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今年の甲子園決勝戦、佐賀北の劇的な逆転満塁ホームランは感動的でした。
この試合の8回、1ストライク-3ボールからの投球はストライクだったのに、押し出しの四球にされたことで、投げるボールがなくなり、次のバッターにホームランを打たれたと、広陵監督がマスコミに向かって怒りをあらわにしたとか。それを支持する投書、非難する投書とがインターネットで交錯しにぎやかになっています。
野球のストライク・ボールの判定は捕手の後ろに立って見ている審判の判断で下すことになっており、ベンチに座っていた監督や、センター後方からのTVカメラでみていた観客が、あれは間違いなくストライクだったとかと抗議することは全く場違いと思います。クロスプレーのアウト・セーフの判定など、審判からはよく見えない位置でのプレーで、明らかに誤審と見られるケースはあり得るのでしょうが、ストライク・ボールは議論の余地はないでしょう。
昭和44年夏の甲子園大会の決勝戦、三沢高校対松山商業の例は深刻でした。
三沢のピッチャー太田幸司と松山商業井上の投げ合いで、試合は0対0のまま延長戦に。そして延長15回裏の三沢の攻撃。
松山商にエラーが出るなどして、1死満塁と三沢に絶好のサヨナラのチャンス。打者立花に対し3ボール。1死満塁ノースリー、あと1球ボールがくれば三沢の優勝。松山商は絶体絶命のピンチ。次の球はストライクで、その後の5球目は外角高目のストレートでボールに見え、三沢の優勝とスタンドは総立ちになりました。しかし、判定はストライク。
結局三沢は得点できずに延長18回で決勝戦は再試合に、一回戦から連戦完投で連投の太田幸司も遂に打たれて、松山商業が優勝しました。
問題の球をストライクと判定した主審は名審判の郷司で、引退後、このシーンのビデオを見て
「確かにこうしてビデオで見るとボールに見える。だけど、私はあの現場で見て、ストライクだと思った。今でもあのボールはストライクだと思っている」と。これが野球ジャッジの正論でしょう。
しかし、三沢の15回裏のサヨナラのケース、一死満塁、ノー・スリーのカウントで解説者も一斉にスクイズをしろと絶叫していましたが、監督は何故か、スクイズのサインを出さずに強攻して無得点。
ストライクしかこないカウントですから、スクイズをしていればかなりの確率で成功したたでしょうし、ボールなら見送ればサヨナラ押し出し。監督の采配ミスと非難する声も裏では多かったです。
こんなことも思い出しました。
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