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芥川賞作家・吉田修一の同名ベストセラーを「涙そうそう」の妻夫木聡と
「博士の愛した数式」の深津絵里主演で映画化したヒューマン・ミステリー・ドラマ。
長崎の漁村で孤独な人生を送り、ふとしたことから殺人者となってしまった不器用な青年と、
そんな男と孤独の中で出会い許されぬ愛に溺れた女が繰り広げる出口のない逃避行の顛末を、
事件によって運命を狂わされた被害者、加害者それぞれを取り巻く人々の人間模様とともに綴る。
共演は満島ひかり、岡田将生、樹木希林、柄本明。監督は「フラガール」の李相日。
長崎のさびれた漁村に生まれ、自分勝手な母に代わり、引き取られた祖父母に育てられた青年、清水祐一。 現在は、土木作業員として働き、年老いた祖父母を面倒見るだけの孤独な日々を送っていた。
そんなある日、出会い系サイトで知り合った福岡の保険外交員・石橋佳乃を殺害してしまった祐一。
ところが、捜査線上に浮上してきたのは福岡の裕福なイケメン大学生・増尾圭吾だった。
苦悩と恐怖を押し隠し、いつもと変わらぬ生活を送る祐一のもとに、一通のメールが届く。
それは、かつて出会い系サイトを通じてメールのやり取りをしたことのある佐賀の女性・馬込光代から
のものだった。紳士服量販店に勤め、アパートで妹と2人暮らしの彼女もまた、
孤独に押しつぶされそうな毎日を送っていた。そして、話し相手を求めて祐一に久々のメールを送った光代。
やがて、初めて直接会うことを約束した2人だったが…。
allcinemaより
感動しました。
一番最後の祐一の顔が頭から離れない…
あの表情を思い出すだけで、泣きそうになってしまう。
あぁ…何と言ったらいいのか。
一見、祐一も光代も不幸に思える。
イケメン大学生はお気楽で幸せに思える。
でも、たとえほんのひとときでも、世間の目や結果がどうあれ、
祐一と光代は、互いにかけがえのない存在となり、そして深く愛し合った。
あの一瞬を持つことができただけで、2人は・・・幸せ…幸せって言葉ではないかな。
なんという言葉が当てはまるのか分からないけれど、
かけがえのない人生を送れた…と感じます。
イケメン大学生に、これからどんな未来が待ち受けているのか分からないけれど、
毎日ヘラヘラと、深く思い悩むこともなく、笑いながら過ぎていく日々など…
逆に気の毒に思えます。
人にとって幸せな一生ってなんだろう。
そんな事を以前考えましたが、最近は、この問いかけ自体が愚問に思われます。
幸せだったらいいのか?
生きるって、もっともっと強烈なものなんじゃないか…
例えば自分が死に際になり、ベッドに横たわっていたとします。
もう自分の人生が終わる。自分の人生を振り返ってみる。
順風満帆の人生を思い返し、穏やかな気持ちでいるのか?
例えば(極端な例だけど)、祐一と光代だったらどうだろう。
それぞれ、長い人生のうちの一瞬、お互いが愛し合った日のことを思い、
涙が溢れることだろう。
そんな強烈な愛を思い返しながら息を引き取っていく…
なんだか訳分からなくなってきましたね。
さて、どっちがいいでしょう?なんて…。
実際、死に際なんて想像もできないし、想像できないことを想像してるのだから、
現実味などないのですが。
「悪人」ということについては、他の登場人物についても考えることはあるのですが、
とにかく私は、あの2人の愛に感動してしまいました。
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