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1990年から1997年の間に、代替医療の受診は6億2900万回と増加したのに対し西洋医学の医師への受診は横ばいであった。
Eisenberg, D.M.: Journal of American Medical Association 280(18): 1569-1575.
以前この項で紹介したNew England Journal of Medicineに掲載されたDr. Eisenbergの1990年の調査では、西洋医学の医師への受診は3億8800万回であった。 そしてカイロプラクティックや鍼灸などの代替医療の受診は4億2500万回であった 。
この時点でアメリカの一般市民にとって医療における主流(メイン・ストリーム)に逆転が起きていることが判明していた。
今回の論文はその後の経過をまとめたものだが、結果として西洋医学離れが更に進行していることが明らかになっている。
1997年の調査では、西洋医学の医師への受診は3億8800万回から横ばい。 それに対してカイロプラクティックや鍼灸などの代替医療の受診は4億2500万回から6億2900万回と著しく増加していた。
その理由には、近年の医療費の高騰に加えて、医療保険の掛け金の高騰により保険を持たない者の割合が増加したことが、患者達が病院に行かないことに更に拍車をかけている原因のひとつであろう。 しかし、患者達は代替医療の受診はしているのである。
賢明なるアメリカ市民は、医原病や医療過誤のリスクを知り、それを避けて、先ずは自然で安全な代替医療を試すようになった。 そして慢性疾患の患者達も症状を抑えるだけで原因を解決せず副作用のリスクの高い医薬品を生涯呑み続ける事よりも、カイロプラクティックや鍼灸などの代替医療の症状に対する効果だけでなく、原因療法(根本療法)であるところを評価しているようだ。
アメリカ合衆国連邦政府は、補完代替医療の研究調査に多くの予算を割り当てている。 日本は、この面でも20年以上遅れていると言えよう。
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