的に上下逆さとしたと強調する。
ところが、京の伝統文化関係者などから「伝統を重んじる祇園祭の広告にはそぐわない」(40代女性)、「あり得ないミス」(60代男性)といった声が噴出。「若い人ならどちらでもいいのでは」(80代女性)との意見もあるが、西陣織工業組合の渡辺隆夫理事長は「お粗末の一言」とばっさり。「ベーシックな柄であり、ましてや吉祥柄を逆さにして新デザインというのはいかがなものか。デザインとは文化。もっとよく勉強してほしい」と苦言を呈した。
京阪電鉄は「スタイリストが浴衣メーカーに『逆にしても間違いではない』と確認を取っていた」と話している。
京阪電鉄の女性イメージキャラクターが上下逆さまに帯を巻いているチラシ(写真:産経新聞) 拡大写真はこちら。
早い話が、帯が上下さかさまなのだ。
正しい向きは下記。
←比較→
伝統小紋
「青海波」
こちらは下記から。
ポイントとして、スタイリストのミスではなく、きちんと確認の上許可をもらい用いたこと、文句を言っているのは「関係者」といいながら誰だかはわからず、記事上ではインタビューした人のコメントのみだ。
また、こちら。
「、西陣織工業組合の渡辺隆夫理事長は「お粗末の一言」とばっさり。「ベーシックな柄であり、ましてや吉祥柄を逆さにして新デザインというのはいかがなものか。デザインとは文化。もっとよく勉強してほしい」と苦言を呈した」
非常に興味深いことである。
実際、撮影していると良く発生することなのだ。
伝統や常識を守るか、表現を守るか。
ここでさらに興味深いネタがある。
外人の方々が、日本のこういった伝統的なものをどうとらえているか、と言う見地でみると、単純なデザインや絵柄のおもしろさとしてとらえて、既存の常識では考えもつかない表現方法を持ってくることもままある。
伝統は伝統で大事なことであるのだが、表現として考えると、それに新たな息吹を与える使用方法も大変意義がある。
今回の場合ネタが伝統的なお祭りのポスターであるから、使った場所が悪かったのかもしれないのだが、絵柄としてとらえておもしろさを演出するのは、大事なことなのだ。
特に、若い女の子の感覚というところからすれば、あまり伝統的なことにこだわりすぎても意味がない。なにせ、いつの時代も若者が新しい形を模索しているのであって、良ければそれは定着する。
ヒップハングのパンツみせなんて良い例だろう。
無論、TPOを無視していたり、リスペクトのない状態で行われているのであれば、それは認められない。ここが線引きであって、必ずしも伝統を守っているかどうかではない。
伝統を守っていながら、許容範囲内の新しさを認めないのは、伝統の死蔵であり冒涜とも言える。文句を言っている方々はそのことをよく考えなければならない。
小紋なんて、繰り返しパターンの絵柄であるから尚更だ。
厳密に言えば、モデルの髪型だって問題になってしまう。
余談だが、ミスならば、この程度のモノは画像処理でかんたんに修正できる。試しに筆者が呑みながらやってみたらラフな仕上げで15分くらいだった。(つまり、やっぱりミスではない裏付け。)
そんなわけで、本質を見失わないように表現を深めていきたいものだ。
<了>
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