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あそびを学び、まなびを遊ぶ、新しい学校の冒険

17年度本授業

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17年度楽塾授業

2017年度楽塾39回目授業(通算386回)
楽塾第17年度修了 
                                        
<無情と無常>
 人はいきつもどりつし、歳月はいつも一方向の彼方に行くのみです。人が悔やみ、懐かしみ、顧みて呼び戻してみても“とき”はかかわりのない顔で過ぎ去ります。通過していく“とき”とは、瞬時に私の位置から離れていく姿や形のない気体なのです。
楽塾が2008年から始まり、さまざまな試みをし、多くの人たちの存在を確かめ、残された残骸ともいえる物体や、記憶ともいえるたくさんの思い出をつくり蓄積してきましたが、それらを育んだ“とき”は無情にもそれらを置き去りにさえしていきました。
 10年にわたる“とき”は、何よりも長く養ってきた人間のかかわりすらも瞬間に壊したり、成功を不成功にひっくり返したり、そんないたずらを繰り返し、私たちは、それらの重イメージ 4なり積み重なりのなかで、残骸を増やし、蓄積や破棄を繰り返してきたのだと思います。
「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」などと方丈記を披露するまでもなく、時の移り変わりが人の心変わりを促します。人間の心根を恨んだり悲しんだり「ああ無情」などといいますが、これは、鴨長明のいう無常という言葉に、たしかなつながりを感じてしまうのです。楽塾の10年目は、しかし、やっぱり無常観を味わった特別な年ではありました。                    
2018.2.26 佐々木敏明
 
<2018年2月24日(土)の授業>
●テーマ:楽塾17年度修了食事会
●場 所:くらし食堂
●時 間:18:30〜21:00
●参加者:8名
 
宴の夜 イメージ 1
 仕事が終わらず、食堂に到着したときは、塾生さんたちがすべて勢ぞろいしていて、机の上にはまだ膳の準備がされていませんでした。おなかを減らしているのに、まだ食べることなく、私を待ってくれていて大変申し訳なく、みんなに謝ってしまいました。
今夜のメインメニューは、豚肉、エビや魚、ホタテ貝、豆腐、野菜類などの鍋料理でしたが、その前に,カキや肉の揚げ物、サラダや刺身などの一品ものも出て、いつもながら「くらし食堂」の豪華版でした。
イメージ 2常連メンバーの顔がなく寂しい限りでしたが、これまでとちがい、新しい顔ぶれも増え、塾生さんたちも、ちょっとは賑やかさを感じてきているように見えます。しかし4月から楽塾の授業が、新しい場所で実施することになり、その事情を話すと、全員に戸惑いも見られました。
 長い間“あそびを学び、まなびを遊ぶ”慣れ親しんだ場所からの脱出なので、誰よりも私が最も感無量なのですが、塾生さんも、それぞれの無常感を抱いていたことだと思います。
 いつもの楽塾修了証書は完成していたのですが、食事会ということで、4月第1週の授業の冒頭で、修了式をしようということになりまイメージ 3した。3月の1か月間のあいだに、18年度の新しいカリキュラムを考えてみたいと思いました。
 白石シェフさんごちそうさんでした。私はHさんを、当人が住む北津守のグループホームまで送り届けることが、本日最後の仕事ですので、同方向に住まいのあるAさんとも連れだって、夜道を楽しみながら歩きました。最後に白石シェフさんごちそうさまでした。
 
 
★18年4月7日(土)、楽塾授業は、                                                                                                                                       三星温泉から「にしなり隣保館ゆ〜とあい」に移ります。

<2018年4月7日(土)の授業予定>
●テーマ:未定
●場 所:にしなり隣保館ゆ〜とあい
●時 間:18:30〜21:00
18年度楽塾の始まりです。3月の春休みをいただき、カリキュラムを作ってみます。プランはこの紙上で掲載しますので、しばらくお待ちください。それから、楽塾は18年度の新学期より、通いなれた三星温泉から「にしなり隣保館ゆ〜とあい」で実施されることになります。新しい場所で“あそびを学びまなびを遊ぶ”ことにいたしましょう。
 

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17年度楽塾授業

2017年度楽塾38回目授業(通算385回)
<楽塾亭>だいすき!落語 
                                        
<ひとり芸という笑い>
 落語はやっぱりすごい芸能です。だって偉い人が登場しづらいのです。確かに『佐々木裁き』や『次の御用日』、『鹿政談』、『八五郎坊主』などは、お奉行やお侍、あるいは僧侶が出てくるのですが、嗤 われる段取りなので、偉い人は主人公とはなりにくいのです。言ってみれば権力や金力にやんわりおちょくり、時には石つぶてを投げ、町衆の人気を得た芸能でしょう。楽塾も名のある人や偉い人とは無縁です。落語的寄せ場といえましょう。
江戸時代後期に現在の形式に近づき、江戸や大坂を中心として繁盛した落語は、たいていが貧乏人やちょっとおツムが目出度いもん同志のざれ話です。そんな連中が大家さん、商家の大旦那たちと丁々発止のやり合いをする『寝床』や『鷺とり』『崇徳院』などがあり、人情噺としては『立切れ線香』『仔猫』『菊江仏壇』がよく知られた演題です。落とし噺となる『時うどん』『池田の猪買い』『住吉駕篭』などなどは大変良くできた出し物ですし、怪談ものとしての『皿屋敷』や『市川堤』は有名です。
そのほか上方落語では東の旅と称し、お伊勢参りをテーマに『七度狐』『宿屋仇』『近江八景』などは面白さ満載です。仕事噺には『代書屋』や『道具屋』が秀逸で、子どもに遊ばれる『いかけ屋』のおやじには同情したくなります。
 今夜の楽塾亭では、落語大好きな大谷さんに来てもらい、映像を駆使して大いに笑うことができました。
                                                 2018.2.20 佐々木敏明
 
<2018年2月17日(土)の授業>
●ゲスト:大谷浩子(コピーライター) 
●テーマ:大好き!落語
●場 所:くらし応援室
●時 間:18:30〜21:30
●参加者:10名

イメージ 1『宿屋仇』を見る
 大谷さんは15年10月に落語授業をされ、塾生には『代書屋』と『首提灯』を見てもらいました。その時の塾生から聞いた印象、感想を記録していて、以下「①初めて聞いたが古さを感じない。②コントと違い集中力がいる。③寄席に行ってみたい。④桂枝雀は動作、表情、派手で唯一無二だ、とありました。その後、楽塾で2度の<楽塾亭>を実施してはります。皆さんも落語に対して親しみが湧いてきたのでは?」と問いかけ、「今夜もまずは一席楽しんでもらいましょう」と、桂枝雀の十八番『宿屋仇』をDVDで見ることにしました。大谷さんは「93年に死去した神戸市出身の枝雀は、桂米朝の一番弟子で、上方落語を代表する人気噺家となった」ことなど経歴を話しました。
 『宿屋仇』は、伊勢参り帰りの若衆三人が、なにわ日本橋の宿屋に泊まるが、夜通し大騒ぎをし、困り果てた隣室の侍が一計を案じるというお話です。下座のハメモノ(お囃子)が、当室と隣室の距離感を立体的に表現されていて賑やかな出し物となっています。
 
『時そば』と『時うどん』イメージ 2
休憩をはさみ、後半は落語にかかわる一口話を披露してくれます。「上方の人たちは江戸っ子より笑いをどん欲に追及する。そのわけは大阪に落語だけの寄席はなく、漫談、漫才、手品など種々芸能が同じ舞台で演じられていたので、
他業種への競争心とサービス精神を満載し、現在のスタイルが確立した。江戸落語は落語だけの寄席があり、最後に出演者による大喜利文化というサービスを生んだ」と話します。
 また落語の背景には長屋がよく出てきます。大谷さんは当時の長屋配置図を資料を通して「表通りの店舗横の木戸を入ると、狭くて暗い裏長屋の『割長屋』や『棟割長屋』が並び、共同便所や井戸が設置されていた」と説明。楽塾で
何度か行った天神橋5丁目にある「住まいのミュージアム」のジオラマであるなにわの町並みは、このお話の参考になる場所だと思いました。
イメージ 3 「今なんどきや?」「今九つで」。「一〇、一一、一二…」。江戸落語では『時そば』、上方落語では『時うどん』のネタは昔の子どもたちはだれでも知っていました。この演題を東京落語の柳家花緑、上方のそれをわが枝雀師匠のDVD高座で鑑賞しました。この噺には、江戸時代の時間の数え方が如実に表れていて、この時間法則を知らないと、最後の演題オチが分かりません。
 大谷さんは絵を描いて説明をします。「基本的には1日を24等分し、半分を昼間その半分を夜間に分割し、昼(現在の12時)を昼九つ、夜(現在の24時)を夜九
つと定めます。昼九つから八つ、七つ、六つ、五つ、四つまで行くと最後は夜九つに到達し、この後同じように夜九つから八つ、七つ……四つと続き、1日24時間が巡るわけです」。
現在の1時間は半刻(はんとき)、2時間で一刻(いっとき)。映像の終わりには「やっぱり枝雀がおもろい」ほとんどの塾生はみな言いました。ただ関東以北に育ったI君は「江戸落語が自分にピッタリとしている、ライブ版は興味がない」と話し上方落語の笑いが今一つのようでした。上方落語が最強だと思っていた大谷さんや私ら上方派は、ちょっとびっくりでした。 

<2018年2月24日(土)の授業予定>
●テーマ:17年度楽塾がおわります
●参加者:塾生
●場 所:くらし食堂
●時 間:18:30〜21:00
 時間の疾走は,もはや箱根駅伝級のスピードで、毎日誰かからバトンパスを引受け、次のランナーに引渡すことが繰り返されています。なんだか時間の切売りが当たり前のようです。楽塾が昨年開校10周年を迎え、昨年暮れからもう修了記念旅行の行き先について話題に上っています。5月中旬に実施した福井の旅からまだ7ケ月ばかりなのにです。それでも今週24日は17年度楽塾の終了日で最後の晩餐です。

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17年度楽塾授業

2017年度楽塾37回目授業(通算384回)
映画の時間/フイーンランド映画<過去のない男>
 
<アキ・カウリスマキ> 
 日本橋1丁目交差点付近のビル地下に「国名小劇」という単館ミニシアターがありました、いや今もあります、ポルノ専門館として。30年も前、私は映画祭を運営していた関係で、この館主と知り合い、よく足を運びました。20人も入れば満席となるこの映画館のスクリーンは、幅2m×天地1mほどのごく小さなもので、しかし、いずれかといえばマイナーな映画ばかりを上映していて、単館ファンたちの情報源ともなっていたようなのです。
 私は、ここで初めてアキ・カウリスマキというフイーンランドの監督を知りました。その映画は『真夜中の虹』というタイトルで、日本では初めての公開作品でした。登場人物の無表情さ、言葉の少なさ、見た目の美男美女は出てこない、そっけないとさえ思える演出、社会のドつぼにはまり込んだ人間たち。しかし見終えた後の囲い込むような包容力、寛容さが素晴らしく新鮮で、一編でファンになってしまいました。
 その後、カウリスマキの作品は、封切りと同時に見ることができましたが、大げさな演技、感情のむき出しなど一切を取り除いた寡黙さ、しみいるやさしさ、音楽の効果的な使い方、何より埒外に投げ出された人たちへの愛しい視点を常にスクリーンから共感することができたのでした。カウリスマキの映画手法は、今も新鮮だと思います。
                                                 2018.2.13 佐々木敏明
 
<2018年2月10日(土)の授業>
●ゲスト:佐々木敏明(楽塾) 
●テーマ:映画の時間 フイーンランド映画<過去のない男>
●場 所:くらし応援室
●時 間:18:30〜21:30
●参加者:5名
 
つまらん社会でも、
つまらなくない世間はあるのだ
イメージ 1
 カウリスマキ監督の『過去のない男』は、2000年代初め、福島のシネリーブルで見ました。巻頭で記述した『真夜中の虹』から10数年ほど経過してつくられた作品です。愚連隊の暴力により記憶を失った男が、空きコンテナで違法に暮らすホームレスたちの助けを得て、新しい記憶づくりと自立の道筋を模索するストーリーです。炊き出しを主催する救世軍の女性(カティ・オウティネン)が、「神にすがるより、自ら自立することが大事だ。」と諭すシーンがあります。このころ私はホームレス応援真っ最中で、プロテスタントのこの言葉がおかしく、自分自身も日常、イメージ 2まさにあてにしない人生を考えていたので、変に同感して笑ってしまいました。
そして、この女性と結びつくラストは、二人が鉄道の踏切を渡ってしまうやいなや、右画面から貨物列車が横断し、二人の姿をさえぎります。長い貨物が過ぎてコンテナ車が数台次々に現れます。そして、ついに列車は通過して画面左へ去っていきます。もちろん二人の姿も消え、エンディングとなるのですが、このコンテナの去るシーンは印象的でした。それまでコンテナ生活をしていたホームレスが、このコンテナ列車が去っていくことで、主人公の自立を暗喩させていると感じたのでした。このラストシーには監督の手腕イメージ 3を素晴らしいと感じ、また映画史上に残る名シーンだとも思いました。
いつもの楽塾は、白壁に映写して鑑賞して見ましたが、久しぶりにスクリーンを出してきて使いました(ミニシアターのスクリーンもこれくらいでした)。いやいや、すごい鮮明なんですね。これからは邪魔くさがらずに、スクリーンを使います
それから、今夜の予定ゲストがインフルエンザで、直前に欠席の事態となってしまい、急きょ映画上映会に切り替えたものです。大雨が降り、参加者も少ない状態でしたが、映画そのものの印象はすごく良くて、「これまでの映画と印象が違う」、「最初何が起きてるのかわからなかったが、見ているうちに段々いい映画だと思ってしまった」、「ハンサムや美女が出てこないけれど、独特な映画だと思う」と話してくれました。給食時にも話題が続きました。
 
<2018年2月17日(土)の授業予定>
●テーマ:落語大好き(仮題)
●ゲスト:大谷浩子氏(コピーライター)
●場 所:くらし応援室
●時 間:18:30〜21:00
 15年10月に落語のお話をしてくれた大谷さんが、久しぶりにゲストで登場です。あれから2年が経ちました。今回も落語の話をしていただきます。実は今回のプランについて、相互の多忙さにいまだ打合せもなく、内容が未確定の状態です。近日中に大谷さんの授業予定を聴いておきますので、当日をお楽しみに!

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17年度楽塾授業

2018月分年度楽塾36回目授業(通算383回)
アコーディオン・ライブ
 
<アコーディオンとまるかぶり> 
 アストル・ピアソラはバンドネオンの名手であり、アルゼンチンタンゴをファンだとする人たちの間では、別格な存在のアーティストといえるでしょう。私は89年に上映されたアルゼンチン映画「スールその先は…愛」の劇中で流れたバンドネオンの旋律に感動し、その後ピアソラの音楽を聴くようになりました。といえ、ピアソラの活動歴はずっと古く、いわば遅れたファンなのですが。そのバンドネオンの形態がアコーディオンによく似ていて、私はバンドネオンとアコーディオンは同種異形のものと思っていました。
 しかしよく見るとアコーディオンはピアノ型の鍵盤です。右指でピアノのように弾き、左のボタンで音律を奏でます。バンドネオンの場合はボタン型の鍵盤になっていて、その部分が違っています。もとはウィーンでアコーディオンが開発され、その後ドイツでアコーディオンをヒントにバンドネオンが開発され、20世紀の初めにアルゼンチンに流入し、タンゴ音楽に合流したといわれています。バンドネオンとアコ―ディオンでは音色も違い、日本のイメージ 1何十年も前の記憶では、よく組合なんかのオルグで、集会の景気づけにアコーディオンを演奏していた生活臭いイメージがありました。
楽塾でアコーディオンのライブは、初めてのことでした。個人的なことですが、私の娘が介護福祉士をしており、日常的に施設の利用者たちにアコーディオンの演奏をして好評だと聞いていたので、一度楽塾に来て演奏してもらおうと考えたのでした。この日は節分でもあり、巻きずしのまるかぶりを給食としました。
       2018.2.3 佐々木敏明
 
<2018年2月3日(土)の授業>
●ゲスト:山口 花氏(施設介護福祉士) 
●テーマ:アコーディオン・ライブ
●場 所:にしなり隣保館「ゆーとあい」1F
●時 間:19:30〜21:00。
●参加者:16名
 
イメージ 2みんなで合唱
 今夜、花さんがアコーディオンを演奏し、参加者たちが合唱をしてくれた曲は全11曲で、そのほか2曲は演奏のみの曲でした。曲の紹介ですが、ほとんどは明治以降の唱歌、童謡でした。順に『ふるさと』『夕焼け小焼け』『赤とんぼ』『雪』『浜辺の歌』『春の小川』『春が来た』『我は海の子』『海』『富士の山』。そして坂本九が唄った『上を向いて歩こう』のみが昭和の大ヒット曲でした。
演奏曲では、私たちが学校でフォークダンスをしたとき、良くかかっていた曲で『オクラホマミクサー』。それにデキシーランド・ジャズのナンバー『聖者の行進曲』です。 
 今回の趣向は、各歌を唄う前にネットを利用し、唱歌動画をスクリーンに映し出し、曲の雰囲気を見てもらったことでした。多くはみんなも知っている曲ではありましたが、リラックスな気持ちで歌おうと思って視覚の力も借りました。
数曲歌ったあとはちょっと休憩しながら、休憩時間には、例えば明治新政府が「富国強兵」として国の経済力と軍事力を高め、同時に子どもたちにも文化政策、音楽教育として精神高揚、国体護持となる唱歌を教宣的に歌わせたことなどを話しました。また89年、御巣鷹山で墜落死した九ちゃんの『上を向いて歩こう」が、アメリカでも驚異のヒットをしたが、その時の歌のタイトルが『スキヤキ』だった話をし、なぜスキヤキだか分からないと笑いが起こりました。
イメージ 3イメージ 6










 唱歌は明治時代、国家主導で作られたものでしたが、それまで日本の国内で歌われてきたわらべ歌や,伝承歌も歌い継がれており、また大正期には民間で作られ始めた童謡も盛んに歌われていました。ただ太平洋戦争で敗戦をこうむり、国家的意図を持つ唱歌は徐々に姿を消していきます。ですが根強く生き延びている唱歌も少なくありません。今日花さんが演奏してくれた曲の中にも、いくつかそんな唱歌がありました。参加者は声を上げ、最後までアコーディオンと伴走していました。
 
イメージ 4イメージ 5










恵方巻のまるかぶり
 今夜は節分です。お寿司屋さんに頼んでいた巻きずしを給食に頂きました。これを恵方巻というそうですが、何人かは今年の方向を向いて無言で食していたのが印象的でした。これとは別にいつものくらし食堂で作ってもらった唐揚げも副食として添えられ、かなりおなかがいっぱいになりました。今夜は近隣の住民さんも数人参加してくれていて、参加者たちの会話の風景がよかったと思います。音楽ライブで、みんなが歌を唄って大いにおなかを減らし、最後はでかい太巻きを丸かぶりにして、ぜいたく感が満開になった授業で楽しかったです。
翌日、花さんからも「このような場で演奏ができて光栄でした。もっとレパートリーを増やし、もう一度この場に来させてほしい」とメールが入りました。
 
<2018年2月3日(土)の授業予定>
●テーマ:新聞記者という仕事
●ゲスト:小池 暢氏(朝日新聞記者)
●場 所:くらし応援室
●時 間:18:30〜21:00
 昨年、楽塾を取材した小池記者を、多忙を顧みずゲストとして無理にお呼びしました。新聞記者の生活を中心に、塾生と一緒に体験学習なども考慮されているそうです。記者といえば、比較的マスメディアとしての華々しさをイメージしますが、実態があまり知られていない新聞記者の暮らし、職業を垣間見たいと考えています。

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17年度楽塾授業

2017年度楽塾35回目授業(通算382回)
俳句の時間
 
<俳句生半可> 
日本の詩歌の源流は古事記や日本書紀に記される記紀歌謡あるいは古代歌謡といわれています。いわゆる五七調、七五調です。英語などはI LOVE YOUなど単語どうしが独立して表音として成立しているのに対し、日本語は、あ・い・う・え・お・か・き・く・け・こなど、「等時性拍音」という、単語として一語一語が独立しています。私たちの祖先たちは、これら一語一語を結びつけ表意言葉として、詩歌を作ったといわれています。奈良時代後期に「万葉集」が出され、五七五七七の形式が成立し、日本の詩という意味で「和歌」が生まれ、皇室や貴族らのあいだで連歌が流行。鎌倉時代に編まれた「百人一首」は藤原定家の撰でした。
 天皇や公家たちの慰みものである連歌が、室町時代以降、庶民の暮らしにも広まります。従来自然の美や、感覚、夢想の世界を描く「和歌の連歌」が、滑稽、艶事色事、笑いや皮肉などの要素を持つ「諧謔の連歌」に変化していきました。
連歌では「付け合い」と呼んで複数の人たちが歌を詠みあいます。いつの間にか「付き合い」という言葉に変化し、「付き合いが悪い」「付き合いがよい」という言葉の由来になました。江戸期芭蕉が登場。連歌のはじめの五七五(発句)だけを使い、明治期に正岡子規が発句を「俳句」と名付けました。季題季語が整備されていったのはこのころではないでしょうか。
                                                 2018.1.29 佐々木敏明
                   
<2018年1月27日(土)の授業>
●ゲスト:佐々木敏明(楽塾) 
●テーマ:俳句に時間
●場 所:くらし応援室
●時 間:18:30〜22:00。
●参加者:7名
 
イメージ 1前半:俳句をはじめよう
 頭がよくなるとか、生きがいになるとか。よく俳句の効用が語られます。私自身は、句作で季節感と自分の暮らし向きを楽しみます。中学校の頃に始め、青年期は俳句結社「沖」の句会に参加経験があり、しかしひとりが一番と、今もひとりで駄作づくりを楽しんでいます。ああ、また新しい年になった、星が月に並んでる、いつの間にか木がすべて裸になってしまった、寒い公園の片隅で三線の音が聞える、天皇の象徴性ってなんだ、どうでもいい世間の小市民性を唾棄したりもして句にしています。
前半は、俳句にかかわるお勉強をしてみました。
 
定型詩イメージ 2
 俳句は五七五の17文字からなる定型詩といわれます。自分が体験したことや、目撃したこと,想像したこと、その場で直観したことを言葉で表現する文芸です。中国などでは五言絶句(一句が5字で4句からなる定型詩)とか七言律詩(一句が7言で8句からなる定型詩)などという形式を持つ詩がありますが、日本語の定型詩には、五七五七七の31文字からなる短歌や、俳句と同じ文字数を持つ川柳などもあります。五七調、七五調などの歌詞にリズムを付けて韻を踏んだ歌謡曲やヒップホップ、ラップミュージックなどの例があり、今夜はそんな音楽も参考に聴いてもらいながら、言葉とリズムの妙なる関係を理解しました。
 
季語・言葉・陰暦陽暦・切れ字・オノマトペ
俳句は五七五の17文字からなる定型詩であること。季語あるいは季題を持つ条件があること、切れ字や文語的言葉の有効性や、2年前楽塾授業で遊んだオノマトペを俳句に活用できることとか、日本の俳句は明治初期、ヨーロッパを中心とした太陽暦を基準にしたため、江戸時代末期まで使われてきた陰暦が陽暦に統一され、春夏秋冬の季節的感触に少し複雑さがあることなど、いわば私の生半可な知識を、塾生諸君たちに聴いてもらいました。
 
イメージ 3後半:実作
 最近は俳句も人気とかで、塾生さんたちの多くがTVや様々なメディアで俳句情報を知っていました。いくつかの俳句例紹介にも、その句をそらんじ、あるいはその句を知っているなど、こちらがたじたじとなる場面も何度かありました。後半は、みんなで俳句づくりをしてみようという試みです。
今回のテーマを『冬』に関する季題と決め、歳時記を参考にしてもらいました。各人に短冊を複数枚配り、出句は何点でも良いとしましたが、この短時間内に13句が集まりました。多い人で4句、3句の作品があり、平均は1人2句程度でした。これらの作品を無作為にいったん私が清紀(別紙に全作清書)し、これらをコピーして全員に渡します。これで誰の筆跡かわからず、匿名性ができました。
から⑬の作品の中から、各自がいいと思う作品を1位から3位まで選句、順番に詠んでもらいます。今回発表された作品は以下の通りです。
 
  投句                           作者         順位
  1. 寒風や薄氷はるプールかな     a氏      1
  2. 鍋つつき酒もすすむよ年忘れ    a氏      1  2  3
  3. 厳冬に手編みのセーター君の指   ⅰ氏         2
  4. 寒い朝目醒めてはまた眠るかな   t氏            3
  5. 麦秋やひとりさみしい月あかり   ⅰ氏      1     3
  6. 豪雪にどんどん太る雪だるま    k氏      1     3
  7. 粉雪やああ粉雪や粉雪や      y氏         2
  8. 凍て月に凍てしこころをすりこまれ s氏      1  2   
  9. 花ふぶき明日から仕事気がめいる  ⅰ氏         2
  10. あたたかい冬のさむさにとこしれど h氏
  11. ボウダたる風鈴の音に気が和む   ⅰ氏
  12. ゆうぐれの町人来るうれしかな   h氏            3
  13. 横着し寒波がわれをどなりたる   s氏         2  3
このあと、全作品のうち1位〜3位に集まった投句作品について、みんなの感想を聞きました。中には冬の季題から外れた作品や、意味不明の語句、一作品に季題が2つ重なるものなどいくつか混じっていましたが、順位はすべて分散しています。ここでは1位から3位を獲得した作品の末尾に票数を記しておきました。 今回は詩作の時間が少なく、みんながこれからも俳句をやってみたいという希望も多かったので、再度余裕をもって授業を再開したいと思いました。
 
<2018年2月3日(土)の授業予定>
●ゲスト:山口 花(介護福祉士)
●テーマ:アコーディオンでライブ
●場所:にしなり隣保館「ゆーとあい」1Fサロン
●時間:18:30〜21:00
 西宮の特養で介護士をしている山口花さんをゲストに迎えます。花さんは老人ホームのレクなどでアコーディオンを演奏し、懐かしい歌謡曲や唱歌、ポップスなどを多くの利用者に聴いてもらい、施設の名物にもなっている介護士さんです。この日は2月3日の節分でもあり、花さんの独自のイベントも考えてくれているので楽しみにしています。

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