楽塾

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17年度楽塾授業

2017年度楽塾35回目授業(通算382回)
俳句の時間
 
<俳句生半可> 
日本の詩歌の源流は古事記や日本書紀に記される記紀歌謡あるいは古代歌謡といわれています。いわゆる五七調、七五調です。英語などはI LOVE YOUなど単語どうしが独立して表音として成立しているのに対し、日本語は、あ・い・う・え・お・か・き・く・け・こなど、「等時性拍音」という、単語として一語一語が独立しています。私たちの祖先たちは、これら一語一語を結びつけ表意言葉として、詩歌を作ったといわれています。奈良時代後期に「万葉集」が出され、五七五七七の形式が成立し、日本の詩という意味で「和歌」が生まれ、皇室や貴族らのあいだで連歌が流行。鎌倉時代に編まれた「百人一首」は藤原定家の撰でした。
 天皇や公家たちの慰みものである連歌が、室町時代以降、庶民の暮らしにも広まります。従来自然の美や、感覚、夢想の世界を描く「和歌の連歌」が、滑稽、艶事色事、笑いや皮肉などの要素を持つ「諧謔の連歌」に変化していきました。
連歌では「付け合い」と呼んで複数の人たちが歌を詠みあいます。いつの間にか「付き合い」という言葉に変化し、「付き合いが悪い」「付き合いがよい」という言葉の由来になました。江戸期芭蕉が登場。連歌のはじめの五七五(発句)だけを使い、明治期に正岡子規が発句を「俳句」と名付けました。季題季語が整備されていったのはこのころではないでしょうか。
                                                 2018.1.29 佐々木敏明
                   
<2018年1月27日(土)の授業>
●ゲスト:佐々木敏明(楽塾) 
●テーマ:俳句に時間
●場 所:くらし応援室
●時 間:18:30〜22:00。
●参加者:7名
 
イメージ 1前半:俳句をはじめよう
 頭がよくなるとか、生きがいになるとか。よく俳句の効用が語られます。私自身は、句作で季節感と自分の暮らし向きを楽しみます。中学校の頃に始め、青年期は俳句結社「沖」の句会に参加経験があり、しかしひとりが一番と、今もひとりで駄作づくりを楽しんでいます。ああ、また新しい年になった、星が月に並んでる、いつの間にか木がすべて裸になってしまった、寒い公園の片隅で三線の音が聞える、天皇の象徴性ってなんだ、どうでもいい世間の小市民性を唾棄したりもして句にしています。
前半は、俳句にかかわるお勉強をしてみました。
 
定型詩イメージ 2
 俳句は五七五の17文字からなる定型詩といわれます。自分が体験したことや、目撃したこと,想像したこと、その場で直観したことを言葉で表現する文芸です。中国などでは五言絶句(一句が5字で4句からなる定型詩)とか七言律詩(一句が7言で8句からなる定型詩)などという形式を持つ詩がありますが、日本語の定型詩には、五七五七七の31文字からなる短歌や、俳句と同じ文字数を持つ川柳などもあります。五七調、七五調などの歌詞にリズムを付けて韻を踏んだ歌謡曲やヒップホップ、ラップミュージックなどの例があり、今夜はそんな音楽も参考に聴いてもらいながら、言葉とリズムの妙なる関係を理解しました。
 
季語・言葉・陰暦陽暦・切れ字・オノマトペ
俳句は五七五の17文字からなる定型詩であること。季語あるいは季題を持つ条件があること、切れ字や文語的言葉の有効性や、2年前楽塾授業で遊んだオノマトペを俳句に活用できることとか、日本の俳句は明治初期、ヨーロッパを中心とした太陽暦を基準にしたため、江戸時代末期まで使われてきた陰暦が陽暦に統一され、春夏秋冬の季節的感触に少し複雑さがあることなど、いわば私の生半可な知識を、塾生諸君たちに聴いてもらいました。
 
イメージ 3後半:実作
 最近は俳句も人気とかで、塾生さんたちの多くがTVや様々なメディアで俳句情報を知っていました。いくつかの俳句例紹介にも、その句をそらんじ、あるいはその句を知っているなど、こちらがたじたじとなる場面も何度かありました。後半は、みんなで俳句づくりをしてみようという試みです。
今回のテーマを『冬』に関する季題と決め、歳時記を参考にしてもらいました。各人に短冊を複数枚配り、出句は何点でも良いとしましたが、この短時間内に13句が集まりました。多い人で4句、3句の作品があり、平均は1人2句程度でした。これらの作品を無作為にいったん私が清紀(別紙に全作清書)し、これらをコピーして全員に渡します。これで誰の筆跡かわからず、匿名性ができました。
から⑬の作品の中から、各自がいいと思う作品を1位から3位まで選句、順番に詠んでもらいます。今回発表された作品は以下の通りです。
 
  投句                           作者         順位
  1. 寒風や薄氷はるプールかな     a氏      1
  2. 鍋つつき酒もすすむよ年忘れ    a氏      1  2  3
  3. 厳冬に手編みのセーター君の指   ⅰ氏         2
  4. 寒い朝目醒めてはまた眠るかな   t氏            3
  5. 麦秋やひとりさみしい月あかり   ⅰ氏      1     3
  6. 豪雪にどんどん太る雪だるま    k氏      1     3
  7. 粉雪やああ粉雪や粉雪や      y氏         2
  8. 凍て月に凍てしこころをすりこまれ s氏      1  2   
  9. 花ふぶき明日から仕事気がめいる  ⅰ氏         2
  10. あたたかい冬のさむさにとこしれど h氏
  11. ボウダたる風鈴の音に気が和む   ⅰ氏
  12. ゆうぐれの町人来るうれしかな   h氏            3
  13. 横着し寒波がわれをどなりたる   s氏         2  3
このあと、全作品のうち1位〜3位に集まった投句作品について、みんなの感想を聞きました。中には冬の季題から外れた作品や、意味不明の語句、一作品に季題が2つ重なるものなどいくつか混じっていましたが、順位はすべて分散しています。ここでは1位から3位を獲得した作品の末尾に票数を記しておきました。 今回は詩作の時間が少なく、みんながこれからも俳句をやってみたいという希望も多かったので、再度余裕をもって授業を再開したいと思いました。
 
<2018年2月3日(土)の授業予定>
●ゲスト:山口 花(介護福祉士)
●テーマ:アコーディオンでライブ
●場所:にしなり隣保館「ゆーとあい」1Fサロン
●時間:18:30〜21:00
 西宮の特養で介護士をしている山口花さんをゲストに迎えます。花さんは老人ホームのレクなどでアコーディオンを演奏し、懐かしい歌謡曲や唱歌、ポップスなどを多くの利用者に聴いてもらい、施設の名物にもなっている介護士さんです。この日は2月3日の節分でもあり、花さんの独自のイベントも考えてくれているので楽しみにしています。

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