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Emberiza cioides
[特徴] ♂は頭上から上面が茶褐色。頬は黒く、眉斑と頬線、喉の白が目立つ。♀は全体に淡色で褐色味が強い。嘴はやや太く短い。♀♂とも腰と上尾筒は赤褐色。尾の外側に白斑があり、飛ぶと目だつ。
[習性] 北海道から九州(屋久島)で繁殖し、寒冷地のものは冬は暖地に移動する。‘チョチィリピィリチィ’と囀り、「一筆啓上仕り候」とか「源平つつじ白つつじ」と聞きなされる。地鳴きは‘チチ’‘チチチ’と2声または3声。草木の種子を食べ、繁殖期には昆虫類も捕食する。
日本文芸社「野鳥図鑑」(1刷) 90頁。
[特徴] 成鳥は全長17cmほどでスズメとほぼ同じ大きさだが、尾羽が長い分だけ大きくみえる。成鳥の顔は喉・頬・眉斑が白く目立ち、「頬白」の和名はここに由来する。白色部の間は帯模様で仕切られ、オスはこの模様が黒いが、メスは褐色なのでよく観察すると区別がつく。幼鳥は顔の色分けが不鮮明で、全体的に淡褐色をしている。
くちばしは短く太い円錐形をしている。頭頂部は褐色と黒の羽毛が混じり、短い冠羽がある。首から下は全体的に赤褐色だが、背中には黒い縦しまがあり、翼の風切羽は褐色に縁取られた黒色である。また、尾羽の両外縁2枚は白く、飛翔時に尾羽を広げるとよく目立つ。
[生態] シベリア南部、中国から沿海地方・朝鮮半島、日本まで、東アジアに広く分布する。日本では種子島・屋久島から北海道まで分布し、身近な野鳥の一つである。基本的に長距離の渡りはしないが、北海道などの寒冷地では夏鳥となる。
平地や丘陵地の森林周辺、農耕地、草原、荒地、果樹園、河原など明るく開けた場所に生息する。主に地上や低い樹上で活動し、丈の高い草の茂みに潜むことがあるが、高木の梢にはほとんど行かない。単独または数羽ほどの小さな群れで行動する。食性は雑食性で、繁殖期には昆虫類、秋から冬には植物の種子を食べる。
春になるとオスは草木の上に止まってさえずる。地域や個体による差があるが、さえずりの節回しは独特で「ピッピチュ・ピーチュー・ピリチュリチュー」などと聞こえる。この鳴き声の聞きなしとして「一筆啓上仕候」(いっぴつけいじょうつかまつりそうろう)「源平つつじ白つつじ」などが知られている。
低木の枝に枯れ草を組んで椀状の巣を作り、一度に5個前後の卵を産む。畑の背の高い作物の間に営巣することもある。卵は白色で、黒褐色の斑点や曲線模様がある。また、カッコウに托卵されることがある。
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