総合編成チャンネル
2011-08-16
先週の韓国芸能界、最大の話題はKBSの週末の人気バラエティ番組「1泊2日」に出演中のコメディアンカン・ホドンさんが、今月末で番組を降りたいとKBSに正式に申し出たことです。
1泊2日は所謂、国民的な番組です。カン・ホドンさんをはじめとする6人のメンバーがいろいろなゲームをしながら韓国の秘境や観光地を1泊2日で旅するというロード・バラエティです。視聴率が40%を越えたこともある、KBSの看板番組でもあります。
そしてこの番組のおかげで、韓国内の秘境や隠れた観光地がたくさん紹介されてきました。この番組を引っ張っていく大黒柱でもあるカン・ホドンさんの突然の発言、ファンの中には辞めないでコールと共に、辞めないで投票を行おうという動きもありました。
過激なスケジュールの1泊2日、2007年8月からの4年にわたる番組制作でもう疲れたというのが表向きの理由でしたが、実はその裏には「종편(綜編)」と呼ばれる総合編成チャンネルの存在があると言われています。今日は韓国芸能界に地殻変動をもたらしつつある総合編成チャンネルについてご紹介しましょう。
まず総合編成チャンネルとは何でしょう。ネイバー百科事典によりますと
ニュース,報道をはじめとしてドラマ,教養,娯楽、スポーツなどあらゆるジャンルを編成して放送できるチャンネルを言う。すべてのジャンルを編成できるという点で、既存のKBS、MBC、SBSの地上波放送3社と同じだが、放送はケーブルテレビと衛星テレビに限られる。そのためケーブルテレビと衛星テレビの加入者だけが視聴できる。1日24時間放送が可能で、これは地上波放送の19時間よりも長い。また中間にコマーシャルを挿入することもできる。
というものです。2009年に国会を通過したメディア関連法により新聞社と大企業が総合編成チャンネルの株の30%まで所有できるとなっています。そのため去年の12月までに毎日経済、中央日報、朝鮮日報、東亜日報の4社が事業者に選定され年内の開局を控えています。
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総合編成チャンネル
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開局日
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事業者
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MBN
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2011.10.1(予定)
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毎日経済
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jTBC
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2011.12.1(予定)
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中央日報
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TV朝鮮(CSTV)
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2011.12(予定)
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朝鮮日報
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チャンネルA
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2011 下半期
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東亜日報
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新聞社を親会社にもつ新しい放送局、でも見れるのはケーブルテレビと衛星テレビだけ、そんなに大きな影響はないと思われるかも知れませんが、実はそうでもありません。韓国では視聴者全体の80%近くがケーブルテレビと衛星放送でテレビ視聴しています。
ということになると、視聴者の立場から見ればテレビの放送局が今年末からは現在の教育放送(EBS)を含めて4チャンネルから8チャンネルになるということです。
そしてここへきて、大物スターの総合編成チャンネルへの出演発表が相次いでいます。すでにジョン・ウソンとハン・ジミンが中央日報Jtbcのドラマ「PADAM PADAM」への出演を発表、ファン・ジョンミンは朝鮮日報CSTV「韓半島」への出演を発表しています。
そこへきて今回のカン・ホドンの1泊2日、降板説です。世の中の関心はこの新しい媒体、総合編成チャンネルに集中しています。今後さらに多くのスターやMCが動くのか、そこに関心があつまっています。
もともと総合編成チャンネルが作られた目的は放送社間の競争を誘発し、多様なコンテンツを開発、視聴者の選択の幅を拡大しようというものでした。それが各社間によるスターの取り合いになり、それが出演料の値上がり、イコール広告料の値上がりになり、結局は消費者のもとに跳ね返ってくるという意見もあります。
先日、リスナーからのお手紙の中に「地上デジタル放送になり放送局はやたら増えたものの、再放送ばかりで見るものがない。」というのがありました。事情は韓国も同じ。韓流で勢いをつけている韓国のテレビ業界ですが、総合編成チャンネルの登場でその競争はますます熾烈なものになっています。
但し、1日は24時間しかありません。私など仕事に追われて、今でもなかなかテレビのドラマ、連続して見るのが難しい状況です。テレビは大好きですが、そんなにチャンネルがある必要があるのか、疑問です。
KBSワールド「総合編成チャンネル」
韓国ではこの年末から急にチャンネルが増えるようですね。あちこちでこの総合編成チャンネルの各局のドラマにいろんな俳優さんが出演を決めたというニュースを目にします。イルグクさんの「発酵家族」については、↑の記事が書かれた時点では、まだ決定ではなかったので、記載はないのだと思います。カン・ホドンさんの「一泊二日」楽しい番組だったんですが・・残念です。
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