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前回、知識社会は、情報開示が進む面もありますが、マーケティング業務など ソフト業務分野では、逆に情報がなかなか表に出てこないということを書きまし た。情報が、表に出てこないと言う事は、必然的に諜報活動が進むようです。 知識社会になると、スパイが多くなる。 といっても、ここで例えているのは、競合企業が公表している情報を、熱心に 手に入れようと言う活動が目立ってきていると言う事です。 自分でも、いくつかの経験をしています。 例えば、新製品ローンチ時に、テストマーケティングを実施する事があります。 これは、マーケットに本格的に商品を導入する前に、パネルとなっている店舗で 実際にテスト販売を実施するというケースです。そこで、販売数量の予測をした りアンケート用紙を封入したりして、購入者のアクセプタンス(受容度)を調査 する訳です。 このPOSデータを分析していると、時々、異常なまとめ買いに気がつきます。 これは、何だろうと店舗に問い合わせして、どういう状況で購入されたのかを確 認します。すると、明らかにビジネスマンのような一般消費者っぽくない人が購 入しているようです。この場合は、そのデータを省きます。競合企業が、調査の ために買い込んでいったという事が予測できるからです。 また、当社の例でお話しすると、業務紹介のために、Webサイトでソリュー ション・ケーススタディの小冊子を希望者に配布しています。ここでも、明らか に、目的が違う情報収集のために申し込んでいると思われる人がいます。 BtoBの業務なのに、あえて、会社名を記載せず、自宅と思われる住所で申 し込んでくる人がいたりする訳です。ただ、フリーメールには応えないようにし ているので、メールアドレスは、会社のアドレスだったりして、同業者だと分か ったりする訳です。まさに、「頭隠して尻隠さず」です。 「面倒だから止めてほしい。」 というのが、正直な感想です。特に最近の商品・サービスは、コンセプトとか、 ビジネスシステムで差別化しているものが多くなっています。ですから、まあ、 表面的に見ても、なかなか本質を把握するのは難しいでしょう。特にソフトの商 品は、ノウハウを明かすはずがないでしょう。 知識社会は、確かに情報戦争になりがちです。手法的にも、「ミステリーショ ッパー」(覆面買物調査)などが浸透したり、競合会社のキーマンをヘッドハン トしたりと、競合企業の状況を偵察するようなことが多くなっているようです。 まあ、これも知識社会ゆえのことなのでしょうか。 あなたの業界では、いかがですか。
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マーケティング活動をしている以上、競合商品を購入したり情報を集めるのはあたりまえで、他の会社に面倒だからしないでくれというのは、あまりに虫のいい考え方なような気がします。
2005/9/16(金) 午後 11:58 [ gra*ch*00*1 ]
誰が競合かを定義しにくい時代になっているような気がします。全くの異業種からの参入も常に視野に入れておく必要性に迫られています。規制緩和によってなおさらこの兆候は増えているので、競合を見誤ると調査どころの話ではなくなってしまいます。戦略より構想力が重要視されるようになってきている背景はここにあるような気がしています。
2005/9/19(月) 午前 10:44 [ no_music_no_life ]
graucho0011さん。確かに、頭で考えればおっしゃるとおりです。ただ、現場の当事者の実感しては、「うんざり」と言ったところです。まあ、それだけ担当している商品も、当社のサービスも注目されていると言う事の現れだと思ってプラスに考えるようにしてはいますが・・・。
2005/9/19(月) 午後 6:17
osaminさん。そうですね。競合と言うより、キャッチアップ(いいとこ取り)をしてやろうという、安直な意識を感じます。他の商品・サービスの真似を考えるより、まさに「構想力」で勝負しろという感じですね。
2005/9/19(月) 午後 6:25
取れる情報は使わなくても取れるだけ取らないと安心できないのです。昔の自分がそうでした。今は、だから何?って感じ。情報からの隔絶こそががクリエイティブな仕事を生む!?
2005/9/20(火) 午前 5:31 [ des**ner*in_us* ]
おっしゃるとおりです。私のいるIT業界は軽薄短小の極み(笑)どこも軒並み商社みたいになっています。けれど商社になりきれない。本当の商社はもっとすごいです。どちらかといえば技術指向で新しいニーズを創造する構想力で勝負したいところです。
2005/9/20(火) 午前 6:25 [ no_music_no_life ]
designer in usaさん。確かに回りを気にしすぎて何も出来ないといったタイプの人も意外に多いようですね。おっしゃるように一旦「情報からの隔絶」をする事で、オリジナリティを発揮できるのかも知れません。
2005/9/24(土) 午後 7:22
osaminさん。昔の商社のイメージは、あざとく利ざやを稼ぐといったイメージで、つきあいたくない業種の代表でした(笑)。最近は、コンセプチャルな事業展開をしている商社も多いようですね。
2005/9/24(土) 午後 7:25
はじめまして。非常に興味深く拝見させていただきました。今はこういった業界とは全く関係ないところでもがいていますが、昔、販促の仕事に関わっていたので面白くよませていただきました。
2005/9/30(金) 午前 10:10 [ エミリー ]
はじめまして。販促の仕事も、将棋や囲碁のようなところがあって、相手の手を読みつつ、こちらも考え、仕掛けると行った所がありますよね。それはそれで面白いものです。
2005/10/1(土) 午後 11:43