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CO2が地球温暖化に影響しているかどうかは科学者の多くが否定する中で、鳩山首相は壮大な地球温暖化対策を打ち上げていますが、それ以前に日本国内の自然環境で、生態系に深刻な変化が生じていることに、環境庁や国の研究者も気づいていないことが大問題です。
西暦2000年に始まったニホンミツバチの蜂児捨てによる消滅は、野生ミツバチの減少、受粉が出来ない植物・結実不足の深刻化をもたらしています。野外ミツバチの消滅は果実を食用とすることが出来なくなるばかりでなく、植物が子孫を残すことが出来なくなり、大多数の植物が消滅を余儀なくされます。
植物が進化の過程で美しい花を咲かせる能力を身につけたのはミツバチを誘い、受粉して貰い、子孫を残すために他ありません。人類を楽しませようと花を咲かせているわけではないのです。ミツバチの消滅により植物は子孫が残せず、植物やその実を食している野生動物も消滅し、人類も存続の危機に繋がっていくのです。
最近になって、ミツバチだけでなく、スズメバチの世界でも蜂児捨てが起こっていることを知り衝撃を受けています。信州・伊那谷の方からアカバチ(キイロスズメバチ)の巣から幼虫が消えていることを教えて頂きました。更に、長崎の方からは昨年の秋から、キイロスズメバチ、コガタスズメバチ、ヒメスズメバチにも蜂児捨てが発生しているとの報告がありました。長崎では昨年からニホンミツバチの蜂児捨てによる消滅の被害が大きくなっていてほぼ全滅状態にあると聞いています。ニホンミツバチとスズメバチの蜂児捨てが同時に、平行して発生している可能性が考えられます。
このことは、ニホンミツバチが蜂児捨てにより消滅している他の地区でも、スズメバチの蜂児捨ても発生していることが推察されます。スズメバチの巣に近づき、巣を捕獲する人でなければ、一般人はスズメバチの蜂児捨てを観察する機会はなく知られていないだけではと思います。
スズメバチは人類の敵であり、その消滅は歓迎すべきことと考える人も多いかも知れませんが、それは
誠に自己中心的な、浅はかな、軽薄者と言わざるを得ません。
スズメバチは害虫駆除に大変貢献していてくれます。スズメバチの幼虫は最高に美味しく、昭和天皇も大好物とされた高価な食品で、信州地方ではスズメバチ(主としてクロスズメバチ)の巣の捕獲が盛んですが、こうした人達がスズメバチを求めて、静岡県に越境して捕獲を続けた結果、静岡の茶畑で害虫が増加し、茶畑農家がスズメバチ捕獲お断りの看板を立てて対抗するようになったことも報じられている程です。
スズメバチが消滅したら昆虫の生態系は壊れ、害虫が大幅に増加します。これに農薬で対抗しようとしても薬剤対抗性のある害虫が次々に発生して深刻な農薬汚染を引き起こすばかりです。害虫はスズメバチに捕獲して貰うのが基本で、農薬に頼るべきではないのです。
スズメバチをはじめ、蜂類は不用意に巣に近づかない限り人類を攻撃したり刺すことはありません。それを蜂は、ミツバチを含めて、人類の敵が如く神経質になる軽薄な人々が増加しているのも誠に困りものです。こうした軽薄で馬鹿な住民にもミツバチ、スズメバチの危機の重大性を認識させる必用があります。
環境庁、農水省、大学の昆虫学研究室の先生方、何故に、あなた方はミツバチの危機に対して真剣に対応しないのでしょうか、スズメバチにも蜂児捨てが発生していることは全く知らないまま、暢気に過ごすことが出来るのでしょうか。
蜂児捨ての原因は未だ究明されていませんが、CO2対策よりも、先ず農薬の制限、ネオニコチノイド系殺虫剤の使用禁止を実行すべきです。農薬はミツバチやスズメバチを絶滅の危機に追いやるばかりでなく、人類の健康をも確実に蝕み続けています。
住宅地の軽薄な住民の多くは「無農薬野菜を」と口にはするものの、自宅の庭の花木に虫が着くのは困るからと強毒な農薬を平気で造園業者に散布させています。そうしておきながら蜂が来ると大騒ぎしたり。
学校教育からやり直さなければ救いようはありません。いや、学校の教員から教育し直さなければ駄目でしょう。教員の多くはミツバチやスズメバチの役割については全くの無知無能なのです。
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