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大学病院や旧国立病院 医療事故報告16%増
大学病院や旧国立病院から平成18年に報告があった医療事故は1296件で、前年より16%増えたことが28日、日本医療機能評価機構のまとめで分かった。
国は16年から医療安全に役立てるため、これらの病院に報告を義務付けており、同機構は「事故が起きたら報告するという意識が浸透してきた結果で、医療事故そのものが増えているとまでは言えない」と分析している。
報告が義務付けられているのは大学病院(分院を除く)、国立病院機構の病院、国立がんセンターなど計273病院。このうち18年1〜12月に報告があったのは約7割の計195病院で、件数は前年より182件多い1296件だった。
事故の程度は死亡152件、障害が残る可能性が高いケースが201件、障害が残る可能性が低いが731件など。診療科別では整形外科(130件)が最多で、外科(115件)、消化器科(100件)が続いた。
(産経新聞、2007年02月28日)
医療施設調査の結果では、平成16年10月1日現在における全国の医療施設総数は174,698施設で、そのうち、「休止・1年以上休診中」の施設を除いた活動中の施設は172,685施設(医療施設総数の98.8%)となっている。
つまり、日本には大学病院など以外にも市中の総合病院、医院、診療所などの医療機関が17万2千685施設あり、日々の診療を行っている訳である。
その中で、報告が義務付けられているのは大学病院(分院を除く)、国立病院機構の病院、国立がんセンターなど僅か計273病院である。
つまり、日本全国の医療機関の内、僅か0.158%の医療機関だけが報告を義務付けされていることになる。
医療事故の報告というのは、何も事故を起こした病院や医師を非難したり、吊るし上げる事が目的ではない。
事故の情報を集積し、精査し、そこから学んで医療事故を未然に防ぐ方法を見出す事こそが目的である。
時代は変わり、最早「医療事故を隠蔽」して許されることはない。
従って、医療事故の報告は、全ての医療機関に義務付けされるべきである。
科学というものは、データを集めて、そこから法則や科学的事実を見出すものである。
医学も自然科学の一部なのであるから、データを集めて学ぶべきである。
一定の質を保つ限りにおいて、データは多いほうが良い。
医療事故の報告を全ての医療機関に義務付けしない理由はない筈である。
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