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今宵も一席お付き合い願いますm(_ _)m
昨日は更新できず申し訳ありません。(見てくれてる人いるみたいだから一応あやまっとこ。)
今日はどれにしようかな?
今日は『青菜』です。
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〜あらすじ〜
仕事の済んだ植木屋さん、その家のご主人によく冷えた【柳蔭(みりんと焼酎を混ぜ合わせた冷酒】をと鯉の洗いをご馳走になった。植木屋さんが喜んで食べるので、ではもう一品。と家のご主人が奥方に青菜を注文すると、奥方が『鞍馬から牛若丸が出でまして、名も九郎判官』といいますので主人は『そうか、なら義経、義経』と答えました。
植木屋さん、何の事やらサッパリ分らんので尋ねてみると、隠し言葉で『菜は食ろうてしもうた』と言うのを『名も九郎判官』に掛けて言ってきたので『すか、ならよしとけ、よしとけ(義経、義経)』と洒落で答えたのだと説明します。
この粋さに感動した植木屋さん、早速我が家に飛んで帰り、女房に言いつけて、セリフを教えて御大家のマネをする事にしました。『誰か来るまで奥の間へ』と言いたい所ですが、長屋なもんだから奥の間が無い。押入れに嫁はんを押し込みます。
そこへやって来たのが友人の大工。植木屋のにわか仕立ての旦那言葉に当惑しながら、なんとか青菜を注文するところまでは付き合ってくれた。
植『あんた、青菜食べるか?』
大『わい、青菜嫌いやねん。』
植『青菜・・・食うて貰わん事には・・・押入れのカカが死ぬ・・・。』
えらい騒ぎで・・・・・。
声を掛けると押入れから嫁はんが飛び出してくる。青菜を注文したら、また押入れへ。友人の大工も呆れてみています。そうかと思うと、嫁はんがまた押入れから出てきて、いよいよ隠し言葉。
嫁『鞍馬から牛若丸が出でまして、名も九郎判官義経』
最後まで言ってしまい、言う事がなくなった植木屋さん。困って悩んで・・・・・
植『う〜ん・・・・。ほな、弁慶!』
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この噺はまだやった事がありません。資料はあるのですが完全に覚えてないです。
しかし、いつかはやりたいネタです。私の持っている資料は笑福亭 仁鶴師匠の物です。
この『青菜』という噺は夏頃の話ですので今頃の季節に高座にかけるのはどうかと思います。
噺の中にもでてくる『柳蔭(やなぎかげ)』。皆さんご存知でしょうか?
《やなぎかげ》・《やないかげ》。焼酎をみりんで割ったもので夏は井戸などで冷やして頂いたものだそうで、庶民にとっては夏の暑い日にはご馳走だったそうです。東京の方では『返し』とかいう事もあるそうです。
噺を聞いていると、噺では植木屋さんがとある御大家に植木の手入れに行き、仕事のあとにご馳走になっています。まずは柳蔭で一杯。この時にご主人が飲んだ事あるか?と聞くと植木屋さんが『いえいえ、柳蔭なんか我々庶民にはナカナカ縁の無い物。昔は大名酒と言ったそうで・・(大袈裟な・・・)』と答えている。鯉の洗いを食べた事あるか?と聞かれたら『昔は大名魚と言われて・・』食べる時にお皿を使わずに手皿をつかい行儀が悪いと叱られる。ワサビを初めてみてそのまま口にして大慌て。青菜を食べてくれと言われて『青菜は昔、大名菜と・・・』大袈裟にいうもんだから、オベンチャラが過ぎると叱られる。まあ、それも植木屋の人に良いところで、お得意さまにはオベンチャラの一つでも言わないといけません。この、一段の植木屋と御大家のご主人とのやり取りで始めから笑いをとります。
そして、ウチに帰ってから奥さんとのやり取り。
『お前、あそこの奥方みたいにモノ言えんやろ?』というと、奥さんも負けていません。『なんかしてまんねん。それくらい《おいど》の穴から言うてやるわ。』と言います。(笑)
そして、嫁はんを押入れにいれたりして、友達がきてやり取りになる。
非常にテンポも良く、聞いていてしんどくなりにくいですね。間のつけ方次第でテンポ良くやっても面白いし、すこしノンビリしてもまた違った面白さがでるかもしれません。
なぜ、この噺を出してきたかというと、今年はNHK大河ドラマで『義経』をしてますよね。できたら今年、夏場に落語をする機会があれば、やってみたいと思い、出してきました。義経とは直接は関係ないですけどね・・。
この噺、当時の庶民の暮らしぶりや大家の過ごし方なんかがうまく表されており、聞いていても面白い噺です。上方だけでなく江戸・東京落語にも同じ噺がありますので、関東地区の方もお探しになっても良いと思います。上方と江戸の違いを聞くのもまた面白いと思います。
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仁鶴師匠が若い頃演った青菜のCD聞いたことあります。師匠が舞台出ただけで大騒ぎ!時間の関係か短縮版(まくら全部カット…)なのが残念です。最近出た仁鶴師匠の10枚組CD買うかどうか迷ってます。
2005/2/28(月) 午後 6:35 [ rakukoya ]