桜満開

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8月14日、「ミリキタニの猫」の試写会に行ってきた。
リンダ・ハッテンドーフ監督と三力谷氏も試写の後に登場するとの事で、とても楽しみにでかけた。

映画が始まって、まず、、、衝撃を受けた。本当に本当に、ほんとうに、ミリキタニ氏は、浮浪者だったのだ。それも、いかにも浮浪者然とした浮浪者だった。

段ボール箱をひきずり、好意で場所を貸してくれていた、韓国人店主の店の軒先で、そのダンボールを机がわりに据えて、絵を描いていた。
その手は、垢黒く、爪も真っ黒なのである。
背も丸め、首を落とし、少々不自然とも思える姿勢で、絵をひたすら描いている。

しかし、、絵は色彩がなんとも美しく、素晴らしい絵なのである。彼は、Grand Master Artist だと自ら言っている。Commercial Art と自分は一線を画しているのだと終始語っていた。この自信がすごいと思い、かつちょっとおかしいなとも思いながら見ていた。

そして、彼の絵を美術の大学教授も、やって来て、興味深げに眺め、二人がベンチで語り合っている姿も映し出される。

彼は、そこで過ごさざるを得なかった、トゥールレイク強制収容所での絵を、繰り返し描いている。これは自分だという小さな人間の姿もそのなかに描いている。私は、これで、初めて知ったのだが、強制収容所のあった場所は、本当に砂漠地帯で、ガラガラ蛇はいるし、乾燥した、過酷な土地である。
かつて、Native American 達をアメリカ政府が過酷な土地へと追いやったように。
よく西部劇に出てくるような、荒涼たる山も、絵の中に描かれている。

以前、日本人強制収容所は、三段ベッドのような設備で、狭いところに押し込められていた、というような話を読んだ記憶はあるのだが、トゥールレイクに収容された人数を考えると、やはり、設備に対して、かなり多くの人数が、まさしく‘収容’されていたのではないだろうか。

更に驚いたのは、収容所へ連行される前に、アメリカ生まれであるにもかかわらず、ミリキタニ氏は、家も市民権も剥奪されている。収容された日本人全てがそうだったのだろうか。。。

彼は、自分の絵に、芸術に、誇りを持ち、日本人であることに誇りを持ち、胸を張って生きてきた。生きる権利を奪ったアメリカ政府に、徹底的に抵抗して生きてきたのである。この確固たる、一つ芯の通った生き方は、かつての武士にも通ずる、武士の魂であり、誇りのような感じさえした。

ミリキタニ氏が最初に描いていた、水墨画、素晴らしかった。確かに彼は芸術家なのだ。

そして、ニューヨークで、9.11の事件が起きて、有害なガスが蔓延する外気の中で、マスクをして絵を描くミリキタニ氏を、リンダ・ハッテンドーフ監督は、とりあえず、自分の自宅で過ごすように、誇り高い彼をやっとのこと、Yesと言わせて招き入れた。

そこで、また面白いと思ったのは、彼には全く、卑屈になる姿勢は見受けられず、むしろ、王様のおじーちゃんと、あれこれと面倒をみてくれる、孫娘みたいな関係が築かれていって、おかしかった。
絵を描くのに、この色が、無くなりそうだから、今日中に買ってきてくれとか、仕事で遅く帰ったリンダさんを、「独身女が、そんなに遅く帰ってきちゃいけない」と諭したり。

リンダさんは、ミリキタニ氏の社会保障番号を取得するために、奔走するわけだが、そこで、色々な事がわかってくる。実は、アメリカ政府が過去に犯した過ちを認め、市民権を回復する手紙も出されていたのだが、彼は、受け取らなかったのか、見ずに無視していたのだろうか、その事実を知らずに生きてきたのだった。

ミリキタニという姓の女性、確か、詩人の方だったか、が、新聞記事に載っていた。ミリキタニという姓は、彼の一族しかいないということで、親戚だということがわかり、更に、彼のお姉さんが、アメリカで元気に生きている事もわかった。

リンダさんと一緒に暮らすようになったミリキタニ氏の表情は、やはり、どんどん変わっていったように思う。浮浪者時代に、首と肩を落とした、どこか不自然な姿勢も、いつしかなくなっていた。彼が、リンダさんの猫と遊んだりしていたのも、ほほえましかった。

社会福祉局みたいな役所だろうか、そこで、彼は、絵を教えて欲しいと頼まれ、絵を教えるようになる。彼が、「先生教えてください。。」等と言われた話を、思わず笑みがこぼれ、嬉しそうに語っていたのが印象的だった。その時初めて、彼の笑顔が映し出された気がする。

そして、ついに社会保障番号も取得でき、清潔で綺麗で、真新しくて、ピッカピカの白いインテリアの高齢者用アパートにミリキタニ氏は住むことになった。何年か経過した映像では、そのアパート内には、彼自身の飼い猫もいるし、ゆかりの人達が集まって、彼のアパートで、誕生日パーティが行われていた。

最後に、ミリキタニ氏、トゥールレイク収容所での式典に向かう。ジャケットを来た姿は、やはり浮浪者時代とは、全く変わっていた。目をみはるほど。
彼の絵に出てきた、荒涼とした山の姿、今もそっくりそのままそこにあった。
式典を終えて帰る彼の口から、私には、意外と思える言葉が。「嬉しかった」
皆が気持ちをわかってくれて、というものだった。そして、彼の戦争はやっとこの日、終えることができたのかもしれない。

親戚の女性とも会い、お姉さんとも再会することが出来た。なにより、嬉しいなと思ったのは、彼のお姉さんが、とても表情のふくよかな、素敵に歳を重ねた女性だった事である。お二人とも長生きして良かったなぁ。ミリキタニ氏が、80歳という高齢にもかかわらず、目も悪くならず、裸眼で絵を描けていた事、肉体も丈夫であったこと、これは、彼に与えられた祝福だな〜と思ったし、80歳にして、人生、逆転満塁ホームランになったんだよ、って。そして現在87歳のミリキタニ氏が、元気でいる事、これも彼の人生に与えられたご褒美だろうか。
人間の幸福ってなんだろう、とも考えさせてもらった映画だった。

試写会の後に、リンダさんが登場、とても素敵な方だった。ご自分のおじいさんは、父方母方、共に亡くなっているので、ミリキタニさんは、本当に自分のおじいさんのようだと言っていた。

それと、ミリキタニ氏が浮浪者をしていた頃に、やはりNYで浮浪者をしていたという日本人、まだ多分青年と呼べるくらいの年齢の方が会場に来ていて、客席からインタビューを受けた。リンダさんも、あなたにお会いできて嬉しいですと。。彼はどういう事情で浮浪者してたのかわからない??けど、今は日本に戻っていらっしゃってるようだった^^;;

最後に、ミリキタニ氏本人が登場!収容所で一緒だった方?に捧げると言って、日本の歌(私は知らない、多分昔の歌かな?)を1曲歌いきってしまった。
そして、ほんとに、最後の最後、写真撮影、リンダさんとミリキタニ氏と一緒に。で、ミリキタニ氏が持ってきた絵も広げて、撮影。
その絵は、子猫を抱いて眠る猫の絵で、それが、とーーっても素敵な暖かい絵で、じーんときた。素晴らしい絵だった。慈愛に満ちている、そんな感じの絵だった。

ミリキタニの猫公式ページ


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**追記 ミリキタニ氏の若い頃の肖像です↓

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12日に、友人に誘われて、まず、落語で「怪談」を聞き、その後、バスで移動して、映画「怪談」の試写会を見るというイベントに行った。
全くの予備知識なしに出かけたので、四谷怪談かな?などと思っていたら、落語は、大銀座落語祭の一環で、怪談も累ヶ淵のものらしいとわかった^^;
大銀座落語祭も数年前から開催されていたらしく、全く知らなかった^^;

大銀座落語祭については、こちら

この大銀座落語祭は、12日から16日まで、銀座の8ヶ所くらいのホールで開催され、1,000円など、破格の値段でも見れるため、毎年、チケを取るのも大変らしい。そのため、今年は、無料で見れるものもいくつかあって、韓国語落語会、中国語落語会というのもあった。

さて、12日は、浜離宮朝日ホールという朝日新聞社にある、綺麗なホールで、「真景累ヶ淵」(しんけいかさねがふち、と読む)を聞いた。司会は、鈴々舎馬桜さん。落語は、古今亭菊之丞さん。
歌舞伎の舞踏で、「かさね」は、何度か見ていたのだが(鶴屋南北作)落語の方は、全く知らなくて、原作は、幕末から、明治に活躍された、三遊亭円朝さん。そしてこの話はすごく長いとのこと。

ちょっとググってみたら、この累ヶ淵伝説というのは、江戸時代初期の実話に基づいている(怖っ)
累ヶ淵とは、茨城県常総市羽生町の法蔵寺裏手辺りの鬼怒川沿岸あたりのようだ。
三遊亭円朝さんは、三遊派の祖。“援助出演を乞われた師匠に、準備していた演目を先にかけられるという仕打ちを受けたので、「人のする話は決してなすまじ」と心に決めたそうで、それ以降、自作自演の怪談噺や、取材に基づいた実録人情噺で独自の境地を開き、海外文学作品の翻案にも取り組んだ。”方なのだそうだ。
しかし、オリジナルを次々創作した、そのきっかけが、いじめ、だったというのも面白い。それを、逆にバネにしたんだね。何が幸い(?)するか、わからないものである。

で、円朝さんの噺は、”生まれて間もない日本語速記術によって、速記本に仕立てられ、新聞に連載されたりして人気を博した。これが二葉亭四迷らにも影響を与えた”のだそうだ。

そして、驚いたのは、歌舞伎の演目で、何回か見た事があり、原作は落語だ、という事だけ知っていた演目の、ほとんどが、円朝さんの落語だった事。「文七元結」「芝浜」「死神」それと「牡丹灯篭」もそうなんだね〜。いやびっくりした。ま、牡丹灯篭は、やはり、鶴屋南北作の話が元になっているようだが。
これら、人情話というのは、とても良い話で、人間、斯く生くべし!という事も教えてくれているように思う。人間正しい事をすれば、ちゃんと幸せや、ご褒美も待っているよ、っていうような。よく中学生や高校生のための、歌舞伎教室みたいなものが、あるけれど、落語教室っていうのもやったら良いのに(もしかして、既にやってるかなー?)
人情話を聞いて、いじめ、なんて事は、良くない事だって、思って欲しいな〜。

さて、実際聞いた、落語、古今亭菊之丞さん、初めて拝見したけれど、お上手でしたね〜〜。いや、ほんと話芸って素晴らしい。以前、歌舞伎をよく見ていた頃は、そのつながりで、落語もたまに見に行ったりしていた。講談も面白いのよね。柳家家緑さんも、独演会で、大概、第二部で、ピアノを弾いたりしてくれて、よく行っていた。また、落語も行ってみたいな、という気持ちにさせてくれた。

その後、ピカピカの綺麗なバスで、有楽町マリオンの映画館での、貸切試写会へと移動。
これで、1、000円ポッキリ、というのもすごい。スポンンサーさんの賜物?
映画「怪談」これも、真景累ヶ淵の話を、原作とは、ちょっと変えてある所もあるようだが、長い話を1時間59分にうまくまとめてある、と司会の鈴々舎馬桜さんが、言っていた(笑)そして、尾上菊之助君の主演。いや〜映画としても良かったし、江戸の情緒も味わえるし、なにより、菊ちゃん、上手くなったね〜〜っと思った。

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だいたい、歌舞伎役者が、普通のお芝居をすると、仰々しくなっちゃうんだけど、菊ちゃん、より一層芝居が自然で、特に、最後のクライマックスシーンなど、大げさにならず、とても良かったと思う。
今、大河ドラマの主役の市川亀治朗は、賢いし、歌舞伎では、とーーっても芸達者なんだけど、あの大河の演技は、どーーも時代がかっているというか、重すぎるというか、もちょっと自然に出来んもんかと、毎週つっこんでいる。
まあ、海老蔵の大河「宮本武蔵」も最初の頃は、歌舞伎か?という演技だったしね〜。
やっと後半で、自然な演技が出来るようになってたけど、歌舞伎に戻ると、普通のお芝居も歌舞伎にもどってしまう。それなのに、菊ちゃんは、自然な演技も身に付いたのだなーと強く感じた。菊ちゃんの役は、結局は、自分は、何も悪くないのであるが、親の因果が子に祟り、という事で、本人は、生真面目な若者という役を好演している。

映画「怪談」公式ページはこちら

落語って、意外と手頃な値段で見られるし、全ての年齢層の方に見てもらいたいものだな。
別に落語協会の回し者じゃないけど(笑)

ミリキタニの猫

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最近、まだ映画を見ていないのだけれど、
話だけで、ちょっと感動してしまったものがある。
リンダ・ハッテンドーフという女性監督の
ドキュメンタリーフィルム、「ミリキタニの猫」

ミリキタニというのは、漢字で、三力谷と書く苗字の事。
日系人のジミー・ツトム・ミリキタニという80歳の画家。

ハッテンドーフ監督の住んでいた、マンハッタン郊外のアパートの近くで、
ミリキタニ氏は、いつも絵を描いて、売って路上生活をしていた。

彼の絵を監督が買ったのをきっかけに、二人に交流が生まれ、
彼の半生をだんだん知るようになる。

彼は、カリフォルニアに生まれ、広島で育ったが、
第二次世界大戦の直前にアメリカに戻った。そのため、
ツールレイクの日本人強制収容所に送られ、戦争終了まで、
そこで生活することになる。アメリカ市民権も剥奪されたようだ。

そして、2001年9月11日の事件後、監督は、彼に手を差し伸べる!!
監督とミリキタニの住んでいた場所は、世界貿易センターにも近かったので、
周辺は有毒雲に覆われていたそうだ。外には誰もいなかったのに、
彼は、いつもの所で、マスクをして、絵を描いていた。

誇り高き彼を、監督は、なんとかして、アパート内に招き入れた。
そのまま、彼女のアパートで一緒に暮らすようになり、
社会保障ナンバー取得など、彼女の尽力によって、今、86歳のミリキタニ氏は、
彼自身のアパートに住み、シアトルの美術館で、初の個展も開いた。

彼は、広島の原爆で身内のほとんどを失くしているらしく、
監督を自分の孫娘のようにも思っているらしい。
一番下の写真は、リンダさんの写真だけど、とっても優しそうな女性。

この映画は、各賞を色々と受賞しているし、
今年の秋頃、日本でもロードショー公開されるようだ。
映画公式ページは、こちら↓
http://www.uplink.co.jp/thecatsofmirikitani/

詳しくは第20回東京国際映画祭、こちら↓
http://www.tiff-jp.net/enjoy/official_report/subtitleontiff.php?itemid=158

二人共、猫が好きで、映画には、それぞれの飼い猫も登場しているらしい。
彼は、猫の絵をよく描いていた。猫好きなら、わかるな〜、自分が猫を
飼っていても、猫の絵を買いたくなるもん。
だから、リンダさんも絵を買ったんだろうな。
これは、猫によって結びつけられた縁かもしれない。

たとえどんな小さな事でも、人には
愛の手を差し伸べなくちゃいけないな、と思った。
自分が差し伸べた手の事は忘れてしまっても、
差し伸べられた手の事は、決して忘れないもの。

友人から、ミスチルのCD、HOMEをもらったんだけど(ありがとね!)
よく耳にしてた曲だけど、初めて気づいてとても気に入った
歌詞がある。「箒星」っての。

人間は、人の形した光だって言ってるの。
桜井君、天才かと思っちゃったし(笑)
その箇所抜粋すると、

でもね僕らは未来の担い手 人の形した光
暗闇とじゃれ合っては、眩しくきらめく「箒星」
心配事ばっかり見付けないで、慌てないで探してこう
いつか必ず叶うって、決め込んで路頭に迷った祈り

目を瞑っても消えない光、夜空に託した祈り
今日もどこかで光ってる、誰の目にもふれない場所で
悪いとこばっかり見つけないで、僕ら一緒に探そう
ずっと優しく淡く弧を描いて、夜を撫でてく「箒星」
光続ける「箒星」

*****

光と祈りと韻を踏んでるし、なかなか、良いね、詩人だね〜♪

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