|
Polygonia c-aureum
<分布> 北海道(西南部)・本州・四国・九州(対馬を含む)に分布する。奄美大島や沖縄本島にも記録がある。
国外ではインドシナ東部・中国大陸・アムール南部・朝鮮半島・台湾に分布し、インドシナ〜日本産が原名亜種で、タイプの産地は中国大陸の広東。
<生態> 多化性。暖地では5月中旬〜11月上旬までのあいだ4〜5回発生をくりかえし、晩秋、最後の世代のものが成虫で越冬する。寒冷地では3〜4回の発生と推定され、高地・寒冷地では8月下旬、平地では9月中旬に現れるものから秋型となる。
成虫はゆるやかに滑翔するが、人の気配には敏感。クヌギ・コナラ・アベマキなどの樹液に集まり、ヒメジョオン・オカトラノオ・ノコンギク・ソバ・キバナコスモスなどの花で吸蜜する。イチジク・カキなどの腐果にも飛来するが、吸水は観察されていない。
<食草> クワ科のカナムグラ。アサを食べるという報告もある。
<雌雄の区別> 夏型:♀は♂に比べ翅形がやや幅広く、翅表の地色は淡い。秋型:♀の多くは裏面地色が赤褐色で、外半部が濃色。♂は全体に黄褐色で、波状紋が目だつ。しかし、斑紋のみで判定するのは危険で、前脚・交尾器の構造による同定が望ましい。
<近似種との区別> 次種シータテハに似る。p.240の区別点一覧表を参照。
保育社「原色日本蝶類図鑑」(全改訂新版4刷) 第51図版1. 239頁。
|