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根付生活(旧)
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書庫根付の材料

根付は何で出来ているのか。どんなものに彫ればいいのか?色々な材料を紹介。
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マンモス牙


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根付に使えそうなマンモス牙をヤフオクで見つけたんですが、ちょっとお高いし今お金がないし
買えないな〜と。滅多に出ないものだし見逃すのも惜しいので、誰か欲しい人がいるかなと
思ってフェイスブックに上げたところ、欲しい人が5人集まったので、買ってもらって5人で
分けることになりました。


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前にも書きましたが、マンモス牙の90%以上は、ボロボロ、グズグズでそれに彫刻など話に
ならない。ちゃんと永久凍土に深く埋まって冷凍状態になってるもののみ、このように象牙の
代わりに使えるものが出ます。最近は温暖化で氷が溶けてしまって、地面に露出した状態で
見つかるものが多いらしいです。そうなったら最後、雨風や空気中にいる分解菌にやられて
腐ってしまう。

これは2.3キロあるし、太さもあるので5個に輪切りにしても根付は複数、十分取れます。
ヒビがちょっと惜しいけど、マンモスとしては上等な方です。マンモス特有の模様がきれい。
あと、臭くない。マンモス牙=臭いと定説になってますが、このように保存状態がいいものは
無臭と言っていいくらいです。保存状態の良し悪しの判断、臭いをかいで見るというのも手です。




琥珀


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思いがけず、大きな琥珀を頂きました。光に透かすとめっちゃ綺麗です。ウットリ( ´∀`)

琥珀は、動物彫ったときの眼などにたま〜に使うくらいです。べっ甲と違って弾性が全く無いの
で、合わせるのに少し手間がかかります。
琥珀で彫られた根付、たまに本などで見かけますが、根付を丸々一個彫りだせるようなのが
なかなか見つかりません。大きいのがあっても、色がイマイチだったり不純物が多かったり、
値段が高すぎたりして難しい上、脆いところがあるので実用にはちょっと向かない感じです。
あまり細かい彫りも出来ないので、フォルム重視の丸い根付が殆どです。

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L.A.のカウンティ美術館にある懐玉斎の三猿琥珀根付。ちょっとでも引っかかりそうな箇所を
徹底的に無くしており苦心のあとが伺えます。


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う〜ん余裕で一個は彫れるな・・・


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底は模様が面白い。彫る場合はこういう箇所こそ脆いのでみんな切り落とさなければならない。
勿体無いししばらくこのまま置いて眺めて愉しみます(^_^;)。




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海松


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いただき物です。太い立派な海松。

海松とはなんぞや・・・ググってみると・・・山にある松の木に似た形状を成すウミカラマツの
別名。腔腸動物。本州中部以南の海に分布。群体は木の枝状に分かれ、扇状になり、骨軸は角質
で黒色。細工物の材料に用いる。要するに、珊瑚の一種と考えていいのだと思います。


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固くて磨くと艶が出るので、根付では黒い目によく使います。海松と言ってもいろんな種類が
あって、今回頂いたものもそれぞれ全く違う。


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真っ黒なもの、白ベースに黒い縞が入るもの、黒ベースに白い縞が入るもの・・・

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非常に硬く、年輪状にスが入ってることが多いので、形彫根付は殆ど見ません。石見根付では
しばしば使われてますが、このように外周に虫などが張り付いているように工夫した物が多い。
根付としては相当頑丈に出来ると思います。江戸時代の石見の人はよく細工したなあという
硬さです。刃物を相当切れる状態にして、少しづつ彫っていったんでしょうねー・・・。


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黒眼について


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根付で動物などを作る場合、黒眼を異素材で象眼することが多いです。
牛角、鼈甲、海松、ヘゴ、黒檀等々・・・黒くて磨くと艶が出て、加工できる素材はそう多くは
ないので大体このへんになります。それぞれの素材の質感は・・・1mm以下くらいになって
しまうとぶっちゃけ殆ど区別はつきません。ある程度大きさがあれば判別がつくものもあります
が、根付くらい小さなものになってしまうと、「黒」という色のせいもあって、材料による質感
の違いなど無きに等しくなってしまいます。

見た目は一緒だけれど、素材の稀少性などにより根付のグレードもアップするので、海松、鼈甲
と言ったほうが喜ばれます。古根付なんかでも、よく骨董屋の説明で海松象眼と書いてあります
が、あれはどうやって判別しているのか是非聞いてみたいものです。少なくとも私はとても断言
できません。

以前使ったこともあるヘゴは、最近は全く使っていません。眼として穴に入ってしまえば大丈夫
なんですが、棒状にして削っていくとポキっと折れます。何度も何度もそういうことがあって
キレました(メ^ω^)。プロとしてはちょっと使えない。


海松は固くて丈夫だし折れないしいいんですが、入手が難しいのと、独特の年輪状のヒビがある
ことが多くちょっと扱いにくいです。削っていって小さくした時にそういう部分がぽろっと出て
きた時はため息が出ます。ハイやり直し・・・
(^_^;)

鼈甲も柔らかさがあってとても扱いやすいですが、眼に使えるほど黒い部分が集まったものを
見つけるのが困難です。画像の上から三番目が鼈甲ですが、以前ヤフオクでこれを見かけて
「お!黒い!」と思って買ったんですが、手にとって透かしてみるとやはりあんまり黒くない。
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薄黒い部分が層を成して厚みがあるから黒く見えますが、眼にするために薄く削ってしまうと
結局黒がどんどん薄くなってしまいます。象眼する穴自体を黒く塗ってしまうとか(もしくは
眼に入る鼈甲の部分を黒く塗るとか)そういう工夫で多少黒みが強くはなりますが。
ただ、真っ黒な眼ではなくて、少し焦げ茶色の黒眼にしたいとき、なんて時もあるのでこれは
これで重宝します。とにかく柔らかいので成形のしやすさは一番で扱いやすい。

私としては素材として扱いやすく、かつ入手が容易な黒牛角が一番のオススメ。黒眼としての
艶もちゃんと磨けばバッチリで効果的です。東急ハンズなどでも簡単に板状に加工されたものが
手に入ります。削ると、独特の匂いがあります。
余談ですが、以前、ある木彫で有名な根付師の根付の眼を修理したとき、眼の奥のほうに黒いの
が残ってました。象眼し直すために綺麗に取り除いたのですが、その時削った匂いが牛角のもの
でした。入手が簡単だし、昔から黒眼の材料としてよく使われていたんじゃないかと思いました。




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柘植(つげ)について


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気がついたら牙彫の材料の事ばっかりで、まだ柘植(黄楊とも書く)について触れてなかったのでちょっと
簡単に書いときます。木の根付といえば柘植、というくらい昔から根付に使われてきました。

一口に柘植と言ってもたくさん種類があります。昔から柘植の有名なブランドといえば朝熊(あさま)黄楊や
薩摩柘植、御蔵柘植なんかがあります。近年では国内の柘植が少なくなってきたので、外国産の似たような
木を〜柘植という名称にして売ってますね。シャム柘植、中国柘植は前から流通してましたが、私が見た事が
あるのではメキシコ柘植、インド柘植、フランス柘植なんて名前のがありました。もちろん柘植じゃない
のですが、似たような質で根付にも十分使えます。

根付に使う場合、基本的にまず「詰まっている」のを探すことになります。年輪が細かいという事です。
詰まってるほうが細密な彫刻をしやすいし、また露骨に彫り味にも影響するので、出来うる限り細かいのを
探します。柘植の一番の有名ブランド、朝熊柘植は非常によく詰まっています。有名なだけあります。
最近は、いいのを取り過ぎたのか、詰まってなかったり節だらけのもありますが、いいのに当たると
もう吃驚するくらい異常に詰まってます。画像は私が持ってる中で一番詰まってる朝熊柘植です。
ちょっと割れがありますが。

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もうあまりに年輪が細かすぎて中心部分は肉眼で見えません。試しに年輪を数えてみたんですが、
120くらいまでは数えられましたけどあとはよくわかりません(-_-;)。150年くらいか?
この本数がたかだか5,6センチの中にあるのです。いかに柘植という木の成長が遅いのかわかります。
ここまで年輪が詰まってる木は他に知りません。非常に貴重な材料です。
この柘植は頂きものなんですが、これを見るまでは本当に「詰まってる」のがどの程度のものなのか
よくわかりませんでした。

なんでもいい柘植っていうのは崖のてっぺんとか、吹きっ晒しの場所とかかなり厳しい環境のところに
生えてるそうで、その環境に耐えるために硬く密にならざるをえないという事みたいです。
で、いい柘植は写真のように中心がかなり寄ってるんですが、風に当たってる側が狭くなるようです。
120くらいまで数えたと書きましたが、当然狭いほうも同じ年輪なわけで、1センチちょっとくらいの
隙間にそれくらいあるともう年輪は線で見えません。試しにそこを試し彫りしてみましたが、ワックスを
削ってるような抵抗の無さでスイスイ削れてしまい吃驚しました。
昔はこういう材料がまだたくさんあったのでしょうねーー・・・。

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ちなみにダメな柘植はこんな感じです。太さは同じくらいなんですが、まったく詰まってないわ節はあるわで
使い物になりません。日本の柘植なんですけどね・・・。とりあえず、根付に使おうとする場合は
もし見られる場合は断面は必ず見ましょう。見られない場合もありますが、けっこうリスクがあります。
たとえ朝熊柘植、薩摩柘植といえども、高いお金を出して買って、いざ切ってみたら殆ど使えなかったなんて
事はザラにあります。それだけいい柘植は貴重なのです。

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これは中国柘植です。朝熊柘植と比べると、木の太さが全然違います。本当は何という名前の木なのか
わかりませんが、日本の柘植の代替品として前からあります。けっこう詰まっているのもあるので、
普通に使えますね。私も時々使います。

まあ、朝熊柘植だ、薩摩柘植だと言うと有名ブランドなので根付が好きな人ならそれだけでほほう!と
思うでしょうが、私的にはそういうのに限らず良い材料が欲しいですね。詰まってない朝熊柘植より
よく詰まった中国柘植が欲しいです。もちろんよく詰まった朝熊柘植が一番欲しいわけですが、入手できる
ルートもないし、もちろんネットなど見回しても全く無いので運がよければいつかまた、という感じ。



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