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Japonica lutea
<分布> 北海道・本州・四国・九州に分布する。四国・九州の南半部には記録がない。
<生態> 年1回。暖地では5月中旬、本州の平地では5月下旬、北海道・東北地方や高地などの寒冷地では7月上旬に現れる。成虫は暖帯〜温帯林に棲息し、おもに夕方に活動し、ゆるやかに梢上をとまることなく飛ぶ。昼間にはクリ・イボタ・シシウドなどの花で吸蜜もする。卵越冬。卵は食草の小枝の分岐部や枝の凹みなどに1個ずつうみつけられ、母蝶は産卵が終わると腹端で卵上にゴミや体毛を塗りつけてこれを隠す習性がある。
<食草> クヌギ・アベマキ・コナラ・ミズナラ・カシワ・ナラガシなどの落葉性ブナ科。ときにウラジロガシ・アカガシ・アラカシなどの常緑性ブナ科でも卵がみつかる。
<雌雄の区別> ♂に比べ♀は前翅外縁がややまる味を帯び、翅表の黒色部は発達する。しかし、黒斑は変異が多く、腹端の観察によらず斑紋や腹部の大きさだけでは見誤る。
<変異> 北海道産は他の地域のものより小型で、翅表の地色は淡く、裏面は暗化し、銀白条はぼやける。本州の高地帯のものも裏面は暗化する傾向がある。
<近似種との区別> ムモンアカシジミに似るが、地色が淡いこと、裏面に銀白条があることで区別は容易。ウラナミアカシジミとは裏面に黒条がないので区別できる。
保育社 「原色日本蝶類図鑑」全改訂版(4刷) 第23図版1 83頁
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