クロの昆虫図鑑

日々出会えた虫達の昆虫図鑑です。

鱗翅目シジミチョウ科ミドリシジミ

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 Japonica saepestriata

 <分布> 北海道(西南部)・本州・四国(北部)。北海道ではまれな種で、産地も局限される。四国では瀬戸内海沿岸の低山地のみに分布する。国外ではウスリー・旧満州・朝鮮半島に分布する。日本産は原名亜種で、タイプ産地はウラジオストック付近。

 <生態> 年1回。一般に6月上旬〜中旬、寒冷地では7月にはいって姿をみせる。
 平地〜低山地のクヌギを主体とした二次林に群棲する傾向がある。アカシジミよりも10〜15日遅れて出現し、夕方盛んに活動し、日没直前には飛ぶのをやめる。飛び方はゆるやかで、とまることなく梢上を枝から枝へと渡るように飛ぶ。
 卵越冬。卵は食草の休眠芽の基部・小枝の分岐部・幹のしわの部分に1個ずつうみつけられ、母蝶はアカシジミと同じように卵を隠す習性をもっている。

 <食草> クヌギ・アベマキ(ブナ科)を好む。ほかにコナラ・ナラガシワなどでも卵や幼虫がみつかる。飼育の際はミズナラ・カシワなどでも育てられる。

 <雌雄の区別> ♂の翅表は全体に黒色部がない。♀の前翅頂には三角形状の黒斑があり、ときに後翅外縁にも弱い黒条が走ることがある。

 保育社 「原色日本蝶類図鑑」全改訂版(4刷) 第23図版2. 83頁。

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 Favonius orientalis

 <分布> 北海道・本州・四国・九州および対馬。タイプ産地は横浜付近とされている。北海道では平地〜低山地に分布し、数も多い。本州では低山地に比較的普遍的にみられるがいずれの地でも数は少ない。
 国外ではアムール・ウスリー。旧満州・朝鮮半島・南千島に分布する。中国大陸(西・中部)にも記録があるが、詳細は不明。

 <生態> 年1回。暖地では6月上旬〜下旬、山地・寒冷地では7月にはいって出現する。暖帯・温帯樹林から人家周辺の二次林まで広い棲息地があり、午前10〜11時に活動し、♂はこの時間に占有性を示す。クリ・オカトラノオ・シシウドなどの花で吸蜜し、♂は湿地で吸水する。♂はフジミドリシジミとともに山頂によく吹き上がってくる。卵越冬。卵は食草の休眠芽の基部、小枝の分岐部、幹のさけ目などに1〜2個うまれる。

 <食草> クヌギ・アベマキ・コナラ・カシワ・ナラガシワ・ミズナラなどのブナ科。アラカシ・アカガシなども食べ、ソメイヨシノなどのサクラ類からも卵がみつかる。

 <雌雄の区別> 他のミドリシジミ類と同様に♂の翅表は金属光沢の緑色、♀は黒褐色。

 <変異> 北海道や本州高地帯に産するものは小型で、裏面の地色は白くなる傾向が強い。西南部へ向かうにつれて大型となり、地色も灰白色で暗化する。北海道産のなかには裏面亜外縁の白帯が外縁ぼほうへ広がる個体があり、♀ではとくにいちじるしい。

 <近似種との区別> エゾミドリ・ハヤシミドリ・ヒロオビミドリシジミに似る。

 保育社「原色日本蝶類図鑑」(全改定新版)(4刷) 第27図版1 99頁。

コツバメ

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 Callophrys ferrea

 <分布> 北海道・本州・四国・九州。各地に普遍的に産するが、早春に発生するためか調査が不充分で、島嶼には記録が少ない。国外では朝鮮半島に分布する。なお、本種はシベリア〜アムールなどに広く分布する(C. grivaldszkyi Lederer)と同属である可能性が強い。

 <生態> 年1回。春もっとも早く出現するもののひとつで、暖地では3月中旬〜下旬、寒冷地では5月中旬〜6月上旬に姿をみせる。成虫は樹林の周縁に多く棲息し、晴天の正午前後には♂は突出した枝先などにとまって占有性を示す。午前中の気温の低いときには太陽に向かって翅を倒し、日光浴をすることがある。ガマズミ・アセビ・アブラナ・キブシ・ダイコンなどの草木の花で吸蜜することも多い。蛹越冬。蛹化は地上の落葉の間などと考えられるが報告例はない。初夏より翌年春まで10〜11ヶ月を蛹ですごす。

 <食草> ツツジ科(アセビ・シャクナゲ・ネジキ・ナツハゼ・ツツジ類など)・スイカズラ科(ガマズミなど)・バラ科(リンゴ・ウワミズザクラなど)・ユキノシタ科(アカショウマなど)の植物のおもに花・蕾・若い果実を食べる。

 <雌雄の区別> ♂は♀よりも小型で、前翅表中室に性標がある。♀の翅形はまる味を帯び、翅表の青色斑は大きく発達し、後翅にまで広がる。

 保育社「原色日本蝶類図鑑」(全改訂新版4刷) 第29図版4. 118頁。

ミズイロオナガシジミ

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 Antigius attilia

 <分布> 北海道・本州・四国・九州に分布する。四国(南半部)・九州では山地性の種となり、産地も局限される。国外では中国大陸(西・中部)・モンゴル・旧満州・アムール・朝鮮半島などのものと同じく原名亜種。

 <生態> 年1回。平地では6月上旬〜下旬、山地・寒冷地では7月にはいって姿をみせる。成虫は平地〜低山地の二次林や落葉性安泰樹林などから高地の樹林まで幅広い地域に棲息し、本州ではもっとも普通ににかけるミドリシジミ族の1種である。活動時期はおもに夕方で、昼間は木陰の葉上にとまり、ときにクリ・オカトラノオなどの花で吸蜜する。
 卵越冬。卵は食草の休眠芽の基部や小枝の分岐部から幹のさけ芽、しわの部分まで、産付位置が限定されていまし。ふつう1〜2個うみつけられる。

 <食草> クヌギ・アベマキ・コナラ・ミズナラ・カシワ・ナラガシワなどの落葉性ブナ科植物を好み、アカガシ・ウラジロガシ・アラカシなどの常緑性ブナ科からも卵がみつかる。

 <雌雄の区別> ♀は♂に比べて翅形がややまる味を帯び大型で、裏面の黒色部は発達する傾向があるが、腹端による判別のほうが誤りがない。

 <変異> 北海道・東北地方北部のものは小型。本州中部以西のものでも高地や寒冷地のものは小さく、暖地へ、また平地へゆくほど大型となる傾向が認められる。
 北海道・東北地方や長野県下の一部地域では裏面の黒斑(おもに基半部の)に変異がいちじるしく、他の地域と同じ型(1c)から黒斑の発達した型(1f)まで、いろいろな段階のものがみられる。東北地方以西でも、1d〜eやこの両型をあわせた前後翅基部に黒斑のある型はときどき採集される。このような変異は遺伝的な現象と考えられている。
 そのほか、裏面の白色の地色の上に黒い鱗粉が散布され、暗化する個体も近畿地方以西によく見られるが、出現程度は地域によってよって一定したものではない。

 <近似種との区別> ウスイロオナガシジミと似るが、裏面地色、黒斑の形で区別は容易。

 保育社「原色日本蝶類図鑑」(全改定新版)(4刷) 第24図版1 85頁

トラフシジミ

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 Rapala arata

 <分布> 北海道・本州・四国・九州。各地に普遍的に分布するが、いずれの地域でも個体数は多くない。
 国外ではアムール・旧満州・鬱稜島・南千島に分布するが、朝鮮半島には記録がない。中国大陸の記録は疑問とされてきたが、Fig.29 の大英博物館所蔵の江西省九江産の標本は明らかに本種で、この標本をタイプとして夏型名 f. tyrianthinaButler が記載されている。したがって中国大陸における分布は確実である。

 <生態> 年2回発生。第1化(春型)は4月下旬〜5月中旬、第2化(夏型)は6月下旬〜8月上旬に出現する。第2化は出現期間も短く、ことに平地では目撃する個体数は少ない。北海道などの寒冷地では通常年1回(春型のみ)で、特定地域やその年の春の気温によっては第2化(1d)の現れることがある。従来、本種は原則的に年1化で、一部が2化、とされていたが、長谷川順一(1975)はこれと逆に通常年2化、一部が年1化であったという観察結果を報告している。
 本種の幼虫は葉を好まずおもに花・蕾を食べるので、過去の報告にみられる食草のなかには夏に花をつけるものが少なく、第2化の産卵植物や幼生期の生態などは依然不明の点が多い。成虫は樹林の周辺や伐採のあとなどに多く、春はレンゲ・ダイコン・アブラナ・ウツギなど、夏はクリ・シシウドなどの花で吸蜜する。蛹越冬。蛹は地上の落葉の間にみられる。

 <食草> フジ・クズ・クサフジなど(マメ科)、ウツギ(ユキノシタ科)、ノイバラ(バラ科)、ナツハゼ(ツツジ科)、サワフタギ(ハイノキ科)、クロツバラ・クロウメモドキ(クロウメモドキ科)、クリ(ブナ科)、ミズキ(ミズキ科)、リョウブ(リョウブ科)、トチノキ(トチノキ科)、ミツバウツギ(ウツギ科)などが報告されている。

 <雌雄の区別> ♂の翅表は♀より濃色で、後翅表第7室に半円形無光沢の性標がある。

 <変異> 春型(1c)の裏面地色は白色で、茶褐色の帯があり、夏型(1d)は地色が褐色で、春型と同様に茶褐色の帯がある。

 保育社「原色日本蝶類図鑑」(全改定新版)(4刷) 第29図版1 116頁

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