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Y子嬢ご本人から、転載の許可が出ました! 臨場感と知的な魅力あふれるドキュメントをお読みください。写真までいただきました。
>nuts-coさん
ブログ開設一周年おめでとうございます!
さて、実は私も不本意ながらサナダちゃんを飼っていたことがありましたので
お祝いを兼ねて(?)、その時の体験談をお知らせいたします。
出勤前の朝、少しおなかの調子が悪かったのですが、
特に腹痛が酷いという程でもありませんでした。
しかし、サナダ君とまったく同様、ヘンな感覚があったので、
てっきりちゃんと出し切っていなかったのかと思い、
トイレットペーパーで引き出すことにしました。
(自力ではなかなか切れなかったもので。)
すると、短いとばかり思っていたモノが、
けっこう長く、非常に驚いてしまいました。
引っ張れば引っ張るほど、スルスルと出てくるのです。
怖くなって、「お母さん!!ちょっと来て!!!」と、
2階から凄い声で叫んでしまいました。
来た母に、引っ張ってくれるよう頼み、
あとは母がひたすら引っ張り出しました。
一度は切れてしまい、非常に焦りましたが、
なんとか端っこを押さえ、さらに引っ張ってもらいました。
引っ張り出し終えた母は、「じゃあ、これから病院に行ってね!
お母さんは美容院だから!!」と家を飛び出していきましたので、
「そんなにびっくりしなかったんだな」と感心していたところ、
実はあまりの恐怖のため、半日ほど声がろくろく出なかったそうです。
夕方、帰宅してから聞いた母の声は、何とまだ、しわがれ声でした。
私は母にビニール袋に入れてもらったサナダちゃんを持って病院に行きました。
何科を受診すれば良いのか分からなかったので、受付の相談係の看護婦さんに、
「すみません、お尻から虫が出てきたのですが、
何科を受診すれば良いのでしょうか?」と聞くと、驚いていました。
まずはとにかく総合内科ということでしたが、
内科の問診表記入時にも看護婦さんが驚き、
まあ、他の人に聞かれたたら可哀想だと思ってくださったのでしょう、
ちょっと隔離された場所で「じゃあ、詳しい話を」と聞かれました。
持参したサナダちゃんは検査にまわされ、
「広節裂頭条虫」であることが判明しました。
内科の先生も、最後に見たのが研修生時代とのことで、対処法が良く分からず、
病院内のベテラン先生(小児科)に聞くか、あるいは保健所に電話して
対処法を聞こうか、などとおっしゃっていました。(それぐらい今では珍しいとのことです。)
結局、分厚い医学辞典の裂頭条虫のページのコピーを一緒に見つつ、
今後の対処法について説明して下さいました。
持参したサナダ君には頭がなく、この頭の部分で腸に食らい付いているそうですので、
この部分が排出されないと、またそこから再成長してしまうとのことでした。
ですので、やはり後日虫下しを、ということだったのですが、これがまた大変でした…。
虫下しの甲斐なく、頭の部分も出てきませんでしたので、それから数回病院に通い、
検便をしましたが、さなだちゃんの卵は発見されませんでした。
「もう腸内にはいないでしょうけれど」ということでしたが、
病院には定期的に通い、経過を観察することとなりました。
その後、別件で過敏性大腸炎になり、大腸の内視鏡検査を受けたところ、
サナダちゃんは確認されず、腸内にはいないことがはっきりしました。
さて、私の場合、サナダちゃんとの衝撃のご対面の
2週間前に食べた「桜鱒」のお刺身が原因であったようです。
その事件の後、「きよみちゃん」と名づけた条虫と暮らしていた
寄生虫研究者の藤田紘一郎先生の講演を聞いたのですが、「桜鱒」は、「マス」とは言うものの、
実際は鮭の一種であるとおっしゃっていました。
(鮭のお刺身などを食べて、サナダくんと暮らすようになる人が多いようです。)
また、押し寿司を食べたり、あるいは国内外でゲテモノを食べて
サナダ君の飼い主になる人も多いそうです。
講演の最後に、本のサイン会があり、私のサナダちゃん体験をお話ししたところ、
「もう日本に患者はいない」と講演でおっしゃっていた藤田先生は、
非常に驚いていましたが、私のサナダちゃんが「広節裂頭条虫」であるということは、
その桜鱒は日本の魚ではなく、(日本の魚のサナダ君は、「日本海裂頭条虫」)
つまり私は、厳密には「日本の(魚による)患者」ではないとのことでした。
まあ、何はともあれ、私がサナダちゃんご対面した日、
病院から職場へ行った私は、夕食をご一緒した友人たちに
「同じことが起こるかもしれないから」とメールでお知らせしました。
しかし、四切れあった「桜鱒のお刺身」でしたが、
卵付きだったのは、私が食べた一切れのみだったようで、
友人たちは皆、無事でした。
ご参考まで、その時のお刺身の盛り合わせの写真をお送りします。
真ん中のピンクのお刺身が犯人です!
乱筆乱文で失礼いたしました。
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