楽天CLUB#0000/究極の楽天絵日記

「楽しいクルマ変態道」」をテキトーに極める、お気楽日記。

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(今日のこの記事は、1987年1月に
完全にタイムスリップしたつもりで記します。)

わたくしは、只今、
初めてBMW M5を独りでドライブしています。

有明に向かって357号線を走っているところ。
時間は6時半ごろか。
すこし明るくなってきた。
(ころだったと思う。)

エンジンをかけたときは、
自分の車だというのに、
そのクルマの異様な雰囲気に圧倒され、怯えてしまいました。

まず、そのアイドリングからして
直列6気筒ながらも、クルマをかすかに揺らすような
ワイルドなアイドリング。

排気音は、BMWエンジン独自と言って良い、
いかにも、圧縮比が高そうで、爆発も強そうな、
弾むようでいながらも精緻なリズムの弾けるような勢い。

ステアリングは、大きめで。
そして、パワーアシスト付きながらも重め。
でも、正確というか、切ったら切った分だけ
きっちり誠実に方向が変わるというか、
嫌なフニャフニャした感じは皆無。

クラッチは・・・・・、
お、お、重いっ・・・・。
と、とにかく重い。

どのくらい重いかというと、
クラッチを踏むとシートバックが倒れるのではなかろうかと
思うくらい重い。

ミッションはマニュアル5速。
シフトストロークは恐ろしく長い。

しかも、1速と2速のギア比が離れすぎているようで
運転しにくい。

まず、試してみる。

まず、1速で思いっきり引っ張ってみよう。
そう、イエローゾーンの6500rpmあたりまでだ。

グォーン。

なんかミッションギアあたりが騒々しいだけで、
あまり気持ち良くない。

タコメーターが、イエローゾーンに達する。
シピードメーターは、60km手前を指す。

次にセカンドギアに入れる。
ついでに、アクセルを床まで踏む。

ミッションギアの騒々しさはなく、
代わりにエンジン音、排気音が
ストレートに耳に入ってくる。

パォーン!
と、いう甲高い排気音が道端の防音壁に当たって
少し開けた窓から聞こえる。

強烈というか、
獰猛、暴力的、と言った方が適切なほどの加速。

全盛期の江川卓の
ホッピングするストレートのようにキレがあり、
江夏豊の芸術的なスクイズ外しの如き感動のある加速である。

その加速に貧血を起こしそうになりながら
ヨダレをたらして
メーターに目をやると
6500rpmで、100km/hちょうど。

3速に入れ、100km/hで走る。

なんと、つややかなエンジンの回り方であるか・・・。
雑誌とかで目にする「シルキーシックス」とは良く言ったものである。
まさに、きめの細かい絹の風合いのエンジンの回り方である。

次に4速に入れ、100km/hで走ってみる。
エンジン回転は、3200rpm。

引き続き、トップに入れて、100kmで走ってみる。
エンジン回転は、2600rpmあたりか。

でも、これって、今まで乗った車の60km/hの感覚だよな。

スピード感もさることながら、
メーターの指す位置のそうである。
何しろ、スピードメーターは、320km/hまで刻まれている。

それにしても、シフトストロークが長い。
シフトチェンジは、まるでラジオ体操である。

特にトップに5速は、はるか右前方。
どのぐらい遠いか言うと、右手首、肘を伸ばしても
まだ、入らない。さらにてのひらを開けて
指の第二関節あたりでノブを放り投げるようにするとようやくギアが入る。

そう、これは、星飛雄馬が
大リーグボール3号を投げる際の
あのアンダースローの要領であろう。

と、まあ、こんな具合で、
最初は、M5の明らかに普通ではない
異様なオーラに圧倒され、
恐れ、おののきながらドライブを始めたわけです。

が、走るにしたがって、体の感覚が馴染んで行き、
2時間後、家に到着する頃には、恐れ、おののきよりも、
楽しみ、喜びの比重の方が大きくなって、
まだまだ走りたく、家に帰りたくなくなったのでした。

が、時間は朝8時。
カミさん、息子との日曜日恒例の朝食タイムである。

仕方なく、わがM5をバックギアに入れて
駐車場に格納したのでありました。

で、しばし、その雄姿を眺めた後、
「格納」ボタンを押し、天空に昇り行くM5を眺めたのでありました。

(つづく)

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