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医療事故:01-06年度、県立5病院で63件 県が未公表の事例も /茨城
◇「軽微」などは2年で6194件
県立の5病院で01年度-今年度(8月2日現在)までに発生した医療事故が計63件にのぼることが、毎日新聞の情報公開請求で分かった。内訳は死亡が4件、後遺障害が6件。昨年度も重度の後遺障害が残る医療事故が2件発生したが、県が公表していないことも判明した。
インシデント(軽微な被害)とヒヤリ・ハット事例(被害なし)は04-05年度の2年間で計6194件に達した。
県立の5病院は中央病院(笠間市鯉渕、500床)、友部病院(同市旭町、346床)、こども病院(水戸市双葉台、100床)、医療大付属病院(阿見町阿見、120床)、こども福祉医療センター(水戸市吉沢町、160床)。
最も医療事故が多かったのは精神科がある友部病院の32件(死亡2件)で、以下こども病院10件(後遺傷害2件)▽医療大付属病院8件▽中央病院7件(死亡2件、後遺障害4件)▽こども福祉医療センター6件----となった。
医療事故はレベル1(軽度の後遺障害)-レベル4(死亡)までに分かれ、こども病院の2件はレベル3、中央病院の4件はレベル2が1件、レベル1が3件だった。
具体的には、友部病院では患者が電車に飛び込んだり、病院内で首をつるなど医療行為以外の事故が多数発生。中央病院では患者の報告書に別の患者情報を誤記入し、誤った書類をもとに手術した事故や患者の体内にガーゼが残留する事故が発生。こども病院では診断ミスや薬の過剰投与などが起きている。
また、医療事故の一歩手前であるインシデントとヒヤリ・ハット事例(04-05年度)で最も多かったのは中央病院の3673件。以下、こども病院1706件▽友部病院529件▽医療大付属病院189件▽こども福祉医療センター97件。中央病院では看護師の事案が3593件(ヒヤリ・ハット事例2782件、インシデント811件)と全体の97・8%。インシデントでは、輸液成分が異なる輸液の実施やインシュリンの誤注などがあった。
県立病院では医療事故が発生した場合、現場から上司、院内の委員会、そして院長へと報告が上がり、具体的な対応をする。00年には医療事故で患者が死亡または傷害を負った場合に県に報告するよう通達を出した。03年以降は医療事故の公表基準を定め、レベル3以上の医療事故は原則公表としている。こども病院では昨年9月4日と10月20日の2回、レベル3の医療事故が発生したが、現段階で公表していない。県は「現在遺族と協議中で、遺族の同意が得られてから公表したい」としている。
(毎日新聞社、2006年9月18日)
こういった医療事故の情報は、国家として一度厳密に全国の全ての医療機関を対象に精査し、実際の全体像と実像を確認する必要があると思う。
そういった状況確認なしに医療の安全性確保は不可能である。それは、診察や検査などを行わずに診断を出し治療することの安全性がないのと同じである。
日本の医療改革を進めるのなら、そういった調査を先ず実施すべきであろう。
只闇雲に医療費を削減するだけでは、医療の発展も、医療の効率化も、医療の安全性向上も望めないだけでなく、日本の医療制度が崩壊するだけである。
また、医療費削減も時代の流れとして仕方がないのであろうが、他にまだまだ改革して無駄金を浪費している状況を改善しなければならないところが沢山あるように思えてならない。
為政者や公僕は、国家の為、国民の為に、命を懸けて任務を全うする気概が欲しいものだ。そうであれば、判断は誤らないだろうに・・・。
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