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今、盗作騒動中のオリンピックロゴを見て何かひっかかると思い考えていたらふと思い出したことがありました。
ひっかかっているのは、私の場合は論争になっているカタチの方ではなくて、色のほうです。
終戦70周年ということでTVなどで戦中の話を目にする機会が多いからなのかもしれません。 それかここ連日の記事で書いた内容の流れなのかもしれません。
中学くらいのことだったと思います。
いつもは私の着ているものに、ほとんど何も言わなかった祖母が「あれ、そんな変な色のズボン嫌ね」と言われ
たことがありました。
変な色のズボンとは、当時アメカジの定番として友達の間で流行っていたチノパンのことで、私のはちょっとカー
キ色に近いものでした。
「え なんで?これ流行ってるんだよ」という私に「そんなのが若い子の間では流行るような時代になったの、お
ばあちゃんはなんか陰気で嫌よ、昔のことを思い出すわ」と祖母。
そう言われてもなんのことかわからずにいた私に「軍服よ、ここに赤いのつけてね」と首のあたりをさわりながら
ぽつりと。
ああそういうことなのかとやっとわかり、なんだか申し訳ない気持ちになり、祖母の前ではカーキ色を着なくなっ
てしまいました。
カーキと赤はそんな悲しい記憶のない人にはスタイリッシュな配色なのかもしれません。
もし祖母が今このロゴを見たら、きっと何か言いうと思います。
「嫌な色ね」と、そしてこんな色が平和祭典のオリンピックのロゴに選ばれるなんて「そんな時代になったのね」
と、そしてわたしが「ひっかかって」しまっているのは、そんな祖母の悲しい記憶の一滴が私の記憶にも落ちたか
らだと思います。
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