医学と病気・医療と健康

雑事に忙殺されておりましたが、2年振りに再開しました。宜しくお願いします。

過去の投稿日別表示

[ リスト | 詳細 ]

全2ページ

[1] [2]

[ 次のページ ]

自殺の女性医師は「過労死」 愛媛の病院側に賠償命令

愛媛県新居浜市の「十全総合病院」に勤めていた女性医師(当時28)が自殺したのは過労のためだとして、関西に住む両親が病院を経営する財団法人「積善(せきぜん)会」に対し、約1億9000万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が28日、大阪地裁であった。

大島真一裁判長は「うつ病だったのに病院が業務を軽くする措置を怠った。長時間拘束され、精神的緊張も強いられていた」とし、過労で自殺に追い込まれたと認定。逸失利益と慰謝料など約7700万円の支払いを病院側に命じた。

原告側代理人の弁護士によると、勤務医の過労自殺をめぐり、病院側に損害賠償を命じた判決は全国で初めてという。

判決によると、女性医師は02年1月から同病院の麻酔科に勤務。翌年夏にうつ病と診断され、症状は次第に悪化した。04年1月、病院内で麻酔薬を静脈に注射して自殺。その直前まで4カ月間の時間外労働は月100時間を超えていた。

判決は、病状が悪化した後の勤務実態について過労と自殺の因果関係を認定。「病院側が休職させるか、業務の大幅な軽減を図るべきだった」と判断した。

判決後、女性医師の父親(63)は大阪市内で記者会見し、「勝訴しても娘の笑顔は見られない。悲劇が二度と繰り返されないよう、医師の労働環境の改善を願いたい」と訴えた。一方、積善会の代理人弁護士は「判決内容は納得できない。控訴するかどうか検討したい」と話した。

(朝日新聞、2007年05月28日)



国が国民の健康的で文化的な生活を保障しているように、雇用主も従業員の健康と人間的な生活を保護しなければならない。

しかし、これまでにも報道されてきた様に、病院勤務医の激務は常態化しており、医師の肉体的・精神的な負担と疲労は限界に来ているようだ。

今回の件でも、自殺した女性医師は、その直前まで4カ月間の時間外労働は月100時間を超えていた、という事である。

しかも麻酔科に勤務ということだから、緊急手術などで夜間も睡眠が十分に取れないなど、疲労困憊していた可能性は高い。

前途洋々とした28歳という若さの女性医師を失った損失は計り知れない。

その逸失利益と慰謝料などは約7700万円と計算されたようだが、これはいささか安過ぎるように思う。


今後は、国が医療制度を適切に改革し整備して、有能な人材を医療現場から喪失しないシステムの構築に全力を挙げて欲しい。


また、女性医師は「うつ病」と診断されていたようだから、恐らく「抗うつ剤」などの薬が処方されていたであろう。

その薬が効果を発揮しなかったのは自殺という結果から明らかだが、その自殺が抗うつ剤などの薬の副作用であったのではないかという疑義も残されている。


そういった事実関係はどうだったのか、解明されているのか、気になるところである。



先ずは、故人のご冥福をお祈りしたい。

開く トラックバック(1)

河瀬監督「殯の森」にグランプリ カンヌ映画祭

●奈良の山間部が舞台

フランス南部カンヌで開催されていた第60回カンヌ国際映画祭は27日夕(日本時間28日未明)、最高賞「パルムドール」に次ぐ審査員特別大賞「グランプリ」に日本の河瀬直美監督(37)の「殯(もがり)の森」を選出して閉幕した。

邦画の同賞受賞は1990年の小栗康平監督「死の棘」以来。最近のカンヌ映画祭での主要賞受賞は、97年に今村昌平監督の「うなぎ」が最高賞を、2004年に柳楽優弥さんが「誰も知らない」で男優賞を受賞した。河瀬監督は授賞式で「映画を作り続けていてよかった」と喜びを語った。

「殯の森」は妻と死別後、認知症になりグループホームに住む老人と、子供を亡くしたばかりのグループホームで働く女性が墓参りの途中で森に迷い込む話。監督の養母の介護経験や故郷の奈良市郊外の山里が舞台になっており、単純な物語や自然描写のなかに自らの体験に裏打ちされた人間の深遠な悲しみや存在が描かれている。

奈良市の文筆業、うだしげきさんと女優の尾野真千子さん、渡辺真起子さんらが出演し、主に同市の山間部で撮影した。

河瀬監督は奈良市生まれ。97年、初の劇場用映画「萌の朱雀」でカンヌ国際映画祭の新人賞「カメラドール」を史上最年少で受賞しており、カンヌでは2度目の快挙。03年にも「沙羅双樹」が、主要賞の対象となるコンペティション部門に出品されたが、惜しくも落選した。「殯の森」は劇映画では4本目の作品。

河瀬監督は受賞あいさつで、「殯の森」が最高賞に届かなかったことについて「残念だという思いもある」と率直に語る半面、「また次のステップにできる賞だと思っている」とも述べて、再び最高賞に挑戦したいとの意思をにじませた。

今回の映画祭には22本が出品されて賞を争った。

審査委員長は英国のスティーブン・フリアーズ監督。
最高賞はルーマニア人のクリスティアン・ムンジウ監督の「4カ月、3週間と2日」。
第60回を記念した特別賞には米国のガス・ヴァン・サント監督の「パラノイド・パーク」。
監督賞には米国のジュリアン・シュナーベル監督の「潜水服は蝶の夢を見る」が受賞した。

(産経新聞、2007年05月28日)


素晴らしい報道があった。

映画のような芸術作品を評価し優劣を決めるのは困難なことだが、言語、文化、思想、宗教、人種などを超えて、日本の、日本人の作った作品が共感を呼び、そして評価されるのは嬉しいことだ。


河瀬直美監督、本当におめでとうございます。

看護師の勤務さらに長く 8割が「疲れ取れない」

国立大病院に勤務する看護師の超過勤務時間が長くなり、10人に8人が「翌日も疲れが取れない」と感じていることが、全国大学高専教職員組合の調査で17日、分かった。

調査は昨年10月に実施し、25病院の看護師計5410人が回答。

1カ月の超過勤務時間が「20時間未満」は48%で、前回調査(2000年)の59%より大幅に低下。逆に「20時間以上-40時間未満」は32%(前回比3ポイント上昇)、「40時間以上」は16%(同4ポイント上昇)と長時間化の傾向を示した。

勤務後に「一晩眠れば疲労は回復する」と回答したのは前々回調査(1995年)が34%、前回が25%で、今回は17%にまで低下。翌日も疲れが取れないことがあると答えたのは81%(前回56%)に上った。

一方、61%が最近半年間に、医療事故などにつながりかねないミスや「ヒヤリハット」を経験。19%が「いつも辞めたいと思っている」と回答した。

同組合は「業務が過密で、長時間働いても十分な看護ができていないという声が多い。現在の人員では十分な安全対策を保障できない」と指摘している。

(共同通信社、2007年5月18日)


病院勤務医の激務についての調査報告があったことが記憶に新しいが、今回は国立大病院に勤務する看護師の超過勤務時間などについての報告である。

やはり看護師も人員不足からか、超過勤務時間の増加傾向がみられる。

そして翌日も疲れが取れないことがあると答えたのは81%にも達している。

何故だろうか。


病院における西洋医学の診療で、医療機器などの発展が著しく、昔と比べて看護師が操作する医療機器や医療器具などは比較にならないほどに増加し、その操作も複雑化している。

同様に医薬品の種類も増え、覚えなければならない事が沢山ある。

そういった状況下でストレスは増加している事は想像に難くない。


それに加えて、昨今の医療過誤訴訟の増加なども精神的プレッシャーであろう。

また、患者の品性が低下し、肉体的または言葉による暴力なども問題の一部を占めているであろう。


西洋医学の医療の主力ともいえる看護師、彼女ら(彼ら)の能力を発揮させる環境の整備が必要であると考えられる。

国の責任だ。


但し、看護師の個人的な健康管理も重要である。

例えば、喫煙などの悪習の有無、食生活、運動などの状況が、健康的で体力が充実するように努めているかどうかを調べる必要がある。


国、行政、病院、そして個人で、それぞれに改善すべきところを改善しなければ、日本の医療は危機に直面している現状から、崩壊へと進行してしまう可能性がある。

看護師2人を書類送検 福岡、国立病院の挿管ミス

国立病院機構福岡病院(福岡市南区)で昨年4月、入院していた福岡県の男性=当時(78)=が気管に挿入する人工呼吸器のチューブを誤って食道に挿入され窒息死した事故で、福岡県警南署は18日、チューブを誤挿入したとして業務上過失致死容疑で、同病院の27歳と22歳の女性看護師を書類送検した。

2人は「男性がチューブをかんだため挿入できなかった。食道には入れていない」と容疑を否認しているという。

同署は、チューブが食道に挿入されていたことが確認されていることから、2人が不合理な弁解をしていると判断。「厳しい処分を求める」との意見を付けた。

調べでは、男性は昨年4月3日、重症の間質性肺炎で入院。口にくわえた筒状のホルダーに通したチューブを気管に挿入され肺への酸素供給を受けていた。看護師2人は同月20日午前8時50分ごろ、シーツを交換中にホルダーが外れかけたため装着し直したが、チューブを食道に誤挿入したため、男性を約1時間半後に酸欠による窒息で死亡させた疑い。

病院のマニュアルでは、ホルダーが外れた際は医師を呼ぶことになっていたが、2人は「ホルダーがずれただけ」と判断し自分たちで装着し直した。男性の血中酸素濃度が低下して初めて医師を呼んだという。その後、食道への挿管が判明。医師が気道に挿入し直したが男性は死亡した。

病院は同日、医療ミスについて、遺族に謝罪するとともに南署に届けていた。

(共同通信社、2007年5月18日)


間違いを間違いと素直に認めることは簡単なようで難しい時もある。

ましたや、人の命を奪ってしまった場合にはそうであろう。

しかし、病院のマニュアルを無視し、ホルダーが外れた際は医師を呼ぶことになっていたが、2人は「ホルダーがずれただけ」と判断し自分たちで装着し直した。

そして、男性の血中酸素濃度が低下して初めて医師を呼んだという。

その後、食道への挿管が判明、医師が気道に挿入し直したが男性は死亡した。

つまり食道への誤挿管が判明しているのだ。

だが、2人は「男性がチューブをかんだため挿入できなかった。食道には入れていない」と容疑を否認しているという。

裁判で事実が認定されるのを待つしかないのだろうか。

修士および博士課程に進む看護師の数が十分ではない可能性あり

修士および博士課程に進む看護師の数は、大学教育および高度先進医療に携わる看護師の需要を満たすには不十分と、研究は示唆

米国における修士および博士課程に進む看護師の数は、大学教育および高度先進医療に携わる看護師の需要を満たすには不十分であるという研究結果が、『American Journal of Nursing』5月号で報告された。

「現在の看護師不足に対し、看護学校側は公認の看護学教員が不足していることをプログラム拡大の障害として挙げている」と、ノースカロライナ看護センター(ローリー)のJames William Bevill, Jr, MSN, RNらは論文で述べている。「我々は、看護師の初任時の学位レベルおよびその他の個人的特性と、その後の上級看護教育のタイミングおよび実現との間に、どのような相関パターンがみられるかを明らかにすることを目指した」。

研究者らは、ノースカロライナ州の免許更新過程を通じて収集したデータの経時解析を用いて、初任時に種々の学位を有した新卒の登録看護師(RN)の教育に関する流動性(educational mobility)を研究した。

研究対象集団には、1984年に免許を取得した新卒者3,384名からなるコホート(10年後の時点では2,850名が現役で、引き続き本研究に参加、20年後の時点では2,418名が現役で、引き続き本研究に参加)、および1994年に免許を取得した新卒者5,341名からなる別のコホート(10年後の時点で4,211名が現役で、引き続き本研究に参加)が含まれた。

ノースカロライナ州と他州との比較を容易にするために、2004年に免許を取得した新卒者5,400名からなる第3のコホートの人口統計学的データも研究対象に含め、全米看護連盟が収集した看護教育研究に関するデータと併せて検討した。

20年後には1983-1984年のコホートメンバー2,418名のうち26%、および10年後には1993-1994年のコホートメンバー4,211名のうち17%が、上級学位を目指していた。すなわち、看護学の上級学位を目指したのは各コホートの19%および12%にすぎなかった。いずれのコホートにおいても、看護学の修士号または何らかの分野の博士号を取得したすべての看護師の80%以上が、看護師として働き始めた時点で学士号をもっていた。

上級学位を目指すことの予測因子は、看護師として働き始めた年齢が若いこと、男性であること、および人種的または民族的マイノリティに属することであった。

「我々の知見に基づいて、特に男性の、または人種的もしくは民族的マイノリティに属する、看護学の学士号をもつ卒業生の数を増やすことが、潜在的な看護学教員のプールの拡大に最も迅速な影響を与えるだろうと、我々は提言する」と、著者らは述べている。

研究の限界には、修士または博士レベルまで教育を受けるであろう将来の新卒者の割合を予測できないこと、分析対象が研究期間を通して州内でRNの免許を保持していたノースカロライナ州の新卒看護師からなる2つのコホートに限定されていること、配偶関係や子供の有無など、おそらく人口統計学的因子よりも直接的に教育に関する決断を方向づけるであろう多くの変数に関するデータが不足していること、およびノースカロライナ州以外の地域への一般化が可能でないことが含まれる。

「高等教育の価値への理解と、それを目指すことへの期待を、すべての看護師に浸透させることが重要であろう」と、著者らは結論づけている。しかし初歩レベルの準学士号から修士号または博士号へと進む通常の過程には、時間も経費もかかる。我々は、修士号および博士号をもつ看護師の集団を増やす一番の早道は、より多くの看護師に学士レベルで仕事を始めるよう勧めることだと考えている。この道筋によって、より早くより確実に上に進めることが明らかになっている」。

著者らは、関連のある金銭的関係はないと報告している。

(American Journal of Nursing.2007;107(5):60-70.)



アメリカにおいては、看護師や理学療法士といった医師以外の医療従事者でも修士号や博士号という高いレベルの教育を受けている者がいる。

カリフォルニア州では、最近「理学療法学博士の学位をもつPT,PhDが、自らをドクターと名乗ることを認める」という州法を可決した。

それまでは、大学などの教育現場や研究の場における博士号(PhD)所持者がドクターと呼ばれることと、医療現場における第一次医療提供者たる医師(西洋医学医師:MD、オステオパシー医師:DO、カイロプラクティック医師:DC)のドクターの混乱を避ける意味で、博士号を持つ医療従事者でも医師でなければ「ドクター」と呼ばれなかった。

だが、さすがに世界の医学をリードするアメリカである。

医療従事者の教育制度、教育レベル、学位および免許制度が、日本とは比較にならない位に高いし良く整備されている。

今回の報告では、米国において「修士および博士課程に進む看護師の数が十分ではない可能性あり」となっているが、「看護学修士」や「看護学博士」を取得することは殆ど不可能に近い日本と比べれば、可能性は開かれている。

アメリカは、やる気のある者には勉強する機会が得られ易いようにしている国だ。

日本も、是非そうあって欲しい。


ただ、この報告で「上級学位を目指すことの予測因子は、看護師として働き始めた年齢が若いこと、男性であること、および人種的または民族的マイノリティに属することであった。」となっているが、若い方が勉強し易いことは事実だし、差別は常に存在しているので白人以外の人種的または民族的マイノリティが(日本人・日系人含む)、社会的・経済的に上を目指すには高い学位(教育)が最も確実な方法であることもまた事実である。

全2ページ

[1] [2]

[ 次のページ ]


.
Realmedicine101
Realmedicine101
男性 / 非公開
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31

よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

ふるさと納税サイト『さとふる』
お米、お肉などの好きなお礼品を選べる
毎日人気ランキング更新中!
ふるさと納税サイト『さとふる』
11/30まで5周年記念キャンペーン中!
Amazonギフト券1000円分当たる!
いまならもらえる!ウィスパーWガード
薄いしモレを防ぐパンティライナー
話題の新製品を10,000名様にプレゼント
いまならもらえる!ウィスパーうすさら
薄いしモレを防ぐ尿ケアパッド
話題の新製品を10,000名様にプレゼント

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事