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季節と色温度

11月末から12月上旬にかけての空の青さや雲の白さ、夕日の美しさは群を抜いている。
しばしば空を仰いで、その美しさに感嘆することがある。

この時期のもたらす太陽の色温度は色評価などに適していて、よい時期であるというようなことを思い出しながらうろうろしたりするわけだ。

人間の目というのはよくできているのかいい加減なのか微妙であるが、色温度の偏りや明度の違いなどに順応してそれなりに世界を見ることが出来る。
この色味を見ているのは(共有しているのは)、動物でも人間とごく一部の動物だけで、目の作りが若干でも異なると、同じ世界は観察していない。

それでも、ほかの動物たちのこの心地よさを共有しているのではないかと思うこともある。
この季節は、冬に至る準備の季節であるが、こと、色に関してはとてもよい季節なのである。
それ故、寒さも忘れて大好きな季節と言える。

太陽光源がもたらす色の見え方は、本来ならば一定なはずであるが、地表の状態で左右されてしまうため、この季節による差が発生する。
空気中の湿度はその大きな比重を占めているもので、ほかにちりやガスなど、それと、地軸の傾き等がある。地軸が傾くと空気中の飛行距離が長くなるために影響を受けるわけだ。

さりとてこの季節が優れている、と言うわけではなくて、単にきれいに見えるだけ。
ほかの季節にもまた、ほかの季節に応じた美しさが存在する。
四季がはっきりしている地域に生息していることに感謝する。

余談であるが、鳥は目の構造上、人間には見えてないカラーが見えていると言われている。
それぞれの目のセンサーがどのあたりの光に完納しているか、と言う試験から類推されるわけである。
しかし残念なことに、それを人間に置き換えることは出来ない。
脳での処理がどうなっているかが密接に絡んでいて、センサーごとの感度だけでわかるものは少ないのだ。

また、同様に、人間の間でも個人差はかなりある。
一般に色盲という悪い名称が付いているためにイメージがすごく悪いが、人類の内に結構なパーセンテージで異なる色感度を持った目を持っている方がいらっしゃるのだ。
多数決から漏れているために悪いイメージを植え付けられているのだが、あながちそうとも言えないのだ。
これは、右利きの人が多い環境で左利きの人が不便を感じるのと似たようなものだ。

その誤解による差別的なもののために忌み嫌われるが、実際に日本人男性では4.5%、日本人女性では0.6%ほど存在する。
これらの中で、鳥と同じような構造を持つ方もわずかながらいらっしゃって、大多数とは異なるものを見ているらしい。

しかし、筆者的には、結局あまり変わらないものを見ているのではないかしら?と思っている。
なぜなら、気持ちいい季節や光を感じるのは変わらないからである。

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ファインRGB

ファインRGBとは、印刷にそのまま使うことができる美しいRGBのことだ。
デジタルカメラでは残念ながらそのままファインRGBが出来上がることはない。
ユーザーが自ら表現に基づいて作成しなければならないのだ。

一般的には、フィルムと同じように撮影できればいいのではないかと思われがちであるが、デジタルカメラはフィルムとは異なるから、当然アプローチも異なる。
同じ移動手段でも電車と車では全く違うのと同じようなことなのだ。

さて、そうして作成されたファインRGBはプリントする際にも印刷する際にもWEB等で出す場合でも出す先に合わせたプロファイルを用いればいい、ということになる。
つまりファインRGBはデバイスによらずに作成しなければならないところがちょっと難しい。
チェックするのはデバイスのひとつであるモニタであるが、これをキャリブレーションして、中立な状態で処理するわけだ。
イメージ的には野球で言うところのニュートラルポジションを作るのがファインRGBの考え方なのである。

それ以前に、フォトショップ等の設定をきちんと施しておく必要がある。

デジタルカメラでなぜそのまま撮影できないのか、と言うことだが、これは撮像システムでそのまま作れるものではない、と説明しておこう。やってできないことはないのだが、業務用デジタルカメラなどでないと詳細に煮詰めることはできないからだ。

余談であるが、ファインRGBを作成してみてはじめて使っているデジタルカメラの評価ができる。
ぱっと見で奇麗な写真が撮れても、きちんと追い込んでみたら全然だめだ、なんていうデジタルカメラも存在するのだ。
わかりやすい例では、彩度が高すぎ、色飽和していてディティールがない状態なのに、ハイライトの抜けが悪く、わずかでも調整したらもっと使えなくなってしまうようなケースだ。最近あまりその手の機種は見ないが、C-MOSの機種が増えた関係でシャドウ側が使えないと言う機種が多いようだ。

余談2として、JPEGではファインRGB調整はほぼできないと思ってよい。
圧縮ノイズの存在や、すでに8bit化してしまっている状態ではできることはわずかしかない。

フォトショップの設定やファインRGBの作成方法はまた追々と。


続きは次号♪                  <六>

撮影でのCMSの整理

久しぶりにこちらのページの更新だ。

CMS上、写真家がやらなくてはならない作業の整理について。

まず、ICCプロファイルを用いたCMSであることを前提にして欲しい。
それ以前のEPSをもちいた印刷用途でのCMS(PSでの受動的CMS)とは作業が異なるので注意したい。

ICCプロファイルを用いたCMSでは必ずプロファイルをデータに埋め込むこと。
sRGBでもAdobeRGBでもどちらでもかまわない。
写真データの色やどこで使用するものかによって、使い分ければ良い。

CMSはデータを良くするものではなく正しく伝達するものなので、最低限以下の作業が必要だ。

 1:モニタのカラーマネージメント
 2:ファインRGBの作成

 1はすでに解説したが、問題は2だ。
 印刷などに適した美しいRGBデータを作成しないと奇麗に出力できないのだ。
 
 デジタルカメラでは撮影ママでファインRGBは絶対に得られない。
 それ故、JPGで撮影するのはものすごくお勧めしない。
 撮影都合上どうしてもJPGが必要であるなら、できる限りきちんと撮影で追い込んで、最小のデータが破綻しないカラーコレクションでファインRGBを作成しなければならない。

 通常はRAWで撮影し、きちんとハイライトポイント/シャドウポイント/色温度/色カブリ(M⇔G)などを調整して、用途に応じたシャープネスをかけて出稿する。

 ここでページ都合でファインRGBやシャープネス等については解説できないので、どこかで機会を設けるとしよう。

 CMYKに関してはできる限り写真家側ではタッチしない方がいい。
 詳しくはCMS_DTPに記述してある。

 続きは次号♪                      <六>

カラーマネージメントとは、その名の通り、色を管理することだ。
色を管理すると言っても、扱っているPC機器で、正しい色が出せるように設定を施すことである。

そもそも、購入できるすべてのPC機器は、様々なユーザーを対象にしている。
その為、そのユーザーの環境に合わせて設定できるように、可変な調整幅を持っている。
これはいわゆる車のシートベルトやシートの位置、ミラーなどと同じようなものだ。
体格や姿勢に合わせて調整幅を持つこれらの機能は、必要に応じて調整するはずだ。

カラーマネージメントは、これらと何ら変わりのないものなのだ。
逆に、運用上は必ず必要になると言える。

カラーマネージメントツールはそれらを助けてくれるツールである。

昔はこういったツールが無かったから、手作業で苦労して調整していた。

また、現在はICCプロファイルを用いたカラーマネージメントが一般的だ。
ICCと呼ばれるPC関係の機器のメーカーが多く在籍している国際機関が定めているルールである。

一般的なモニタキャリブレーションツールは、ICCプロファイルのうち、モニタプロファイルのみを取り扱うものだ。
プリンタなどのディスティネーションプロファイルを取り扱うものは、少し高価なプリント用ツールが必要になる。

この他にデバイスリンクしたり、もっと高度な場合、それ用のツールを購入しなければならない。

そして何より、これらのツールを買えばすべてが丸く治まるわけではなくて、最低限色についての知識を持たないと、ちゃんと運用できないのが難点だ。
まぁ、理屈を知らないまでもやり方を憶えておくだけで第一歩になるのであるけれど、間違えた時にまったく訳のわからないことになってしまう。

ソフトやOSの設定、プリントダイアログの設定など、憶えることは数多い。
色の世界も色々難しいのだ。


カラーマネージメントツールも、メーカーが再編されて今ではあまり選ぶことができない。
目立ったものはアイワンとスパイダーであろう。

壊さない限り長く使えるものだから、カラーを扱う関係の仕事をする人なら、ほぼ義務的に購入して欲しいものだ。

そして最後に、そういう苦労をして色を管理しても、自分が作成している写真の色が悪かったらそれはそのまま出てしまう。機械的な管理と、クリエイティブなセンスは別なのだ。
車の管理とドライブの腕が別なのと同じことだろう。


続きは次号♪                         <六>

筆者がまだ、印刷関係の会社の管理職をしていたころ、会社のスキャナ部隊の管理もしていた。

あるとき、あるクライアントからの依頼のバライタのプリントのスキャンをおこなっていた部下が、
暗い顔でホウレンソウしてきた。
何と、スキャン時に固定していたテープを外す作業時に、うっかりプリントを切ってしまったと言うのだ。
急ぎ確認すると、ごくはじっこの1cmほどを、2cmほどビリリと切ってしまっている。

筆者は青ざめた。

だって、これは某有名写真家のオリジナルプリントで、本人の作業によるバライタの四切りだ。
しかも既に有名な作品。

いかんともしようがないので、当時の上長、部長に相談したわけだ。
部長は製版関係の世界では長く仕事をしている一流どころだ。

しかし、説明が終った開口一番、「はぁ?プリントだろ?ネガあるんじゃないの?」

筆者は絶句した。

また異なる部長にも相談してみると、同じような答え。
一応、そういうもんではない、と言うことを事細かに説明したが、
焼き直せばいいものでそこまで神経質にならなくても、みたいな反応であった。

オリジナルプリントの重要性や、それをまた同じように焼くことの難しさ、
作家によってはネガ廃棄していることすらあることなど、おおよそ写真をやっていれば当たり前のようなことが印刷の現場では全く知られておらず、一部の写真好きの作業員ですら、一般的な写真の常識くらいしか知らない、と言う事実に直面した次第。

このトラブルは真摯に対応させていただいて、なんとかご容赦いただいた。


また、全く別の話。
ある雑誌の企画で、印刷現場の有名人(製版や印刷で有名な方、現場の人など)と、写真関係の同じような立場の人とを十数人集めて座談会を開いたことがある。
この時も、驚くべきことに、写真がどうやって撮られていて写真家の意向がどうであるか、とか、写真の現場での常識は印刷側では全く情報がない、と言うことであった。
同様に、写真関係においても、印刷の常識は全く知られていない。
そして、双方で平然と誤った常識が流布されている状態なのである。

両方に関係している筆者にはちょっと不思議なのだが、切っても切りはなせない写真と印刷なのに、
まるで違う世界のこととして双方認識しており、間をDTPデザイナーなどがつないでいる状態なのである。

落ち着いて考えてみれば、そういった常識を紐解くようなものも存在しないし、たまたま会社などで両方みるような機会がない限り、それは至極当たり前のことなのかもしれない。
とはいえ、ひとつのワークフローの中に存在する仲間だから、能動的に勉強すべきなのである。

続きは次号♪                       <六>

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