|
Syntypistis cyanea
前翅は金属様緑色鱗片をそなえ、特に基部および亜外縁部に著しく、翅表中央には暗色部分を残す個体が多く、本種の重要な識別点となる。
♂交尾器ではtegumenの腹縁が半円形に膨出していること、aedeagusの先端部が、コイル状になることが重要な識別点となる。また、第8腹板尾縁が浅いV字状を呈することも、前2種(アオシャチホコ、ホリシャシャチホコ)との簡便な識別法として活用される。
台湾および日本に分布、日本では本州(青森県まで)から四国、九州、対馬および屋久島にも産しhimiko(Nakamura)はその異名。台湾から記載されたviridipicta(Wileman)も同じく異名とされる。屋久島の標本は一般にやや大型である。一方伊豆諸島の御蔵島、神津島の標本は小さく、亜種c.izuensis Nakamura & Kishida と、命名されている。
屋久島では3〜10月にわたって多産する。植樹はエゴノキ、ハクウンボク(エゴノキ科)。蛹越冬である。
講談社「日本産蛾類第図鑑」第1巻:解説篇(第1刷) Plate 138:8-13(♂). 13-15(♀). Cat. 3082. 607〜608頁。
|