|
え〜、今宵も一席お付き合い願います。
今日は・・・・『いらちの愛宕詣り(イラチノアタゴマイリ)』
**********************************************
〜あらすじ〜
イライラ、せかせかして落ち着きの無い人の事を大阪弁で「イラチ」と称します。
イラチのあわて者で、いつも失敗ばかりしている男。一念発起して、京都に住んでいるところから
愛宕山へお詣りしてイラチを治してもらう事にしました。
道を間違えたり行き先を忘れたりの大騒ぎのはてにようよう愛宕山にたどり着きますが、そこでも
御賽銭をあげるつもりが財布ごと放り込んでしまう。弁当を食べる段になって首にくくりつけてあっ
た風呂敷包みをおろしてみると、風呂敷と思っていたのは嫁ハンの腰巻。中の弁当はなんと箱枕。
腰巻に枕を包んで京の街を走り歩いていたと気がついて血相を変えて山を降りて我が家へ・・・。
表の戸を開けるなり女房の頭をポカポカ。「痛い痛い」という声に顔を見れば、なんとこれが隣の
女房。家を間違えたと知って大慌てで我が家にとんで帰り、わが女房の前に手をついて「ただいま
は、えらい失礼を・・・。」
**********************************************
この噺は私が覚えているわけではありません。
落語研究会の時の先輩が演じていらっしゃいました。女性の先輩です。
我が落語研究会は私が1回生の時に上は4回生しかおらず、私が入らなかったら廃部の危機に面し
ていたんです。この4回生の先輩方は落語研究会創立者です。後で、部日記を見つけて読んでみたら
いかにして新入部員を入れるか?と四苦八苦されていた様です。そんな時に訪れた私は救世主かの様
に手厚くもてなしてくれました。
私自身、他の部も見る予定だったのですが有無を言わせない感じでした(笑)。結果オーライです
けどね。私が入部した時に部員は男性3人、女性4人でした。男性3人と女性1人が落語実演。女性
2人は漫才。もう一人の女性は寄席文字などの裏方担当でした。
落語研究会って文化系ですけど、結構体育会系なんですよ。上下関係も厳しいし(活動中は)
横隔膜を鍛える為の運動もしてました。ランニングもしたなぁ・・・・。
で、この先輩方が卒業される前の年末に総決算の落語会を駅前のホールで開催したんです。その会
にて女性の先輩が演じたのがこの噺でした。女性が落語をするのは限界があるといいます。最近はそ
うでも無いようですが、女性の噺家さんて少ないでしょ。やっぱり言葉とかがどちらかというと男性
が演じる様な感じになっています。女性風にアレンジしても良いのですが、それでは噺の味が落ちる
事もありますから難しいですね。けど、女性らしさが出せる面ではヤッパリ女性が演じたほうが良い
噺があると思います。
この噺、イラチの男の嫁ハンが前半で出てくるのですがいい味をだしています。先輩が演じていた
のを聴いた時にこの嫁ハンの優しさというか女性らしさがにじみ出ていました。さすがです。
さて、イラチな人って身の回りに結構いますよね。
私の場合は父ですね。イラチもイラチ。待つという事があんまりできない人です。
家族で買い物に行っても女性陣がユックリ見ているのが腹が立つ。買うもの決めて出てこい!と
良く言っています。買い物ってそんなんでは味気無いですよね?っていう私もどっちかというと父に
似ています。
イラチが損なときもありますが、得なときもあると思うのですが・・・・。どうでしょう?
|