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Callophrys ferrea
<分布> 北海道・本州・四国・九州。各地に普遍的に産するが、早春に発生するためか調査が不充分で、島嶼には記録が少ない。国外では朝鮮半島に分布する。なお、本種はシベリア〜アムールなどに広く分布する(C. grivaldszkyi Lederer)と同属である可能性が強い。
<生態> 年1回。春もっとも早く出現するもののひとつで、暖地では3月中旬〜下旬、寒冷地では5月中旬〜6月上旬に姿をみせる。成虫は樹林の周縁に多く棲息し、晴天の正午前後には♂は突出した枝先などにとまって占有性を示す。午前中の気温の低いときには太陽に向かって翅を倒し、日光浴をすることがある。ガマズミ・アセビ・アブラナ・キブシ・ダイコンなどの草木の花で吸蜜することも多い。蛹越冬。蛹化は地上の落葉の間などと考えられるが報告例はない。初夏より翌年春まで10〜11ヶ月を蛹ですごす。
<食草> ツツジ科(アセビ・シャクナゲ・ネジキ・ナツハゼ・ツツジ類など)・スイカズラ科(ガマズミなど)・バラ科(リンゴ・ウワミズザクラなど)・ユキノシタ科(アカショウマなど)の植物のおもに花・蕾・若い果実を食べる。
<雌雄の区別> ♂は♀よりも小型で、前翅表中室に性標がある。♀の翅形はまる味を帯び、翅表の青色斑は大きく発達し、後翅にまで広がる。
保育社「原色日本蝶類図鑑」(全改訂新版4刷) 第29図版4. 118頁。
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