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 さて、続きをおたのしみください!

 ********************************************
 

 ●兄さん、どんな具合? 言ぃましたか?


 ■えらいことやった、えらいこと言ぃよった。とにかく落ち着いて聞きや。あのな、あいつ恋わずらいやねん


 ●やっぱりさよか。いつまでも子どもや思てたら、それぐらいのことあってもおかしない歳だすけどな。で、その相手は? ひょっとしたらお向かいの娘はん?


 ■さぁ、お向かいからどこから聞いてんけど、相手は娘はんと違うちゅうねん


 ●ほな、芸者はんか何か?


 ■それも聞いてんけど、それでもないねん。この町内の人やねん。それも変わってるで、後家はんやて


 ●後家はん? まぁ、子どものくせに……、ほな薬屋の?


 ■さぁ、誰かてそない思うやろ。きっちり一緒や。けど、薬屋と違うねん。紙屋の後家はんでもない、糊屋のお婆んでももちろんないわ


 ●?? ほな、この町内に?


 ■お前や。


 ●へ?


 ■お前やがな


 ●兄さん、そんなアホなこと


 ■オホなことあらへんねん、わしも聞いてびっくりしたんや。わけ無いこともないんやけど、お前に惚れて口にも出せん。思い詰めて死んでしまお、死ぬ気になってるで、あいつ。子どもの命が助けたかったら、いっぺんだけ「うん」と……


 ●アホなこと言ぃなはんな、子ども相手にそんな事。わてのお腹痛めて生んだ子ども……


 ■それが因果やがな。何ぞの因縁でこんなことになったんや。しゃ〜ないがな。……どないする?


 ●どないするて、兄さん。そんなアホなことが出来ますかいな、考えてもみとぉくなはれ。


 ■そらそぉや、亭主が死んでからず〜っと後家を立て通して今日まできたんやけどもや、その頼りにする子どもが死ぬちゅうてんねやないか。昔の常盤御前といぅ人は子どもの命を助けるためにやで、操を破って操を立てた。


 ●それとこれとは話が違いまんがな。そんなことが出来るか出来んか………………そら、死なれたら困りますけど、どぉ考えたって………………………………………そらまぁ、黙ってりゃ分からんことかも知れまへんけど…………………………………………………………………………………………………ほたら……、いっぺんだけだっせ。


                 * * * * *


 ■佐久ぼん


 ▲おっさん、最前の話は聞かなんだと思て、どぉぞ忘れとくれやす。わたし死にまっさかい、亡きあとはお母んのこと……


 ■ちょっと待ち、実はお母んに言ぅたんや。ほたらな、いっぺんだけ……な、それであきらめ
てや。それで元気出してな。とにかく、今晩お母んのとこ忍んで行き。そぉいぅことにしてきたさかい。あとは内らのこっちゃえぇよぉにしぃ、わしゃもぉ帰るさかい。


                 * * * * *


 びっしょりと汗をかいて、おっさん、逃げるよぉに帰ってしまいます。息子の方は元気が出たと言ぅか、恥ずかしいと言ぅか、どぉしてえぇねんやら分からん。

 とにかく長いこと風呂にも入ってない、表へ飛び出して風呂屋へ行って、床屋へ回って艶々と綺麗ぇな前髪を結い上げますと、どこで何を手回したのか大きな風呂敷包みを背中に負ぉて飛んで帰ってくる。恥ずかしいもんでっさかい母親に声もかけずに、二階へ上がったきり降りてこん。

 日が暮れます。お母さんの方はなんとも言えん気持ちですなぁ。亭主が死んで八年間、ず〜っと守ってきた操。八年ぶりの相手が自分の子ども。箪笥の一番下から何年ぶりかの長襦袢を取り出してきて、鏡台の前へ座る。薄化粧。

 因縁と思て諦めなしゃ〜ないが、一体どんなことになるんか……「用意は出来たけど、まだ降りてけぇへん……、ホンマによぉ降りて来るんかしら」待ちくたびれてキセルを取り上げて一服、また一服。

 「こんな気になってるのに、あの子が来なんだら、よけ困るがな」キセルを投げ出しますと、階段の下へ。

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 ●これ、どないしてんねやな? 佐久ぼん、お母ん待ってまんねやがな。佐久次郎、佐久ぼん……降りといなはれ。


 ▲はっ、母人それへ、あ、参るでござろぉ〜〜


 ひょっと見ますと、金襴の裃長袴。前髪がよぉ映って武田勝頼か十次郎のよぉな格好をしてる。母親の前へ手をつかえて、


 ▲ハハッ〜〜


 ●びっくりするやないか、この子わ。何ちゅう格好してくるんや。金襴の裃着たりして何? こんなことするのに、そんな格好要るかいな。お母ん見てみなはれ、長襦袢の下何にもあれへんやないの。どないしたんそんなもん? 衣装屋で、借ってきた……、アホかいな。何でこんな格好してきたんや?


 ▲お母はん、故郷へは錦を飾れ言ぃますやろ。

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 ・・・・・・えらい噺ですなァ・・・。ほんま。この噺は何処でもできるもんではありませんね。
 ある意味キツイ噺です。サゲ(オチ)の意味は皆さん解りましたか???

 あえて言いませんけど・・・・。

 補足説明をしておきます。

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 【補足】
 
 蹴出(けだし)=和服用の下着。腰巻の上から着ける足首までの長さのもの。                    長襦袢の略式ともする。すそよけ。こしまき。
 
 常盤御前=平安末期の女性。容色にすぐれ、初め近衛天皇の中宮九条院の雑仕。次いで源義朝の妾となり今若・乙若・牛若(のちの義経)を生んだが、平清盛の寵を受けたという。のち藤原長成に嫁す。生没年未詳。

 武田勝頼=(1546−1582)安土桃山時代の武将。信玄の子。信玄没後家督を継ぎ、美濃・遠江・三河に進出したが長篠の戦いに大敗。織田・徳川軍に追い詰められ天目山麓で自刃、武田氏は滅亡した。
 
 十次郎=武智(明智)十次郎:浄瑠璃・絵本太功記。記時代物 近松柳ら合作。1799(寛政11)年初演。十段目「尼ヶ崎の段」通称太十(たいじゅう)に登場の光秀長男十次郎。

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 では、次もお楽しみに・・・・。

 

さて、今宵も艶笑噺でお楽しみくださいませ。
本日は全文掲載です。2つ位に分かれると思いますがヨロシクお付き合い願います。

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 〜故郷へ錦〜

 ■ど、どないしてん?


 ●兄さん、お忙しいのにすんまへん


 ■今、使いが来てびっくりしたんや。佐久ぼんに変でも起きたんやないか思て。病状はどんな具合や?

 
 ●相変わらずいぅたら相変わらずでんねんけどな、えぇことおませんねん。今日お医者はんのおっしゃるには「この子の病は薬浴びるほど飲んでも治らん。何か思い詰めてる事があって病気になってる。その思い事といぅのをかなえてやるか、しゃべらすだけでも心のつかえが降りるんやないか」言ぃは
るんどす。


 ●けどなぁ、わたしには顔合わせるのんも避けてるよぉやし、また、親にはかえって言ぃにくい事もある。男親が居ったらえぇねんやろけど、わて一人だっしゃろ。兄さんとは伯父・甥の間柄やし男同士、どんな事を思い詰めてるのか聞き出してやってもらえんかと思いましてな。


 ■そぉか…… よし、わしこれからすぐ行ってくる。心配なこっちゃ、一粒種やさかいなぁ。まぁおれに任しとき、男同士話が早いわい。

                * * * * *

 ■佐久ぼん、佐久次郎


 ▲……あっ、おっさんお越しやす


 ■しっかりしぃな、何ちゅう情けない顔してんねん。実はなぁ、今日来はった先生、名医といぅ評判の高いお医者はんや。お前の病気は何か心に思い詰めてる事があって患ろぉてんねん。薬浴びるほど飲んでもあかん、その思い事をかなえてやらねば、といぅことなんやけど……、お前、そんな事あるのんか?


 ▲さよか……、さすがご名医でんなぁ。実はそのとぉりでおます


 ■その思い事といぅのをわしに聞かしてみ、言ぅとぉくれ


 ▲言ぅてかなえられるよぉな望みなら、すぐにでもお話しいたしますけど、こればっかりは……口に出して言ぅのも恐ろしいよぉな事。黙ってこのまま死にますよって、おっさん、わたしが死んだあとお母はんをよろしゅうお頼の申します。


 ■そんな心細いこと言ぅねやないがな。とにかく言ぅてみ、ホンにこらどぉしょ〜もない思たらこっちもあきらめがつくがな。何を考えてんねや分からんで死なれたら、こっちは心残りや。 ……どんな事や? 言ぅてぇな。なるほどこれは無理な願いやと思たら、わしゃ誰にも言わん。母親にも言わん。


 ■せやけど、何とかしよぉがあるもんやったら考えよやないか


 ▲おぉきに、そないまで言ぅてくれはんねんやったら、おっさん、あんさんにだけ聞いてもらいます。どぉせとてもかなえられそもない話で、口に出すのも恐ろしい事でっけど……


 ▲実はなぁ、……恋わずらいでんねん


 ■恥ずかしがらいでもえぇがな。もぉじき前髪を落とそといぅ歳や、恋わずらいぐらいしたって当たり前や。恥ずかしいこと何もあれへん、布団から顔出し。わしゃお前ぐらいの歳にはもぉ、女の味知ってんや、遠慮せんと言ぃ。男が女に惚れるんや、何恥ずかしいことあるかい。相手は誰や? 相手は?


 ■分かった、向かいにあるがな。向かいのおテルちゃんやろ。この頃別嬪になりよったがな、えぇ娘(むすめ)に


 ▲……違いまんねん


 ■違う? ほな、お前の稽古友達のおトキちゃんか? あの娘(こ)か?


 ▲……違いまんねん


 ■ほな、どこの娘(むすめ)?


 ▲娘はんと違いまんねん。


 ■ほぉ〜、ほな芸妓はんかなんか?


 ▲違いまんねん。この町内の……


 ■この町内の? 誰やねん?


 ▲後家はんでんねん


 ■……変わってるなぁ、前髪つけてるといぅ歳で。この町内で後家はんといぅと……皆まで言ぃな、薬屋の後家はん、あら別嬪やわ無理もない。わしもとぉから惚れてんねん。あれなら大概の男はまいるで。


 ▲違いまんねん


 ■ん? 薬屋と違う? ほぉ〜、ほな紙屋の後家はんか、あらちょっと歳いってるけどなぁ


 ▲違いまんねん


 ■紙屋でもないのん? 待ちや……、この町内はそぉぎょ〜さん後家はん居らんねんけどなぁ……、糊屋のお婆ん、あら七十二や。とするとあとは……後家はんちゅうとお前のお母はんしかないで。


 ▲実は……、そぉでんねん


 ■待った待った待ったぁ、何かお前、母親に惚れた? あのなぁ、あら義理の母親と違うんやで。お前、あのお母んから生まれたんやで。……前髪つけてる歳で、何でそんな妙なことを考え……


 ▲せやさかい、これはとても人には言えん話やと


 ■言えん話にもほどがあるわいな。何でまた母親に……?死ぬほどお母んに惚れるやなんて何かわけがあるんやろ、わけ言ぅてみ。


 ▲こないだの夏、町内で踊りがおましたやろ。わて、若い連中の世話方なったもんやさかい、毎晩遅そぉ帰ってましたんや。ある晩もだいぶ遅そなって¥帰ってきたら、お母ん先寝てしまいましたんやろなぁ……


 ▲蚊帳が吊ってあって枕もとに有明の行灯がぼ〜っと流れてます。暑いもんでっさかい胸元はだけて裾乱して、水色の蹴出(けだし)から白い足がすっと出て、蚊帳越しに……こんなん見たらおっさんどんな気がする?


 ■どんな気がするて? 母親やないか


 ▲その時わて、カ〜ッとなって口の中からからで、頭ガンガ〜ンと鳴って二階上がって布団かぶってしまいましてん。けど寝られしまへん。こんなこと人にも言えず思い詰めて、寝ててもあのときの蚊帳の中の姿が絵ぇのよぉに焼き付いてしもて頭離れまへんねん。


 ▲畜生みたいな話でっさかい誰にも言わんと死んでしまお思いましてんけどな、何が何やら分からず死んだんではかえって心残りやと言われます。どぉぞおっさんの胸にだけ隠して、お母んにも誰にも言わんよぉにお願いします。わてこれから死にますよって、あとは……


 ■ちょ、ちょっと待ち、ちょっと待ち。えらい事になってきたなぁ、汗かかしやがんねん。困ったなぁ、とにかくちょっと待ち。死ぬのはいつでも死ねるんやさかい


 ▲わて、あしたにでも


 ■あしたてなこと言ぃな、ちょっと待ちちゅうねん。慌てて死ないでも何とか考えてみるさかい。


 ■お前が死んだらお母ん生きてへんで。そぉなったら、わいの身内みな死んでしまうことになってしまうやないか。とにかくちょっと気を確かに持って俺が帰ってくるまで短気な心おこしたらあかんで……。

 
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 さ〜〜〜て・・・えらい話になってきました。
 続きはその2で・・急げ!(笑)

さて、今宵も艶笑噺いきまっせ!
台風ですけど、いきまっせ!(訳わからんわ!)
どうぞ、お楽しみくださいませ。

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 〜ごもっとも〜

 お正月のお煮しめには慈姑(くわい)が無いとならぬもんで・・・・。

 月代(つきさや)を伸ばして、無精髭が生えて、やせ衰えた若い男が八百屋へ、

 男『ごめん。あのう、すんまへんけども、慈姑をいただきたいんで、少々分けてほしい』


 八 『見りゃあんた、えらい顔色が悪うて、やせ細ってなはるが、その顔色で慈姑を召し上がると、慈
    姑は精力をますます減らすちゅう言いまっさかいなァ。はー、慈姑はやめて山芋にしなはったら
    どうです』


 男 『いいえ、慈姑は女房に食べさします』

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 女房の精力が絶大なんですなァ・・・。
 男としては怖いかもね・・・・。


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 〜これはたまらん〜

 若後家さんというものは何かにつけて色っぽいもんで・・。
 連れ合いを亡くしました若後家さんがお寺に参りまして、和尚に、

 後家 『あのー、和尚様、私この世に何の望みも無うなってしまいました。尼はんになりとうございま
     すのんで、頭、髪をおろして、尼にしていただきとうございます』


 和尚 『何を言いなさる。そらーなるほど、今は連れ合いにお別れになって、悲しみの真っ最中やけれ
     ども、まあ、日に増し、月に増し、また考えが変わるやもわからぬ。あとあと、あーえらいこ
     とをした、尼になってしもうてと、後悔が出るもんじゃ。ええ、いま一、二年も見合わせて、
     それからのことにしなはっては?』


 後家 『いえいえ、私あのー、滅多に心変わりはいたしゃしません。どうぞひとつ尼さんにしていただ
     きとうございます』


 和尚 『はて、そないに言いなはるけどな、人の心というものはわからんもんやで。私は、まあ坊主じ
     ゃが、これでも男の端くれ。その男が、ほれ、こう手を握ったら・・・・どうじゃな』


 後家 『いいえ、そのようになされましても、私の心は乱れませぬ』


 和尚 『ほう、この様にして、こう側に寄って肩に手をかけたら・・・・どうじゃな』

 
 後家 『いいえ、乱れはいたしません』


 和尚 『ほー、それではこう抱きついて・・・・・・』


 後家 『ヒエッー、いえ、乱れませぬ』


 和尚 『エーッ、そっちが乱れえでも、コッチが乱れるわい!』

 *********************************************


 このエロ坊主め・・・・。


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 〜魔風恋風〜

 ●『おい、おい』


 ○『ええッ』


 ●『今何や派手な女が通ったなあ。ええー。おい』


 ○『えッ』


 ●『何や、見てなんだんか?惜しい事したなあ。そら、おまえ着物がええとこへな・・・・長襦袢が緋
   縮緬(ひぢりめん)やな。ええ、その下へ赤いお腰してよるのや。ちょうど向かい風やったもんやさ
   かいに、パアッとめくれて、脛から太股(ふともも)までチラッと見えた、その太股の白さてなもん
   は、そら、雪みたいやったでェ』


 ○『へえー、そんなんええのンが通ったんか。春の風も粋な事するやないか、それで別嬪か?』


 ●『阿呆か、おまえ。顔見てる間があるかいな』

 *********************************************
 
 男って奴はそんなもんです・・・・。はい・・・。


 てな事で今日はこの辺で、次をお楽しみに!
 

 さて、今宵も一席お付き合い願います。
 昨日同様、艶笑噺をお楽しみくださいませ。

 *********************************************
 〜昨夜のノミ

 男の子も、お節句で刀持って暴れてるうちは無難ですが、年頃になりますと、それはそれで心配なもので・・・・。『家付き、カー付き、婆ァ抜き』てな事を申しますが、この、ご両親と一緒に住んでる息子さん、この頃は年頃になりますと、皆誰しも家を出まして、外でアパートやなんかへ住む人が多うございますが、昔はたいがい、一軒の家に倅が、一緒に住んでたもんで。

 それでもやっぱり、日陰の豆でも弾ける時が来たら弾ける。こらまァ女性の事を言うたんでしょうけども、男のほうかてそうですわな。まして男でございますから、何かとそこは、両親の目を盗んで、可愛いのを引っ張り込みまして。自分の部屋でイチャイチャ、イチャイチャ。

 夜遅うまで喋ってるもんでっさかいに、母親が聞き咎めましてな、

 『倅の部屋で声がするけども、何やしら?ひょっとしたら、体でも痛めて苦しんでるのではなかろうか?熱でも出してるのやなかろうか?』

 母親というものは幾つ、何十になりましても、倅を子供みたいに思うてるもんでっさかいに、ソーッっと様子を見に来て、息子の部屋の外から、


 母『これ。気分でも悪いのと違うか?えっ?塩梅(あんばい)が悪いのと違うか?』

 子『いやーッ、お、おかん、そんな事おまへんのや、いえ、別に気分悪い事おまへんのやけどな、ナンや今晩はノミが多うて寝にくいもんでっさかいに・・・』

 母『あ、そうォ、まァ、それやったらええねンけども・・・・』


 母親は部屋にもはいらんと、自分の部屋へ引き取って、寝てしもうた。
 倅め、ばれたらエライこっちゃちゅう訳で、明けの朝早うに女の子を帰してしまいよって、何食わん顔して親子三人、朝ご飯の御膳について、ご飯を食べてると、お父ッあんが倅の顔をみてニヤニヤッと笑うて、

 『可愛そうに、昨夜のノミにも、飯(まま)食わしてから帰らしてやりゃよかったのに・・・。』

 ********************************************

 父親にはバレテたんですな・・・。ってか、父親も経験ありなのか??

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 〜里帰り〜

 さて、ご婚礼が終わりますと、俗に三日帰りなんてことを昔はします。えー、ご婚礼がから三日目に一旦、お里へお帰りになったんやそうで、三日帰り、里帰りとも申します。さあ、そうなると、妹さんやとかね、何かまだいかずにお家にいる方というのは、好奇心の塊みたいになってますさかいに、


 妹『お姉さん、お姉さん、あのう、どない?お婿さんと一緒にいてるちゅうのは、ホンマにええもん?な?楽しい?』

 姉『いやー、そんなん、あんたもお嫁入りしたらわかるけども、毎日早う晩にならんかいなァと思うだけのこっちゃ。』


 てな事をいっても、そうかいなァてなもんで。額面通りに受け取ってますわ、いくまでは。さて、この妹はんもお嫁ぎになった。三日帰り、里帰りしてまいりますと、ちょうどお姉さんの方も里に帰ってきてはって、バッタリ顔が会った。

 妹『姉ちゃん、ウソばっかりやないのゥ、私ら違うえ。毎晩、夜が明けるのがうらめしいばっかり。』


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 わかりますか?わかりますよね・・・。姉妹そろってウフフフフっ・・・。

 さて、今日はこれにて。また明日。

 
 さて、後編です。飛脚の運命や如何に!!

 
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 眷属一同呼び集めました狐の長が、用意おさおさ怠りなく大きなお屋敷をこしらえて待っておりますとこへ、そんなこととは露知らん件の飛脚、先方へ手紙を届けました帰り道、今度はさして急がんでもえぇといぅんでノ〜ンビリ走って来よった。「や、ドッコイさぁのさぁ〜♪」

   ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪

 ●ドッコイさぁのサ♪ ドッコイさのこらさの、ドッコイさぁのサ♪ ドッコイさのえっさサ、えっささのよっとサ♪ ドッコイさのえっさサ……???…… おかしな具合やなぁ? 往きしな、こんなとこにお屋敷あったかいなぁ?

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 街道筋に面しまして武家屋敷とおぼしきお屋敷、大きなご門。武家屋敷のご門には水撒き奴がつきもん、お芝居の序幕と一緒でございます。一人が箒を持って木の葉を掃き、一人が柄杓を持って水を撒いております。

 ********************************************

 ▲掃けども掃けども落ち来る木の葉、なんと久内(きゅうない)うざといことではないかいな。

 ◆そぉさ、可内(べくない)ぼやくまいぼやくまい。木の葉が散るで己やわしらの役目があるといぅもの。おおかた表どもが片付いた様子、番小屋へ引き上げて、一休みとでかけよか?

 ▲そんなら可内

 ◆そんなら久内

 ▲俺に付いて、ま、こぉ〜来いやい……

 ********************************************

 門の中へ入ってしまいよる。「往きしな、こんなもんなかったと思うが道を間違ごぉたんかいな? どないしたもんかいなぁ?」アホめがボヤ〜ッと立っとりますと、

 ********************************************

 ▼あのぉ、もぉ〜し・・・・

 ●へぇ?

 ▼もぉ〜し、飛脚殿

 ●わ、わたいでおますか?見りゃ、紫矢絣に縦矢の字、御殿のお女中とおぼしきお方、何ぞわたいにご
用でも?

 ▼このよぉなお使い、はしたないと思し召さずに話をお聞きくださりませ。実はこのお屋敷のお姫様が道行くこなたにご懸想(けそぉ)あそばしまして……

 ●へぇへぇ、このお屋敷のお姫さんがお化粧あそばしたんですか?

 ▼化粧ではございませぬ。ご懸想。

 ●ははぁ〜、後家相か嫁入り出来るか人相見てくれと? わて、あんまり人相の方は得意やおませんねやが……

 ▼そぉではございませぬ。こなたにご懸想あそばしまして……

 ●何でおます? 今、わたし自分に都合のえぇよぉに聞こえたよぉに思いまんねんけど、もぉいっぺんおっしゃっていただけまへんか? ……へぇ、ほぉこの家(や)のお姫さんが私に……、ご懸想あそばされた? ひょっとしたら惚れるといぅ意味のご懸想? ホンマでっか? こんな大きなとこのお姫さんが、わいに惚れはるてな……、夢やないらしぃなぁ……

 ●「据え膳食わぬは男の恥」っちゅうことがあるわい、こんだけ大きなとこのお姫さんやったら、よっぽど綺麗なお姫さんに違いない。せや、玉の輿、玉の輿は女が乗るんや……、男が乗ったら何やろ? 玉の玉か? ともかく一膳よばれたろ。

 ●さよぉなれば、何と申しますか、わたくしでおよろしければご用立てくださいますれば。

 ▼早速のご承引かたじけのぉ、しからばこぉ、おいであそばしませ。

 ●しからばぁ〜〜 ……

 *********************************************

 アホが一人で目ぇムキやがって、間ごと間ごとに案内されてまいります。朱塗りの回廊きざはし、庭には玉砂利が敷(ひ)き詰めてございまして、結構な泉水。一匹何十両といぅよぉな鯉が泳いでいよぉといぅ。

 *********************************************

 ●夜目に、こんだけ庭が見えるといぅのは、どこから明かり差すのか知らんが結構なお庭やなぁ。こんだけ空が暗いのに、鯉だけハッキリ見えたぁる。おかしな具合やなぁ…… へ、こっちでやすか?

 ▼しばらく、これにてお待ちくださりましょう。

 一人残して向こぉ行ってしまいます。

 ●おっ、向こぉに御簾が下がったぁる。御簾のこっち側に几帳(きちょ〜)があって……、なまめかしい布団やなぁ。布団だけやないで、お姫さん寝てござるがな。はは〜〜ン、こんだけ大きいお屋敷の姫さん、男に顔合わしてもの言ぅのは恥ずかしい、先横になって寝てござる。「お前の好きなよぉに料理をせぇ」……、その方がこっちもありがたいけど……

 ●身分の高いお方と顔つき合わして、何やかんや話してて、ひょんなこと言ぅて「無礼者!」てなことになったらどんならんけど、事が済んでからならウンもスンもあるまい。その方がわしにしても楽な。お姫様かてその方が恥ずかしい思いをせぇでもえぇ……、ほな失礼(ひつれぇ)さしていただきます。

 ●そちらからおっしゃったんでおますさかい、わたいがネキ行ったさかいいぅて「キャ〜」てなことおっしゃいませんよぉに。お呼びになった飛脚でございまっせ……、ほかのもんやござりまへん……、裾の方から行かしてんもらいまっさかいな「キャ〜」は無しでっせ。

 ●わ、わぁ〜、スベスベの足やなぁ。スベスベの足はえぇけど、わりに毛深いなぁ……、どっかで触った事があるよぉな……、せや、熊の毛皮や。ん?あら? ケッタイな具合やなぁ……、わしゃこぉいぅ上つ方(うえつがた)のお方の事はあんまり知らんけど、どこが入り口や分からんがな。ずんべらぼんみたいやがな。えっ? 入り口無いのん?

 ▼チョマ公、チョマ公。入り口無いっちゅうとるがな。おい!

 ★何や? お父っつぁん。

 ▼居眠ってる場合やないがな、入り口が無いっちゅうとぉるがな、口開けんかい口を!

 ★お父っつぁんごめん……

 ●あ、あった。はは〜〜ン、俺がゲスやねんなぁ。こぉいぅ上つ方のお相手するっちゅうと気が上(かみ)ずって、どこが入り口や分からん……? ん?に裂けてるよぉに思うが? 気のせぇかいなぁ…… 我々下々のんと上つ方のんとは違うんか?

 ▼チョマ公、横に裂けてる言ぅてるやないか、縦にせんかい縦に!

 ★そぉか、分かった……

 ●ん? 縦になったで。さっき横やったのに……、はは〜〜ン、やっぱり気持ちが上ずってるんかなぁ。まぁ、縦でも横でもかめへんわい、早いこといてしもたろ。

  さぁ、大きなもんを口へ臨ましてきましたもんでっさかい、子狐め噛みつくどころの騒ぎやない。口いっぱいにほぉ張りやがって……

 ★んががががぁ〜〜〜、ふがぁ〜、ふがぁ〜!!!!!!

 ●何でこない入らんねや?

 ★んががががぁ〜〜〜、ふがぁ〜〜!!!!

 ▼チョマ公、ガブッと行けガブッと!

 ★ががっといごとおぼぶねんげどな、ぐじががまげがいがげげん。

 ▼何? 口の中まで入られへん。思いっきり口開けんかい!!

 ★おぼいっきり、ぐちあげでもばいられべん……

 ●ン〜〜ン!!、何でこんな入らんのや? えぇ〜い、思いっきりいてこましたれ。

 飛脚もヤケクソでございます。力いっぱい「グググググ〜〜ッ!」来たもんでっさかいに、子狐め喉の奥まで突かれやがって、

 ★お父っつぁん、死ぬぅ〜〜、死ぬぅ〜〜〜!

**********************************************

 これは何処でもできる御話ではありません。
 所作も難しいですね。リアルにやりすぎると駄目ですし・・・・・。
 艶笑噺、暫くは続けるつもりですのでよろしく!

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