クロの昆虫図鑑

日々出会えた虫達の昆虫図鑑です。

鱗翅目セセリチョウ科チャマダラセ

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 Erynnis montanus

 <分布> 北海道・本州・四国・九州(対馬を含む)に分布するが、南西諸島には棲息しない。国外では中国大陸・旧満州・アムール・朝鮮半島に分布し、日本産は中国大陸(中・北部)〜アムール〜朝鮮半島産と同じく原名亜種に属する。タイプ産地はアムール。

 <生態> 年1回、3月下旬〜4月中旬に姿を現す。高地・寒冷地では4月下旬〜6月上旬に出現する。成虫はクヌギ・コナラなどの落葉性の雑木林に棲息し、早春に出現する。飛翔は活発であるが、すぐに路上・落葉・小枝などに翅を半びらきにしてとまる。レンゲ・タンポポ・スミレ類・ダイコン・ヤマザクラなどの多くの花で吸蜜する。
 越冬態は終齢幼虫(終齢の齢数は5〜8齢と観察に差がある)。幼虫は冬期、樹上の枯葉の中にひそみ、早春、落葉とともに地上に落下し、そのまま蛹化することが多い。

 <食草> ブナ科のクヌギ・アベマキ・コナラ・ミズナラ・カシワ・ナタガシワなど。

 <雌雄の区別> ♂の前翅前縁の基半部は上方にそりかえる。♀は大型で翅形はまる味を帯び、前翅表の地色は♂より淡色で、前翅中央付近に太い黄白帯が走る。

 保育社「原色日本蝶類図鑑」(全改定新版)(4刷) 第67図版3 305頁。

ダイミョウセセリ

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Daimio tethys

<分布> 北海道(渡島半島南部のみ)・本州・四国・九州(対馬を含む)に分布する。
国外ではビルマ北部・中国大陸(南部を除く)・旧満州・アムール・朝鮮半島・台湾に分布し、日本産は原名亜種で、タイプの産地は原記載には日本とのみ記されている。

<生態> 通常年3回(4月中旬〜10月中旬)、高地・寒冷地では2回(5月上旬〜9月中旬)姿をみせる。
成虫は樹林周辺の食草の多く生える地域に棲息し、飛翔は敏速であるが、すぐに葉上に翅をひらいてとまる。イボタ・アザミ類・オカトラノオ・スイカズラなどの花で吸蜜し、汚物にも飛来する。驚くと葉の裏側に翅をひらいてとまる。
越冬態は終齢幼虫で、幼虫は晩秋地上におり、早春摂食せずに蛹化する。

<食草> ヤマノイモ科のヤマイモ・オニドコロ・ナガイモ・ツクネイモなど。

<雌雄の区別> ♀は♂に比べやや大型で、前翅の白斑、後翅の白斑・白帯が大きくなる傾向が強い。♂の後肢けい節には長毛の束がある。翅形・斑紋では判別しにくい。

<変異> 若狭湾東部と伊勢湾西部付近を結ぶ線より東北の地域に産するもの(4b)は後翅表に白帯がなく、小白紋がわずかに現れるか、まったく無紋で関東型(原名亜種、ssp. tethys とされることもある)と呼ばれ、同線より西南の地域に産するもの(4a)には後翅に顕著な白帯があり、関西型(関西亜種、ssp. daiseni Riley)と呼ばれる。線の両側にあたる福井・岐阜・愛知県西部・志賀・三重県東部・京都府東北部では両型の中間型がみられる。また、この線から離れ、北上するほど白斑は消失し、逆に南下するほど白帯が太くなる傾向がみられる。


保育社「原色日本蝶類図鑑」(全改訂新版)4刷 第67図版4 305頁

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