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Coreana raphaelis
<分布> 本州(山形・岩手県)。岩手県下の太平洋沿岸には産地が多いが局地的。国外ではアムール・ウスリー・朝鮮半島に分布し、アムール〜朝鮮産が原名亜種。
<生態> 年1回。6月下旬から7月にかけて姿をみせる。成虫は田畑の周辺や低山地の渓流ぞいの地域に多く、午後3時頃より日没前に活動する。飛び方はゆるやか。卵越冬。卵は食草の幹、枝の分岐部などに3〜20個がうまれる。
<食草> トネリコ・ヤチダモ・コバノトネリコ(モクセイ科)。このほかにも本種の食草として報告されたものがあるが、トネリコ属の同定はむずかしく、再検討の必要がある。
<雌雄の区別> ♀は♂よりも大型、翅形が幅広く、まる味を帯びる。♂の後翅表外縁の黒色部は♀に比べて発達する。
<変異> 岩手県陸中海岸付近(九戸郡・下閉伊郡など)のものは地色が明るく赤橙色で、ssp. Yamamotoi Okano とされ、山形県の新庄市周辺のものは、暗化する傾向が強く(1a)、ことに♀ではいちじるしい。これには別亜種名(ssp. Ohruii Shirozu)が与えられている。♀は1f程度の暗化したものから陸中海岸付近のものとまったく差異のない個体もある。両地域の中間にあたる山形県南部の小国町周辺や岩手県盛岡市・雫石町周辺のものでは1eのように暗化したものと明るいものの両型が混じる。
保育社「原色日本蝶類図鑑」(全改定新版)(4刷) 第22図版1 77頁。
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