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読書年ということで

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今年は読書年だそうで。

シンプルなキャラクターを使った読書年のポスターに書かれた「めくるめくる人生」というコピーが好き。めくるめく人生は送れそうもないけれども、めくるめくる人生は大丈夫。それに、かなり楽しそうだし。

読書年だからか、出版界の不況を悲しんでか、
昨日の夜の「情熱大陸」は、編集者・松岡正剛だった。
ちょうど先週の金曜に丸の内の丸善の「松丸本舗」を覗いてきたばかりだったので、なんだか奇遇ですなあ。

松丸本舗はシーズン2となり、男本、女本、間本と題して、3万冊とかの本を並べている。相当に刺激的な棚が並んでいて、眺めているだけでも1時間などあっという間に過ぎてしまう。客単価が普通の書店の倍なんだそうだ。それも無理はない。今、買っておかないと次に出会うのは何年後になるか、って本もあるし、あと、「へえ、こんな本があるのか」ってしみじみ驚くような本が山ほど並んでいる。

中でも、いろんな読書家の自宅の書棚が再現されていたのが、面白かった。
松本清張の書棚の迫力は想像通りって感じだけれども、私の好きな市川亀治郎の書棚は意外な感じで、ますます好きになった。

書棚の公開、ってのは、相当に根性のいることだなあ。万が一、あなたの書棚を公開させてください、って依頼があったら、即答する。「勘弁してください」!それはかなりこっぱずかしい。なんだか、風呂上がりの裸を見られるようだ。どうぞ、と客を書斎に案内できるって人は、相当に肝が据わった人だなあ。

比喩

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ことばは、いつだって私の関心事だけれども、中でも、比喩には目が向く。目の覚めるような比喩に出会うと、おおおおっと目が覚める。(変なの!)

で、おとといの朝日新聞の天声人語で、一般的な比喩とはちょっと違うが、面白い例に出会った。
ピーナツ形の小惑星イトカワは、長さ約500メートル。60億キロの彼方にあるイトカワに「はやぶさ」を着陸させることは、

「パリのカフェに豆粒が転がっているとして、東京からそれにようじを命中させる離れ業だった」

ひょえ〜、パリの豆粒かあ! それだって、とてつもないが、60億キロ先の500メートルよりはぴんとくる。こういう解説は楽しい。二階から目薬どころの騒ぎでないことが、よくわかる。
どうやら、カプセルの中には固形物は入っていないらしく、微量のガスがあるだけらしいが、それでも十分すごい。なにしろ、パリの豆粒なんだから。


写真は、昨日の浅草橋で見つけた皮革専門店の看板。いろんな色と材質と形の皮が、ひしめいていた。
看板の文字は皮を切り抜いて文字を作っているので、なんともいえない雰囲気のある字になっている。
別になんの必要もないけれども、ここへ行って、いろんな革ひもを買ってみたいなあ。

文字の力

久しぶりに看板です。

家の近くの看板はもう全部見なれてしまって面白くもないのですが、これは小さな私道の突き当たりにありました。ま、私道の奥にある家の玄関前ですから、ここによその車が駐車、停車したら、むっとするでしょう。その、むっ、が表れた文字になっています。ふたつとも、同じ場所にありました。

この文字の真ん前に車を停めるほどの根性は、めったな人は持っていないでしょう。クロネコさんなんか、どうするんだろ。ドキドキしながら、停めるだろうか。

こういう個人の執念が詰まったような文字は、うっとおしいし、自分はからみたくないけれども、
他人事として見るぶんには、面白いです。これが、平凡なゴチックかなんかだったら、見向きもしなかったろう。手書き文字ってのは、ずごい…

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それはそうと、この縦長の看板の上に乗っかっているのは、ゴムボールです。ゴムもすっかり硬化していましたが、とにかくボールです。なぜにここにボールを乗せようと思ったのか。オブジェとして丸いものが欲しかったのか? 

言語機能チェック

うちの父は手術の後しばらくはHCU(ICUに次ぐケアらしい)に入っていました。時間が静かに経って、感染症もなさそうで、予想外の大出血もないし、どうやら手術は成功らしい、と思い始めたころ、隣のベッドにいたおじいさんのところに、言語リハビリの担当看護師が面接にきました。おじいさんは耳が遠いらしくて、やけに大きな声で話をします。

「脳梗塞の後のチェックとして、言語機能について少し調べさせてくださいね。私と少し話をしましょう。え〜と、お名前は? お年は? では生年月日は?・・・」と始まりました。

最初はなんだかかったるそうだった患者さんが、話すうちに少し元気が出て、いろいろ話し始め、少し感動しました。
熊本で高校を卒業したあと、材木商の仕事をしたいと思って、東京の木場に出てきた。会社に勤め、主に輸入の木材を扱うようになった。三人の子を育て、それぞれがもう独立して一家を構えているんだけど、孫の数はうっかり思い出せない。自宅は平屋で(横で、奥さんが「やだ、おとうさん、二階屋じゃないのよ。看護婦さん、このごろこの人は二階に上がったことなくて、ずっと一階で暮らしているから、二階があることを忘れてるんですよ!」と言う。)糖尿なんかになったから、病院がよいが忙しい…

とつとつと話すおじいさんの人生を、少し一緒に味わった気がしました。

すると、看護師が「はい、ありがとうございました。では、今度はまったく違う話をさせてください。
近頃、なにかと社会では凶悪な事件が起きていますが、その原因はなんだと思いますか?」

ひぇ〜! なんという大きな質問。木場の材木屋で働き、脳梗塞で倒れたご老人の言語機能チェックにしては、あまりに荷の重い質問じゃありませんか。元気な私だって、そんな質問に気軽に答えられませんって。

おじいさんも困って「う〜ん」と唸りましたが、それでも、「がまんができないのがいけない」。そして、「道徳がだめだ」と言いました。おじいさん、ひるまずに本当に偉いです。言語機能チェックは五重丸です。

おなじように脳外科の手術をした父も、言語機能チェックを受けるようです。手術前は、血腫に脳がおされて、いろんな機能が低下して霧がかかったような調子だったらしい。こんなかな。

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「も」にこだわっております。
これは、去年の夏にも取り上げた京都の物件で、今でもお気に入りです。さまざまな声や顔が思い浮かぶ「も」です。

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きのう出会ったのは、これです。一見、どうということなく見えます。私も一度は素通りしましたが、
一瞬あとに、え? と思って、引き返しました。

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「予約も」の「も」は、何に対しての「も」なのか?
単純明快に「予約できます」じゃ、いやだったのか?

予約しないで床屋に行くのは、まあ、普通のことです。それにたいして、予約ができるというのは、便利で助かるんでしょうけど、
「予約できる」でなく
「予約もできる」というのは、
「予約できることはできるけど、どちらかというと、予約じゃないほうがありがたいなあ」って気分なんでしょうか。
「マスター、お宅、予約できるの?」「え、まあ、予約もできますよ」
って言われたら、ちょっと遠慮しますね。

それとも、ここのお客はめったに予約というものをしないでやってくるので、
「お客さん、予約も、できるんですから、してくださいよ」
って調子なんだろうか。

考えさせる「も」でありました。

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