CMS_DTP

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久しぶりに印刷についての記事を書く。

DTPは平版印刷(オフセット印刷)と深い関係があることは先般述べた。

その印刷用プレートをダイレクトに出力してしまうのがCTPだ。
製版フィルムにプリントし、それをプレートに焼き付けている従来手法に対し、
返しが一回少ない分、コストも下げられ、ドットゲインも下がる。
仕上がりは、製版フィルムをカイしたケースに比べてカリッとした感じになる。

しかし、だからといって、印刷の基本原理から外れることは無い。
印刷は高速で大量に印刷物を作成する工場だ。
デジタルデータを受け付けてはいても、やっていることは従来と何ら変わらず、
アナログ工程である。

それ故、印刷でのカラーコントロールは大変難しい。
刷り出しと刷り終わりではトーンは異なるし、その辺のデジタルプリンターのようなわけにはいかない。
これが基本的なものとして、一般に理解されていない。

CMSでコントロールすれば、印刷も色が合うに違いない、と思われがちなのだ。

プロファイルターゲットを印刷し、それを測色の上、プロファイル作成をするようなケースがある。
これが、なんとなくは合う気がしても、実は全く合わない。
このプロファイル、印刷までの長い工程や印刷時のたくさんの変動要素をすべて含んだものになっており、おおよそお勧めできないものだ。

CMYKはどういった墨版生成をするか、最大インキ量はどのくらいか、印刷での表現や印刷条件をも加味した複雑なかつ能動的なものであるから、こういったプロファイルではそれらはいっさい無視されてしまい、一見色があったように見えても、あちこちの部分でトーンジャンプや色のねじれを引き起こしてしまう。

ではどうすべきか?

そのあたりはまた次号♪                    <六>

印刷の基本3

さて、平版印刷(オフセット印刷)の印刷機にはいくつかのパターンがある。

大まかに分けて枚葉印刷機と輪転機だ。
この他に、オンデマンド印刷機があるが、基本は枚葉系である。

枚葉とは、シート状のカットされた用紙を印刷する機械で、
輪転とは、ロール状の長い用紙を印刷する機械だ。

用途分別は主に印刷部数で決まる。
つまり、印刷計画時に、何部刷るのか、が決まると、自ずとどの印刷機で刷るべきがが決まってくるわけ。
どの辺りを別れ目にするのかは印刷会社によっても前後するし、依頼した印刷会社によっては枚葉しか無いと言うこともあるから一概には云えない。

ここで重要なのは、どちらのマシンを選択するかで、カラーに影響を及ぼす、と言うことなのだ。

印刷機は、凄まじき高速で印刷物を作成する。
生産性は印刷に取っては重要なことで、プレート交換の時間すら惜しいのが実情である。
それ故、かなりシステマチックに工場として機能している。

当然、大量部数に対応している輪転機では、枚葉より高速に印刷する。

この時、速度は、印圧や最大総インキ量と関係してくる。
インキ使用量が多ければ速く刷れないわけだ。
薄いインキであると印圧が高い必要がある。

他にも様々な要素が絡んで印刷は出来上がり、変動要素はざっと数百におよぶ。

実際に印刷機を見てみればわかるが、感嘆することだろう/

それだけに印刷機で細かいカラーの調整をするのはかなり難しい。
全体ではコントロールできるが、部分の調整は印刷機では無理だ。

なにせ、安定して印刷すること事態がかなり大変で、刷りはじめと終わりとでは色が異なるのも当たり前であるし、クワエとクワエ尻でも狂ってしまう。

どうして色が!と怒るのは簡単だが、そうそう簡単にはできないのである。

確実に安定して印刷するには、十分な納期とコストが必要なのだ。

ちなみに、カラーの変動は印刷機だけではなく、面付けにも依存する。
印刷機は関係ないこの面付けは、意外に重要なポイントなのだ。


ものすごい乱暴な言い方だが、CMSという観点で考えたとき、印刷物のプロファイルを作っても意味はほぼ無い。そのプロファイルはそういう変動要素をすべて含んだものであり、次回に適用できる補償は無いのである。


その辺の話もそのうちに。



続きは次号♪                          <六>

印刷の基本2

先般、平版印刷とオフセット印刷について軽く触れた。

と言うわけで、現代の印刷の主流は平版印刷である。
DTPはほぼ、平版印刷が基本だ。

流れ的には以下だ。

製版フィルム作成→PS版焼き付け→オフセット印刷機で印刷

PS版とはアルミベースで、表面を平版印刷用に加工してある。
ここに水とインキがのり、オフセット印刷機のローラーに転写される。

この手法は、階調のある絵柄を顔料インクで印刷するというニーズに対して必須とも言えるものだ。
詳しくは過去記事を参照して欲しい。

製版フィルムは、フィルムセッターと言う製版フィルム出力機で印字される。
昔はオプティカルに焼き付けていた。

CTPでは、PS版をこのセッターで直接焼き付けてしまうためフィルムレスで作成できる利点がある。

ここで、メインで問題になるのがドットゲインだ。
そもそも、製版フィルムからPS版に焼き付けをする際に、製版フィルムで作成された網点を膜面合わせでデュープしている。
いくら硬調のものでも、多少のにじみは発生する。

印鑑を考えればわかりやすい。
美しく朱肉をつけ、気をつけて押印しても若干はにじんだ印影になる。
一度ぺたっとやるだけでも、わずかには絶対にじむわけだ。

すると、フィルム→PS→ローラー→紙と、通算4回もぺたっとすることになる。
CTPでも3回だ。(回数はフィルムへの焼き付けを含むから)

この時の網点のにじみが、ドットゲインとなる。
思い出して欲しい。

点の面積=階調濃度なのだ。
つまり絵柄の濃度に、点のにじみが直結しているわけだ。

その為、印刷物は最初のフィルムやデータの段階の濃度から、印刷するまで確実に濃度が上がる。
上がらないようにはできないしくみなのだ。

特に、印刷時は高速でローラーを回し、確実に紙にインクを転写する関係で、圧胴が働く。

つまり、写真階調で印刷をしたいと言うことは、印刷時にもとより濃度が上がることは約束されたことな訳だ。
これを無理に下げれば生産性が落ちたり、他の部分に影響が出る。

印刷と言うのは猛烈に難しい作業なのである。

これらは印刷機のタイプでもかわる。
有名な輪転機や、枚用印刷機と呼ばれるものだ。
どちらを使うかは部数次第。
印刷計画がこの分かれ目になる。つまり印刷計画段階から、写真や印刷の上がりがどうなる方向なのか、あらかじめわかっていると言えるのだ。



続きは次号♪                          <六>

印刷には様々なタイプがある。
印刷の古参方式である凸版、グラビアなどに代表される凹版、シルクスクリーンなどがメジャーな孔版。
それと、一般的に我々が目に触れる機会の大変多い平版だ。

印刷が〜とか、CMSが〜とか話をしているもののほとんどは、この平版印刷である。
昨今、グラビアも平版印刷でおこなうことも多く、グラビアの語源になったグラビア印刷もあまりおこなわれていない。

平版印刷の特徴は、平たい板に凹凸なく版が作られていることにある。
金属の板を加工し、親油性の部分と親水性の部分とにわける。ここに湿し水をまくと、親油性の部分には水はのらない。この親油性の部分にインキをのせる方式なわけだ。

他の版方式に比べて圧倒的優位点として、版の摩耗が少ないことが挙げられる。
摩耗が少ないと言うことは、コスト的に優位と言うことである。

さらに、それらをオフセットする。
一度、ゴムローラーにインキだけ転写し、ローラーに紙を圧着して、インキを紙に転写する。
これがオフセット印刷の原理だ。
何かに転写してから印刷すると言うこの方法は、紙におこなう印刷に限らず、様々な用途に用いることができるので、今日の現代社会を影で支える立役者だ。

したがって、平版印刷とオフセット印刷は厳密には同義ではないが、混同して解説されていることも多い。平版とか凹版とか凸版は版そのものの状態を示していて、オフセットは転写印刷と言う印刷の手法だ。

平版印刷の利点のひとつは、ケミカルやオプティカルに版を作成できる点だろう。
つまり、先述した写真製版に合致する手法なのだ。

写真階調を印刷で表現する為に網点を作成する。
写真を分解して製版フィルムにアミを生成し、それらを用いて平版用のPS版を焼き込む。
これを用いて、オフセット印刷するわけだ。

この時、ドットゲインが大きな問題になる。
もちろん、印刷段階でもっとたくさんの管理すべきポイントはあるのだが、
そこは専門過ぎる話なので割愛する。

ドットゲインは、CMSを考える上でも大変重要な問題になるのだ。
ストレートな言い方をすれば、印刷にCMSは適合しにくい。
そもそも巨大な機械をコントロールして生産している工場であり、その工程はアナログであるから、物理法則の恩恵をこうむるのだ。

続きは次号♪                          <六>

網点

前回、CMYKについて簡単に述べた。

ここで、加筆として、網点を解説しよう。

網点は、印刷時に生成される、カラー再現の為のドットだ。
CMYKのところで簡単に触れたが、不透明の顔料インク(実際には少し透明)で、階調をもつグラデーションを表現するのに使われる。

染料インクのように、薄く塗ることで階調を再現することができない顔料インクは、その分、耐久性が高く、工業的に優位で、印刷にはうってつけだ。
しかし、そのままではペンキみたいなもので階調が再現できない。

そこで目を付けたのが、人間の目の解像能をごまかすこと。
人間の目の解像能を越えた小ささのドットを、一定単位面積に大きさを変えてドットを打つと、
大きさに応じて、階調を感じてしまうのだ。
例えば、1mm四方に(実際にはもっと小さい)、面積的に50%の丸を打つ。
これがたっくさん並んでいる状態を想像してみて欲しい。
それを遠くから見ると、ドット自体はベタで塗られているのに、50%の濃度で見えるのだ。
これが網点の基本的なしくみ。

つまり、単位面積あたりのドット面積がそのまま階調の濃度になるわけ。

ドットを打つ苦労は伴うけれど、不透明なインクで階調再現できると言う画期的な手法であったわけだ。
すると、顔料で階調のあるものが再現できる!となるわけ。

ところがこれが、深遠なる印刷の深みにはまる原因になるわけだ。
その代表例が、ドットゲイン。

しかし、ドットゲインを知るには、リスフィルムを知らなければならない。
そのあたりをゆるりと解説していこう。


てか、こんな話、読んでいる人いるのかなぁ。
コメントが、エロ系のサイト誘導くらいなんだけど。。。
(エロサイトの管理人の苦労虚しく、消去させていただいています。すいません。)


続きは次号♪                          <六>

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