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タミフル服用 被害者の会「注意喚起を」
インフルエンザ治療薬「タミフル」を服用後、異常な行動を起こして未成年者が死亡するケースが相次いでいる。16日にも愛知県蒲郡市でタミフルを服用したとみられる中学2年の女子生徒(14)が転落死している。タミフル薬の副作用との指摘もあるが、厚生労働省は因果関係に否定的だ。インフルエンザの流行時期を迎え、遺族らでつくる「薬害タミフル脳症被害者の会」は「因果関係が証明されていなくても、医師は投与の際に注意喚起をしてほしい。親は服用した子供から目を離さないで」と訴えている。
被害者の会の軒端晴彦代表(49)は、17歳だった長男が平成16年、タミフル服用直後に自宅から国道に飛び出して交通事故で死亡した。17年に愛知県でマンションから転落死した14歳の少年と、18年に沖縄県のマンションから転落死した12歳の少年も含め「副作用による異常行動だ」と主張する。
厚労省研究班は昨年11月、約2800人を対象にした調査で「タミフル服用の有無によって異常行動などのあらわれ方に差はない」との結果を公表した。また、13年2月のタミフル発売以降、厚労省に報告された服用後の患者死亡54例(今年1月末現在)の中には、因果関係が認められるような異常行動のケースはなかった。
タミフルの添付文書は16年5月、副作用の精神・神経症状の欄に「意識障害、異常行動」が追加されたが、販売元の中外製薬(東京)は「予防、警告的な意味」と説明。厚労省安全対策課も「現段階で異常行動だけを強調する必要性はない」としている。
これに対し、薬害に詳しい医薬ビジランスセンター理事長の浜六郎医師は「研究班はデータの取り方に問題がある。服用直後に限定すれば、異常行動を起こす割合は約4倍になる」と指摘する。
研究班は現在、服用からの経過時間を明確にした上で、新たに1万人を対象とする調査を実施している。「タミフルとの因果関係をしっかり見極めたい」と主任研究者の横田俊平・横浜市立大大学院教授。結果は秋にもまとまる予定だ。
「処方の際、丁寧に説明してくれる医師もいれば、飲むか飲まないかを尋ねるだけの医師もいる」。被害者の会のメンバー、京都府の新井隆司さん(50)は厚労省の担当者に、医療現場の実情をこう伝えた。17年冬、中学3年の長男がタミフル服用後に自室で暴れ、かろうじて押さえ付けた経験を持ち、医療機関に対し、患者への十分な情報提供を求めている。
(産経新聞、2007年02月27日)
厚生労働省は、早急に調査をやり直し、「実態」を真に把握し、原因の解明と、然るべき対処を取らなければならない。
その意味では、秋にまとまる1万人を対象とする調査の結果を厚労省研究班が発表するのが待たれる。
薬害に詳しい医薬ビジランスセンター理事長の浜六郎医師は「研究班はデータの取り方に問題がある。服用直後に限定すれば、異常行動を起こす割合は約4倍になる」と指摘しているので、今回の研究では、その点も十分考慮してデータをまとめる必要があろう。
それにしても、薬害などでは対応が後手後手になり、かつ責任逃れが多く散見されるので、現状では安心して医療を受けられる状況にはない。
国の医療に対するビジョンを明確にし、医療改革を断行しなければ日本の医療は崩壊する危険すらあると言える。
皆が薄々は気が付いているはずである、「このままじゃ駄目だ」と・・・。
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