蛙の雑語帖

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百服寧

「百服寧」とは何か?皆さんよくご存知の「あるモノ」の中国名です。読みをカタカナで表記すると、「ぱいふぅにん」になります。

これは蛙が語学研修で北京に行った頃の話。当時の北京は、トイレの水準がじつにピピンのピンからキリキリキリまで、幅広〜い街でした。公衆トイレ屋が小商いとして成り立ち、男女の中間では使用料として紙を売るオジサンまたはオバサンがいました。そこのウチの子らしい男の子が、周りの草地でペットの兎に草を食べさせていたのを思い出します。
当時、「北京のトイレはきたない」という都市伝説にすっかり脅されていた蛙は、極力その場所を使わずに済むよう、水を飲む量を減らしていました。

実際、北京のトイレ事情はどうなっていたか。結局、設備の新しさ次第でした。新しいトイレは綺麗・快適。古いトイレは汚い・故障が多い。当たり前と言えば、当たり前です。この故障が度々起こるので「きたない」印象が強くなったのでしょう。
他にも、汚いかどうかは別として、お手洗い文化(?)の違いが、日本人には結構ショックだったのではないだろうかと。蛙が行ったときは少数派でしたが、ドアの無いトイレとか。紙は流さず、屑篭に捨てるトイレだとか。
おそらく、現在は首都の威信をかけて、墺運会(オリンピック)に向けトイレを整備中でしょうから。勝手な言い分ながら、離れてみれば懐かしいのどかなトイレたちは少しずつ姿を消していることでしょう。

では、設備の新しい、綺麗なトイレは?清掃整備のオバチャンにチップを払う場所もあったようです。幸か不幸か、そういうトイレには出くわしませんでした。
また、北京は硬水の街ですので、飲み水は買わなくてはいけません。毎日飲む水に金を出さなければいけない……となると、つい、ケチってしまいます。

そして、当然の結果として、身体を壊しました。
研修生担当の中国人学生と一緒に病院に行き、診察を受けました。外国のことなので、正確な病名は分かりませんでしたが。おそらく膀胱炎のようなものだろうと思います。温厚そうなおじさま医師が診てくれまして、ニッコリ笑いながら「日本の薬を出してあげるから、大丈夫だよ」と言って、二種類の薬を出してくれました。その一つが「百服寧」です。
「ぱいふぅにんって、どこかで聞いたなぁ。え〜と、頭痛、発熱に効いて。非ピリン系で……」
と読みながら箱をひっくり返すと、そこには
「Bufferin」と書かれていました。
……中国に来て、とりあえず現金払いの保険は帰国後で、貰った薬が「バファ○ン」かい!

こうして蛙は、漢字というものが表意文字であると同時に表音文字であること。
高かろうが、トイレが壊れようが、水はケチってはいけないということ。
を、身をもって学んだのでした。

ちなみに、もう一つの薬はクラビット錠でした。しかも、説明書には「性病」であることを前提に文章が書かれていた。ちくしょー!

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