クロの昆虫図鑑

日々出会えた虫達の昆虫図鑑です。

鱗翅目アゲハチョウ科アゲハチョウ

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キアゲハ

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 Papilio machaon

 <分布> 北海道・本州・四国・九州(屋久島以北)。国外では北アメリカ北部およびヨーロッパから極東アジアへかけての北半球の寒帯〜暖帯に分布し、日本のものは別亜種(ssp. hippoctates C.&R.Felder)とされる。原名亜種はヨーロッパから西アジア産。

 <生態> 通常年3〜4回。暖地では4〜5回の発生、北海道や本州中部以北の高山地では1〜2回の発生と推定される。成虫は陽当りのよい草原を好み、アザミ・ユリ類などの花に吸蜜にくる。♂は山頂を占有する傾向が強い。ときに海岸近くに発生することがある。蛹越冬。蛹は食草、食草近くの樹木や下草などに付着している。

 <食草> セリ科のシシウド・セリ・ボウフウなどの野生種。ニンジン・パセリ・セロリなどの栽培種。ときにミカン類・キハダ・コスモスなどで幼虫がみつかることもある。

 <雌雄の区別> 春型は♂♀に大差がなく、腹端による区別が必要となる。夏型の♀は♂に比べて大型で、地色が淡く、斑紋も不鮮明で基部付近(ことに後翅)の黒色が濃い。

 <変異> 春型は小型で、後翅外縁の黒帯は夏型に比べて細く、黒色部の色調も淡い。北海道や本州中部以北の高地で発生する夏型は、一見平地の春型のように小型で地色も淡い。

 保育社「原色日本蝶類図鑑」(全改定新版)(4刷) 第5図版1 20頁

クロアゲハ

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 Papilio protenor

 <分布> 本州・四国・九州・南西諸島に分布する。東北地方北部ではまれ。
 国外ではヒマラヤ・カシミール・ビルマ北部・ラオス・中国大陸南半部・朝鮮半島南部・台湾などに分布し、原名亜種はインド北部〜中国大陸産。日本のものは分布の東・北限にあたる。

<生態> 本州などでは通常年3回の発生、4月下旬より姿をみせる。九州南部では3〜4回、南西諸島では4〜5回発生と推定される。
 成虫は陽当りのよい地域よりも樹間のややうす暗いところに好んで棲息し、クサギ・トベラ・ネムノキ・ユリ類・ブッソウゲなどの花に吸蜜にくる。湿地で吸水することや汚物を吸うことがある。蛹越冬。蛹は植樹の枝、付近の樹木の枝、塀・垣根などでみつかる。

 <食草> サンショウ・イヌザンショウ・テリハザンショウ・ミヤマシキミなどの野生ミカン科のほか、各種ミカン類・カラタチなどの栽培種も食草となる。キハダ・コクサギなどでも幼虫がみつかる。コスモスやクスノキで飼育した報告もある。

 <雌雄の区別> ♂は翅全体が黒色で、後翅表前縁に黄白色の鮮明な横帯がある。♀の前翅の地色は淡く、翅脈が黒く目だち、後翅外縁の半月状赤斑は♂よりも発達する。

 <変異> 春型は夏型に比べて一般に小型。斑紋は季節による変異が少ない。
 台湾や中国大陸に分布するものは後翅の尾状突起がなく、日本産は尾状突起がある。
 本州から九州南部にかけてのものは、とくに尾状突起が長く、ssp. demetrius Fruhstorfer とされる。尾状突起の長さは南下するほど短くなる傾向があり、クライン現象を呈している。尾状突起の長短は遺伝的なものと考えられるが、南西諸島南部では有尾、無尾の両方の遺伝形質が混じりあって北へ向かって移行していることが認められ、ここでは尾状突起の長さにいろいろな変化がみられ、ときに無尾のものも採集される。
 沖縄本島周辺・八重山諸島のものは尾状突起が短く、後翅外縁の赤斑列は発達し、♀ではこの傾向が著しく、別亜種(ssp. liukiuensis Fruhstorfer)とされることがある。八重山諸島産の♀には赤斑列が二重に発達する個体がまれに採集される。また、八重山諸島産の♀の地色は2型あって、ひとつは通常のもので、もうひとつは地色がこげ茶色をしている。いまのところこの地色の♀は沖縄本島周辺では採集されていないようである。この地色もおそらく遺伝的なものと推察される。
 なお、無尾型は本州から九州までの地域でもときどき採集されている。

 保育社「原色日本蝶類図鑑」(全改定新版)(4刷) 第7図版1 25頁

ジャコウアゲハ

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 Atrophaneura alcinous

 <分布> 本州より南西諸島まで分布するが一般に産地は局地的。東北地方ではまれ。国外では朝鮮半島・中国大陸に分布する。日本産は原名亜種でタイプ産地は長崎付近?

 <生態> 本州中部以北の地では年2回、4月下旬より出現する。西南部地域では3回と推定されるが詳細は不明。南西諸島では周年発生している。成虫はゆるやかに飛び、ヤマツツジ・ウツギ・ノアザミ・トベラなどの花で吸蜜する。南西諸島を除いて越冬態は蛹で、食草から離れた人家の軒下・納屋・塀・石垣、枯枝や下草に蛹化していることが多い。

 <食草> ウマノスズクサ・オオバウマノスズクサ・リュウキュウウマノスズクサ。

 <雌雄の区別> ♂は翅表が黒く、にぶい光沢があり、♀は翅表が黄灰白色〜暗灰白色で光沢がない。♂は後翅表面亜外縁の半月状紋は弱いかまったくなく、♀は明瞭に現れる。♂の後翅内縁は内側へそりかえり、内側に灰白色の毛がある。

 <変異> 九州以北の原名亜種(ssp. alcinous Klug)では、春型・夏型の区別がとくに明瞭で、夏型は大きく、後翅外縁の半月状紋が黄色(春型では赤色)となる。屋久島のものは全体に暗化し、特に♀は原名亜種とは大きく異なり、腹部側面まで赤色の毛が広がる(ssp. yakushimana Esaki & Umeno)。このような傾向は屋久島産のみならず九州南部に産するもの全般に認められる。奄美諸島より沖縄本島へかけてのものは少し小型で、翅形がまる味を帯び、尾状突起も短くなる傾向がある。♀の地色は暗灰色で、腹部側面の赤色の毛は体節にそって背面にまで広がる(ssp. loochooana Rothschild)。宮古諸島の♀の地色は原名亜種のような黄褐色で、♂♀とも後翅の半月状紋は黄色味が強い(ssp. miyakoensis Omoto)。八重山諸島産は翅形が長くやや大型で原名亜種よりまる味を帯びる。後翅亜外縁の半月状紋は赤味が強く、地色も暗色である(ssp. bradanus Fruhstorfer)。

 保育社「原色日本蝶類図鑑」(全改訂新版4刷) 第3図版1 12頁

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アオスジアゲハ

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 Graphium sarpedon Linnaeus

 <分布> 本州より南西諸島まで広く分布する。本州中部以北ではまれとなり、秋田県南部と岩手県南部を結ぶ線が北限とされる。日本は分布北限にあたる。

 <生態> 通常は年3回、4月より姿をみせる。九州南部では3〜4回、奄美諸島以南では5〜6回の発生と推定される。成虫は敏速に飛び、トベラ・ネギ・ヤブガラシ・キバナコスモス・ソバ・ランタナなどの花に吸蜜にくるほか、湿地にもよく集まる。蛹越冬。蛹化は食草の葉裏や近隣の植物、人家の軒下などで行われる。

 <食草> クスノキ科のクスノキ・ヤブニッケイ・ニッケイ・タブノキ・アブラチャン・イヌガシなど。南西諸島ではバリバリノキなども食べています。

 <雌雄の区別> ♂は後翅の内縁がそりかえり、内側に灰黄色の毛がある。

 <変異> 春型は夏型に比べて小型で、青色帯の幅が広い、夏型は青色帯がせまく、青の色調がやや濃い。本州から沖縄諸島へかけてのものは ssp. niponum Fruhstorfer とされ、伊豆諸島の八丈島・三宅島のものは春・夏型とも青色帯の幅が広く別亜種 (ssp. hachijo-insulanum Kato) とされる。また、八重山諸島周辺のものは一般に大型で、青色帯の色調が濃く、別亜種 (ssp. morius Fruhstorfer) となる。

 保育社「原色日本蝶類図鑑」全改定新版(4刷) 第4図版1 13頁

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