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米カリフォルニア州サクラメントで先週、地元FMラジオ局主催の「水のガブ飲み大会」に参加した28歳の3児の母が「水中毒」で死亡していたことが明らかになった。子供たちのために、優勝賞品の家庭用ゲーム機、任天堂「Wii」を獲得しようとして悲劇に遭った。
死亡したのはサクラメント郊外に住むジェニファー・ストレンジさん。AP通信によると、12日に行われた大会は、排泄(はいせつ)せずにどれだけ大量の水を飲めるかを競った。参加者は2分間で240ミリリットル入りのボトルを飲み干し、10分間の休憩の後、次のボトルが渡された。
ストレンジさんは2位で惜しくも優勝を逃したが、少なくとも8本以上は飲んでいたとみられる。帰宅途中に頭痛を訴え、その数時間後、自宅で遺体で見つかった。
米紙ロサンゼルス・タイムズによると、郡検死官が死因と断定した「水中毒」は、過剰な水分摂取により血中のナトリウムが薄まることで起こる。脳が膨張し頭蓋骨(ずがいこつ)を圧迫、発作を引き起こし、時には死に至る。2002年にマラソン大会に出場した女性2人が相次いで死亡したことを契機に危険性が知られるようになった。
ストレンジさんは他の参加者に子供たちの写真を見せ、「子供たちのために賞品を獲得したい」と話していたという。
(産経新聞、2007年01月17日)
水といえば、人体の約60〜70%は水分であり、人は食事を摂らなくても1週間程度は生きられるが、水分の補給がなければ2日位で生命が危険になる程に、人には無くてはならないモノである。
その生きるためには必須である水も、所詮はH2Oという化学物質である。
不足や欠乏が人体に影響を及ぼすのと同様に、過剰に摂取することもまた人体に有害であることが判明している。
地球上の全ての物質は、過剰に摂取すれば毒性を持つと言われているが、今回の事故はそれを証明したようなものだ。
我々は、自分が口に入れるモノ、すなわち飲食物にもう少し気を付けなければならないだろう。
1回の摂取量は問題にならなくても、それを食べ続けた場合、10年後、30年後にどのような影響が出るかは誰にも分からないのだから。
医薬品も同様だ。
慢性疾患の患者は、生涯に亘って薬を呑み続けるが、それが原因で他の病気や症状が起こるリスクは常にある。
それが、子孫に影響するのか、しないのか、それを全ての医薬品に対して研究することは不可能である。
その意味においては、医薬品といえども、厚生労働省の認可を受けた薬であっても、安全性について「完全」はない。現に、厚生労働省の認可を受けた数年後に「重大な副作用」が判明する例も珍しくはない。
医師であっても、薬剤師であっても、厚生労働省の技官であっても、製薬会社の研究者であっても、誰も「完全に安全な薬」であると保証できる者はいないのである。
従って、薬に頼らず治療する方法を先ず試す方が「より安全」といえる。
それで十分な効果が見られない場合は、やむを得ず「リスクを覚悟した上で薬を呑む」という、医薬品による治療へ移行する。
それでも経過が芳しくなく、セカンドオピニオンを得ても「仕方が無い」と他に方法がない場合は「最も高いリスクを覚悟しつつ手術を受ける」ことになる。
この段階的な治療法を試すことが、リスクを避けるには有効であろう。
サプリメントなどの栄養補助食品も同じである。
過信し、安易に摂取するのはリスクを自ら抱え込むようなものである。
FDAや厚生労働省の承認を必要とせずに販売されているだけに、そのサプリメントの原材料や含有物質の質や量は、全く何の保証も無いので、製造元の業者の良心に依存している。だが、複数の調査によると、パッケージに表示されている含有量と検査値が合うことは殆どなく、その表示の半分以下という例も稀ではないのが現状である。
有効成分が表示の半分以下だと、かさ増しの為に余計な物質が含有されている可能性は高い。
サプリメントなどに頼らず、自然な食材から栄養を摂るほうが安全であろう。
バラエティに富んだ食材を、出来れば有機栽培された食材を、新鮮なうちに食べる。調理法は煮る、蒸す、炊くを中心とし、焼く、炒める、揚げるといった方法は控えるのが良いだろう。
電子レンジで「チン」して食べるような「調理済み食品」は避けた方が無難である。
利便性のみを追求すると、とんでもないモノを食べている事になりかねない。
雪印しかり、不二家しかり、大企業だから、テレビで宣伝をいつも目にするメーカーだからといって、安心という事は全くないのが判明している。
いや、大企業だから、大量生産で食品を作っているからこそ、もっと危険と言えるかも知れないのだ。
生産者の顔が見えるような小規模の、昔ながらの方法で作っている食品の方が安全と言えるかも知れない。
健康は自らの責任で維持管理しなければならない時代である。
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