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【主張】尖閣諸島 いま必要な毅然たる姿勢
2009.3.1 02:32 日本が固有の領土である尖閣諸島の警備強化に乗り出している。 海上保安庁は、ヘリコプター搭載の大型巡視船を常時配置する態勢に切り替えた。日米安保条約を尖閣に適用する旨の米政府の公式な立場を確認する作業も進められている。 自国の領土・領海を守るために抑止体制を強めることは当然だ。毅然(きぜん)たる姿勢がぐらつけば、つけこまれるのが世の習いである。 こうした対応に中国は執拗(しつよう)な抗議を繰り返している。ヘリ搭載巡視船について中国外務省は「強硬な反応を示さざるを得ない」と伝えた。麻生太郎首相が2月26日の衆院予算委員会で「尖閣諸島は日本固有の領土である以上、日米安保条約の対象になる」と述べたことに対しても「強い不満を表明する」(中国外務省報道官)とした。 日本の警備強化は、中国の海洋調査船2隻が昨年12月、尖閣諸島沖の日本領海を9時間半、侵犯したためだ。巡視船の退去要求に対し、中国船は「自国領海のパトロール」と無視した経緯がある。 中国は1992年の領海法で尖閣諸島を自国領土と明記した。1968年、東シナ海は有望な産油地域との国連報告書が発表されたことを踏まえた措置だ。先の領海侵犯は領海法の既成事実化を狙ったものだろう。今後、権益を拡張する行動がさらにエスカレートすることも予想される。日本は警戒を怠ってはなるまい。 尖閣諸島などを含む南西諸島の防衛については宮古島に航空自衛隊のレーダー基地があるだけだ。不安は否めない。尖閣防衛に関し自民党は5年前、ヘリポート改修や高性能監視カメラ設置に加え、海保、警察、自衛隊の連携強化による万全の体制を整えることを提言した。十分とはいえないが、必要な予算措置や人員配置を迅速に行うべきだ。 日中両国は昨年5月の共同声明で「東シナ海を平和・協力・友好の海とする」とうたった。 だが、現実はどうか。東シナ海の共同開発問題でも中国は継続協議中のガス田を一方的に開発している。 日中外相会談は尖閣諸島の問題を両国関係に影響を与えないようにすることで合意したが、これで問題は解決しない。 中国の一連の行動が日本人の対中不信感を決定的にしていることを伝えることこそが、真の互恵関係の出発点になるのだから。 http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/090301/plc0903010232003-n1.htm |
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