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実家にいるマフィンさん、またの名をのんき。
首にドラえもんのような鈴が付けられています。
思い起こせばあれは3年前の真夏、
マフィンさんは垣根をやぶって脱走しました。
本人はちょっと冒険♪くらいの気持ちだったようですが、
もともと方向オンチな彼女、
自力で帰ってこられるわけがありません。
何の芸もできないただの雑種犬ではありますが、家族にとっては大切な大切な子、
両親の心痛はただごとではありません。
すでに横浜住まいをしていた私は大して役に立てませんでしたが、
両親と、それから急遽舞い戻ってきた兵庫県在住の妹は、
大捜査網を緊急配備しました。
自分達で探すのはもちろんのこと、
ビラを作成し新聞折込広告として配布してもらい、
電柱や公共施設にビラを貼り、
隣町に住む私の連れ合いの両親にも協力して頂き、
ペット専門の探偵を呼び( ギャラ高し!!)……
とにかく八方手を尽くしました。
それらが奏功し、徐々に目撃情報が集まり始めたのが脱走から2日目。
3日目の朝には家からかなり離れた公園で無事確保と相成りました。
本人は「 やっと来てくれた〜〜疲れたよう〜〜 」というように喜んで飛びついてきたそうです。
かくしてマフィンの冒険旅行は終わりました。
仕事の合間を縫って走り回った父の携帯は、汗の塩でぶっ壊れました。
ほとんど不眠不休だった母は、一件落着後がっつり寝込みました。
ビラの印刷や配布にかかったお金、ペット探偵へのギャラ、垣根の補修費用その他の出費は
そりゃもうホラーなものでした。
今回は「 終わりよければすべてよし 」と言える結末となってくれましたが、
二度とこんな事態になってほしくない。
というわけで、首に鈴。
直径が大きいためヒステリックな感じの音にはならず、
“ アルプスの少女ハイジ ”に出てくるヤギたちのような、牧歌的な響き。
からからからん♪
ちりちりちりん♪
庭から玄関先から聞こえて参ります。
マフィンさんは今日も幸せなようです。
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