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ヒトラーが地下の要塞で過ごした最期の12日間に焦点を当て、彼の個人秘書を務めた
トラウドゥル・ユンゲの目を通して歴史的独裁者の知られざる側面を浮き彫りにしていく衝撃の実録ドラマ。
監督は「es[エス]」のオリヴァー・ヒルシュビーゲル。
主演は「ベルリン・天使の詩」「永遠と一日」のブルーノ・ガンツ。
歴史家ヨアヒム・フェストの同名ノンフィクションとヒトラーの個人秘書ユンゲの回顧録を原作に、
戦後最大のタブーに真正面から挑んだ問題作。
1942年、トラウドゥル・ユンゲは数人の候補の中からヒトラー総統の個人秘書に抜擢された。 1945年4月20日、ベルリン。第二次大戦は佳境を迎え、ドイツ軍は連合軍に追い詰められつつあった。
ヒトラーは身内や側近と共に首相官邸の地下要塞へ潜り、ユンゲもあとに続く。
そこで彼女は、冷静さを失い狂人化していくヒトラーを目の当たりにするのだった。
ベルリン市内も混乱を極め、民兵は武器も持たずに立ち向かい、戦争に参加しない市民は親衛隊に
射殺されていく。そして側近たちも次々と逃亡する中、ヒトラーは敗北を認めず最終決戦を決意するが…。
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まず何と言っても、ブルーノ・ガンツが素晴らしいです。
以前見た「ヒットラー第一章、第二章」のロバート・カーライルは、前も書きましたが、
演技以前に見た目が・・迫力が無くて・・。
やはりヒトラーほどの人を演じるとなると、あの外見って大事ですからね。
今回のブルーノ・ガンツでは、怖さや迫力、そして時に弱々しさが見え隠れする晩年のヒトラーの姿を
ありありと見ることが出来ました。本物もこんな感じだったのだろうな、と思えました。
ヒトラーについては、今さら述べる感想もありませんが・・
印象的だったセリフ。
“戦時に市民など存在せん”
“弱さには死あるのみ”
“いわゆる人道など坊主の寝言だ”
“同情は最大の罪だ
弱者への同情は 自然への背信だ”
ソ連軍が圧倒的に優勢となり、市民の犠牲が多くなる中、
降伏の提案が出た時に放った言葉。戦時に市民は存在しない。
同じような言葉を、「ヒバクシャ 世界の終わりに 」でも聞きました。
以下、私の記事からの抜粋です。
米国に原爆調査機関があり、肥田医師は、そこに資料の提示を求めただけで、4度も逮捕されたとか。
結局その機関の目的は、被爆者の救済ではなく、被爆者を研究・調査するだけという目的。 肥田医師の言葉が印象的です。 「お偉いさんたちは、ある目的のためなら人がいくらか死ぬのは仕方ない、という考え方を持っている。」 「見捨てられる運命の、大儀のための犠牲。」 結局、数字を漠然と見るだけという感じでしょうか。 犠牲者何万人、何百万人。
その中には小さな子供や赤ちゃんがいたり、幸せな家族があったり、
1人1人に様々な思いや感情があったり・・・ なんて、一般人が想像するようなことは、
想像しないのか、しないようにしてるのか。
なにしろ、「何百万」という1つの固まりにしか見えていないのでしょうね。
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